ビクトリア女王に愛されたワンコとして知られているポメラニアン。まんまるのシルエットとつぶらな瞳がかわいらしい犬種で、室内で飼うことを目的として生まれた愛玩犬といわれています。どんな特性を持ち、どんな飼い主さんと相性のいいワンコなのでしょうか。
01ポメラニアンの性格と相性の良い家族
ポメラニアンは、活発で明るくフレンドリー。飼い主さんにはもちろん、知らない人に対してもしっぽを振って寄っていくような犬種です。常にぴょこぴょこ動いている子が多く、やや落ち着きがないともいえます。
全般的に興奮吠え、要求吠えが多い傾向があります。人の多い場所に行ったり、ちょっとイヤなことをされたりしただけでも、吠えやすいです。ブラッシングが苦手な子だと、飼い主さんにブラッシングをされた際に、歯をむき出しにして怒ってしまうこともあります。イヤなことに対して、反応しやすいといえるでしょう。
ただ、子犬のうちから人に慣れさせる、苦手なことを克服するといったトレーニングさえ行えば、そこまで手がかからないので、初めてワンコを迎える方でも飼いやすい犬種です。
ほかの犬種と比べると運動量も少ないので、年配の方や1人暮らしの方との相性もいいでしょう。基本的に人懐こいので、ワンコと一緒にドッグカフェなどに行きたい人にとっても、良きパートナーになるはずです。
02ポメラニアンの上手な飼い方。
しつけ方で気をつけるべきこと
ポメラニアンは吠えやすい犬種なので、子犬のうちから吠えないようなトレーニング、吠えても止められるトレーニングを行うことで、ワンコも飼い主さんもハッピーに過ごせるでしょう。気が強い部分もあるので、特性を理解して向き合うことが大切です。制御しきれない場合は、ドッグトレーナーに相談するという方法もあります。
ブラッシングや爪切りが苦手だと、飼い主さんがやろうとしただけで唸ってしまうことがあります。子犬のうちから慣れさせて、苦手意識を持たせないようにすることも重要。
飼い主さんと遊ぶことに喜びを覚える犬種なので、スキンシップやコミュニケーションはたくさん取ってあげましょう。運動欲求は高くないので、家の中で遊んであげれば十分という子が多いです。ただし、散歩中に抱っこすると気が大きくなり、ほかの人やワンコに向かって吠えやすくなることがあるので、抱っこするタイミングは考えた方がいいでしょう。
03ポメラニアンが好きな遊び方・おすすめのコミュニケーション
愛玩犬といってもワンコなので、散歩はしっかりさせてあげたいところです。また、自由気ままに遊ぶことよりも、飼い主さんと遊ぶことに喜びを覚えるタイプなので、一緒に遊ぶ時間をしっかり設けてあげましょう。
お気に入りのおもちゃが見つかると、ずっとそれで遊び続ける子が多い傾向があります。好みはワンコごとに異なるので、木製の硬いものや布製の柔らかいもの、ビニール製の弾力のあるものなど、いろいろな素材、形のおもちゃを用意して、その子にとってのお気に入りをいくつか見つけてあげてほしいです。
人やワンコが好きな子であれば、吠えないようなトレーニングをしたうえで、公園やドッグカフェに連れていくこともおすすめです。
Advisor
DOG WORKS ZERO代表
西岡 裕記さん
ドッグトレーナー。高校卒業後、地元の三重県から上京し、青山ケンネルカレッジで動物について学ぶ。警察犬訓練所やトリマー、ショップの店舗管理などを経験し、フリーのドッグトレーナーとして独立。“ゆる~く楽しくHAPPYに!”をモットーに、ワンコのトレーニング法を伝えている。