サモエドの性格や寿命、サモエドスマイル、種類や値段や飼い方｜サモエド図鑑

サモエドの基本データ

原産国	ロシア北部およびシベリア
サイズ	大型犬
犬種グループ	スピッツ・原始
飼いやすさ・しつけのしやすさ	初級
運動量	中程度
トリミング	必要
ブラッシング	毎日
お散歩	1日2回×30分程度
飼育費用	月1〜3万円程度（医療費別途）
かかりやすい病気・怪我	股関節形成不全、関節炎、進行性網膜萎縮症

サモエドの歴史

シベリアの遊牧民族のサモエド族が、猟犬やソリ犬として古くから飼育していた犬種でサモエド族からこのサモエドという名前がつけられました。猟犬やソリ犬の他にも、狼などから人を守ったり、暖房代わりになって一緒に寝ていたりなど人々の役に立って活躍していました。また隔離した環境下での生活だったため、他犬などとの交配も行われず原始犬に近い希少犬種とされています。

サモエドの性格と特徴・飼いやすさ

非常に温厚でとても遊び好きです。飼い主にも従順で子供とも仲良く生活できるでしょう。甘えん坊なため、長時間の留守番などは苦手傾向にあり、触れ合える時間をたっぷり確保してあげましょう。基本的に従順で辛抱強いためしつけなどにもそれほど困らないでしょう。

また真っ白でもふもふな被毛が特徴的なサモエドですが、お手入れは欠かせません。抜け毛なども非常に多いため日頃のブラッシングや、シャンプーなどを定期的に行うことが必要です。

サモエドの被毛と種類

ダブルコートでボリューミーな被毛が特徴的で、首周りとお尻周辺は少し長めの被毛が生えています。

ピュアホワイト

純白なホワイトの毛色。サモエドといえばこのピュアホワイトが人気です。

クリーム

ホワイトに少し黄味がかかった毛色。

ホワイトビスケット

ホワイトの毛色で、耳元などにブラウンが入った毛色。体にもブラウンが出ることがあります。

サモエドの大きさ・平均体重

上品なホワイトの被毛に包また大型犬です。力強く、威厳があり自信に満ちた印象が与えます。

性別	サモエドの体重	サモエドの体高
オス	20〜30kg	57cm
メス	16〜20kg	53cm

上下3cm以内は許容される

サモエドの平均寿命と人間年齢

サモエドの平均寿命は12〜14歳で人間に換算すると78歳前後になります。サモエドでの最高齢が17歳とされており、食生活や適度な運動、病気などの早期発見、早期治療などが寿命に変化をもたらすと言われています。

またストレスを極力与えないことも体の負担を軽減することになるため、健康に良いとされています。

サモエドの人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。

犬の年齢	人間に換算した年齢	成長ステージ
3か月	4歳	子犬
6か月	7歳半
9か月	11歳
1歳	16歳
1歳半	19歳半
2歳	23歳	成犬
3歳	28歳
4歳	33歳
5歳	38歳
6歳	43歳	シニア犬
7歳	48歳
8歳	53歳
9歳	58歳
10歳	63歳
11歳	68歳
12歳	73歳
13歳	78歳
14歳	83歳	高齢犬
15歳	88歳
16歳	93歳
17歳	98歳

サモエドがかかりやすい病気や怪我

サモエドがかかりやすい病気や怪我 1股関節形成不全

子犬から成犬への成長過程に、股関節の異常が見られる病気です。足を引きずる、腰を左右に振って歩く、変な座り方をするなどの症状が見られ、重度になれば痛みが伴うため、食欲不振や元気消失なども現れます。

遺伝が原因とされているためこれといった予防法などはないですが、定期的な診察、レントゲン撮影などを行い早期発見につなげることが望ましいです。

サモエドがかかりやすい病気や怪我 2関節炎

関節に炎症が起こる病気です。発症すると常に痛みが伴い、歩いたり運動することが困難になります。肥満や老化が原因で発症することが多く、体重管理などには注意が必要です。

また床を滑りにくい材質に変えたり、マットを敷くなどを行い、足腰への負担を軽減すると良いでしょう。

サモエドがかかりやすい病気や怪我 3進行性網膜萎縮症

目の中にある網膜がなんらかの異常で萎縮し、視力低下を引き起こす病気です。最悪の場合は失明にまで至るため非常に怖い病気です。遺伝が原因とされており、発症していても外見的な異変が見られないため気付きにくいとされています。物にぶつかる、ぐるぐる回る、暗い場所で動かなくなるなどの症状が出た際はすぐに動物病院で診てもらいましょう。早期発見につなげるため、定期的な健康診断や検査を行うと良いでしょう。

サモエドの子犬見てはいけないの理由は？
またサモエドスマイルとは？

サモエドの子犬はその可愛さから、“見てしまうと一目惚れし連れて帰りたくなってしまう衝動にかられるため見てはいけない”と言われています。確かに真っ白でモフモフなぬいぐるみみたいなその見た目は、誰もがノックアウトされてしまうでしょう。

また上向きな口角から出される”サモエドスマイル”という表情も人を虜にしてしまう一つです。笑っているかのような微笑ましい表情を“サモエドスマイル”と呼んでおり、その愛らしい表情は見た人全てを魅了するでしょう。

サモエドとスピッツは似ている？違いは？

サモエドと見た目がそっくりで間違われやすい犬種がスピッツです。スピッツもサモエド同様、真っ白なモフモフの被毛、立ち耳を持っています。ですが、大きさや性格などの違いがはっきりしています。

まず大きさですが大型犬のサモエドに対してスピッツは小型犬になり、大きさに歴然とした差があります。性格も温厚なサモエドに対して、スピッツは警戒心が強く人見知りな子が多いです。

他にもスピッツは番犬向きな面があるため無駄吠えも多く、しつけが必要でしょう。外見は似ている2犬種ですが、実際の大きさや性格などは全く違います。

どちらかを迎えたいと思った時には2犬種の特性などを把握し、飼育環境に合った犬種を選びましょう。

サモエドの飼い方・飼う際の注意点

サモエドの飼い方・飼う際の注意点 1子犬の頃からトレーニング

サモエドは成犬になった時、力がとても強くなるため、子犬の頃からしつけを行い飼い主の指示に従えるようにしましょう。

温厚ではありますが、力が強いことから思わぬ事故やトラブルにつながりやすいです。

比較的しつけのしやすい犬種と言われているため、しつけにはそれほど苦労しませんが、自分でのしつけが難しいと感じた場合はプロのトレーナーに任せるのも良いでしょう。

サモエドの飼い方・飼う際の注意点 2運動不足に注意

タフで運動欲求が高いため、毎日の運動は欠かせません。運動不足はストレスにつながるため、毎日30分以上の散歩を1日2回行うと良いでしょう。

また散歩以外に、ドックランなどで全力疾走させてあげることも大切です。他にもドックアジリティなども運動や飼い主とのコミュニケーションにもなるためおすすめです。

サモエドの飼い方・飼う際の注意点 3こまめなブラッシングを

サモエドといえば真っ白なモフモフの被毛ですが、それを維持するのは非常に大変です。抜け毛が多いのはもちろん、ブラッシングを怠ると毛玉にもなってしまうため、日々のお手入れが欠かせません。できれば毎日ブラッシングを行いましょう。

また月1回のシャンプーも行うことで皮膚が清潔に保たれ、皮膚病や臭いの予防にもなります。自宅でのシャンプーが難しい場合はトリミングサロンに連れて行き、プロに任せましょう。

サモエドの飼い方・飼う際の注意点 4暑さに非常に弱い

サモエドはダブルコートの被毛で覆われており、熱が逃げにくくこもりやすいです。そのため寒さには非常に強いですが暑さにはとても弱いです。夏場にはクーラーなどで気温を下げ、熱中症にならないよう気をつけましょう。

また散歩の時間や外出などの時間も、早朝や日が暮れてから行うと良いでしょう。車を使う際にも、すぐに乗せるのではなくまず車内を涼しくしてから乗せてあげるようにしましょう。

サモエドの飼い方・飼う際の注意点 5定期的な健康診断

遺伝的な病気も多いため、定期的な健康診断を行いましょう。定期的な診断を受けることで病気の早期発見につながり、早期治療もできます。

また子犬の頃から動物病院に連れていくことで、その環境に慣れさせることにつながり、成犬になった際でも連れて行きやすくなるでしょう。

サモエドの値段・価格の相場

サモエドの子犬の値段相場は約15〜28万円前後です。毛色や容姿によって大幅に上がることもあります。

サモエドをお迎えする方法

サモエドを家族としてお迎えする際の2つの方法を紹介します。

ブリーダーさんからお迎えする

サモエド専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。

また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。

保護犬のサモエドを探して里親になる

動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているサモエドを見つけることができるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみるのがおすすめです。

まとめ

サモエドスマイルで周りの人まで笑顔にしてくれるサモエド。その魅力に惹かれた人は多いのではないでしょうか。性格も非常に温厚で子供とも仲良くできるため、家族に迎えた際には最高のパートナーになってくれるでしょう。