ニューファンドランドの基本データ
原産国 | カナダ |
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サイズ | 大型犬 |
犬種グループ | 使役犬 |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 超大型を飼育できる体力と環境がある人向き |
運動量 | 多い |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 週2~3回 |
お散歩 | 1日2回×1時間以上 |
飼育費用 | 月3万~4万5,000円(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 股関節形成不全、胃拡張胃捻転症候群、拡張型心筋症 |
ニューファンドランドの歴史
ニューファンドランドの名前の由来となったのは、カナダのニューファンドランド島で、そこで漁師の仕事を手伝っていました。ニューファンドランドの起源には1100年以降にバイキングがニューファンドランド島に持ち込んだ大型犬が起源など、色々な説がありますが、実際のところは明らかになっていません。
18~19世紀に入ると、イギリス諸国に輸出され、ニューファンドランドの人気が広まったといわれています。そして、輸出先のイギリスでニューファンドランドの繁殖が盛んに行われ、北欧やアメリカにもその存在が広まりました。
ニューファンドランドの性格と特徴・飼いやすさ
ニューファンドランドは、日本では希少な超大型犬で、がっしりとした体格に大きな垂れ耳、離れ気味の瞳によりちょっととぼけたように穏やかな表情が特徴の犬種です。古くから海難救助犬として活躍していたニューファンドランドは、足先の指の間には水かきが発達しています。
また、指の骨が短いという特徴もあり、「猫足」と呼ばれています。ニューファンドランドは大らかで優しく穏やかな性格です。聡明な犬種のため、しつけもしやすく超大型を飼育できる環境があるば、飼いやすい犬種です。
ニューファンドランドの被毛と種類
ニューファンドランドは水に入って仕事をする犬種のため、被毛は防水性に優れた粗く密度があるのが特徴です。
冬場の海にも対応できる防寒としてダブルコートと呼ばれる分厚く密集した構造をしており、皮脂が多く分泌され、毛がコーティングされ水を弾く防水性を備えた毛質をしています。毛色はブラック、ブラウン、ホワイト&ブラックの3色です。
ニューファンドランドの大きさ・体高・体重
ニューファンドランドは日本では希少な超大型犬で、筋肉質でがっしりしたたくましい体つきで、とても迫力があります。
メスの体高は70cmに満たないことも多く、体重もやや軽く50kg台のまま止まる場合もあります。
ニューファンドランドの体重 | ニューファンドランドの体高 |
---|---|
54~68kg | 66~71cm |
ニューファンドランドの平均寿命と人間年齢
ニューファンドランドの平均寿命は7〜10歳といわれています。人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 33歳 | |
5歳 | 40歳 | |
6歳 | 47歳 | シニア犬 |
7歳 | 54歳 | |
8歳 | 61歳 | |
9歳 | 68歳 | |
10歳 | 75歳 | 高齢犬 |
11歳 | 82歳 | |
12歳 | 89歳 | |
13歳 | 96歳 | |
14歳 | 113歳 | 超高齢犬 |
こちらの表は、
- 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
- 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」
の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ニューファンドランドのかかりやすい病気
ニューファンドランドのかかりやすい病気 1 股関節形成不全
股関節とは、骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつないでいる関節を指します。股関節形成不全は、大型に多く、関節部分の骨が変形して股関節がかみ合わなくなることで発生する病気です。関節内に炎症を起こしたり、痛みが生じるため、お尻が左右に揺れる歩き方(モンローウォーク)をしたり、痛みで動きたがらなかったりといった症状が見られます。
ニューファンドランドのかかりやすい病気 2 胃拡張胃捻転症候群
パンパンに膨れ上がり(胃拡張)、胃が捻れる(胃捻転)病気で、胃拡張だけ起こし、捻れない場合もありますが、捻れを起こす場合の方が多いです。胃が拡張すると症状が突然現れ、周りの臓器や胃壁が圧迫により壊死したり、血流障害が生じて循環不全に陥り、急激に症状が進行し、ショック状態となるため、早急に治療しないと死に至ります。
ニューファンドランドのかかりやすい病気 3 拡張型心筋症
拡張型心筋症は、心臓の筋肉(心筋)が何らかの原因で薄くなることにより、心臓の収縮力が低下する病気です。全身へ血液を送るポンプの役目をしている心臓の収縮力が低下すると、全身へ血液を循環させることができなくなったり、心臓の中に過剰な血液を溜めこみやすくなったりなど、心臓が上手く機能しなくなります。
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点 1 暑さ対策をする
ニューファンドランドは豊富な被毛をしており寒さには強いですが、暑さには弱いため、熱中症になりやすい傾向があります。暑場は、涼しい時間帯に散歩に行ったり、強い日差しが直接当たらない風通しのよい場所で遊んだり、犬が涼しいと感じる最適な室温に設定したりと熱中症対策をしましょう。
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点 2 運動を多くする
超大型犬なので一般家庭で飼う場合は、どうしても運動不足になりがちです。1日2回、1回1時間以上の散歩に加え、ドッグランに行ったり、ボール遊びをしてあげましょう。機会があればプールなどで泳げれば、さらにストレス発散になります。
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点 3 時間をかけて被毛の手入れをする
超大型犬のため、ニューファンドランドのお手入れには、時間や手間がかかります。体がとても大きく、かつ長毛のダブルコートで、抜け毛はかなりの量になります。さらに下毛が絡まりやすく、放っておくとフェルト状に固まってしまうので、可能であれば毎日、少なくとも週3回のブラッシングを行いましょう。
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点 4 よだれのケアをする
ニューファンドランドは、よだれが多い傾向があります。そのため、運動や食事、水を飲んだ後などには、口元をこまめに拭いて、清潔に保つようにしてあげましょう。また、留守番などよだれが拭けない場合には、犬が嫌がらなければ、よだれかけを使用することをオススメします。
ニューファンドランドの飼い方・飼う際の注意点 5 子犬の頃から行動をコントロール出来るようしつけをする
ニューファンドランドは体が大きく、力も強いため、行動をコントロール出来るように、子犬の頃からしつけをしっかりしましょう。特に、驚いた時や興奮した時には、突然暴れたり、大きく動いたりするため、引きずられることがあります。そうなると、飼い主さんも周りの人も危険なため、子犬の頃から様々な人に触ってもらったり、周囲の変化に慣れさせることが必要です。
ニューファンドランドをお迎えする方法
ブリーダーさんからお迎えする
ニューファンドランド専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。
また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。
保護犬のニューファンドランドを探して里親になる
動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているニューファンドランドを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。
ニューファンドランドの値段・価格の相場
ニューファンドランドの子犬の価格相場は50万円〜です。
まとめ
ニューファンドランドは、日本では希少な超大型犬で、がっしりとした体格に大きな垂れ耳、離れ気味の瞳によりちょっととぼけたように穏やかな表情が特徴の犬種です。また、ニューファンドランドは大らかで優しく穏やかな性格しています。聡明な犬種のため、しつけもしやすく超大型を飼育できる環境があるば、飼いやすい犬種です。