チャイニーズ・クレステッド・ドッグの基本データ
原産国 | 中国 |
---|---|
サイズ | 小型犬 |
犬種グループ | 家庭犬・愛玩犬 |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 初級 |
運動量 | 少なめ |
トリミング | 必要 |
ブラッシング | 週1回程 |
お散歩 | 1日2回×10分程度 |
飼育費用 | 月1万円以内(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 皮膚炎、レッグ・ペルテス病、膝蓋骨脱臼 |
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの歴史
古い歴史がある犬種で、メキシコ人の祖先であるアズテック人が飼育していた毛のない犬が祖先とされています。頭部、下肢、尾にだけ毛があるユニークな見た目が、中国清朝時代の男性の髪型に似ておりこの名が付けられました。原産国は中国の他にもトルコ、アメリカ、メキシコなどの説があり、明確にはわかっていません。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格と特徴・飼いやすさ
遊び好きで体を動かすことを好みます。活発ですが骨が細いため骨折や脱臼などに注意が必要です。性格も非常に穏やかで飼い主にも従順なため、しつけにも困らないでしょう。ただ少し神経質な面もあるため、子犬の社会化期などにさまざまな物や人などに慣らしておくと良いでしょう。
またヘアレスタイプの子は毛がないため、皮膚を守ってあげる必要があります。夏場は紫外線対策、冬場は寒さ対策に洋服などを着せてあげましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの被毛と種類
被毛は、毛が頭部、下肢、尾にしかないヘアレスタイプと長く柔らかい毛を持つパウダーパフタイプの2種類存在します。ヘアレスタイプは犬アレルギーでも飼育可能とされているヘアレスドッグとしても注目されています。毛色はヘアレスタイプ、パウダーパフタイプどちらもさまざまな毛色が認められています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの大きさ・体高・体重
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、小さく優雅な風貌をしています。脚が長くほっそりしているディアータイプと、短銅でつまった体形のコビータイプが存在します。
性別 | チャイニーズ・クレステッド・ドッグの体重 | チャイニーズ・クレステッド・ドッグの体高 |
---|---|---|
オス | 3.2〜5.4kg | 28〜33cm |
メス | 3.2〜5.4kg | 23〜30cm |
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの平均寿命と人間年齢
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの平均寿命は13〜15歳で人間に換算すると72歳前後とされています。小型犬の中では平均的な寿命と言えます。寿命は飼育環境で変化すると言われており、食事管理、適度な運動、ストレスをなるべく与えないように心がけることが長寿を目指す秘訣なのかもしれません。
人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
こちらの表は、
- 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
- 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」
の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのかかりやすい病気
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのかかりやすい病気 1 皮膚炎
皮膚が弱い犬種などに発症することが多く、細菌や真菌、ダニなどが原因で炎症を起こします。炎症を起こすと皮膚の赤みや脱毛、かゆみ、湿疹などが現れ、頻繁にかくことで出血を起こすこともあります。異変を感じた場合は動物病院に行き、原因を特定し治療することが必要です。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのかかりやすい病気 2 レッグ・ペルテス病
股関節を形成している大腿骨頭という部分が壊死を起こし、関節炎や骨折を起こす病気です。小型犬で多く見られ、そのほとんどが3〜9ヶ月の成長期に発症します。
足を引きずる、足をあげているなどの歩行の異常がみられ、痛みからキャンと鳴くこともあります。進行すると歩けなくなってしまうこともあるため、異変を感じた際はすぐに動物病院へ行きましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのかかりやすい病気 3 膝蓋骨脱臼
膝の関節が外れてしまう病気です。小型犬での発症が多く先天性と後天性があります。症状の進行具合からグレード1〜4までの段階に分けられており、グレードに応じた治療が行われます。
症状が軽いと外れてもまたすぐに戻りますが、症状が重くなると常に脱臼状態になり普通の歩行ができなくなります。治療は内服薬から手術まで幅広く、早期治療が大切になります。日頃からよく様子を観察し、早期発見につなげましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのパウダーパフとは?
ヘアレスタイプとは違い、全身が長い被毛で覆われているのがパウダーパフになります。特に頭部、尾の先端、足先には長い飾り毛を持ち、定期的なお手入れが必要になります。
通常ダブルコートの犬種はオーバーコートがアンダーコートより長いのですが、パウダーパフはその逆でアンダーコートがオーバーコートより長くなっているため毛が絡まりやすくなっています。なので毛玉がすぐできてしまうためできれば毎日のブラッシングをおすすめします。
性格はヘアレスタイプと変わらず、温厚で愛情深いと言われています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点 1 子犬の社会化期が大切
子犬の社会化期が生後1〜3ヶ月とされています。この期間にさまざまな物や人、場所に慣れさせましょう。成犬になってからの性格などはこの社会化期の影響が大きいとされています。成犬になった際に順応できるよういろいろな環境に慣れさせましょう。
またしつけも信頼関係を築くための大切な一つです。おやつやおもちゃなどをうまく利用し、子犬の頃からしつけを開始しましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点 2 適度な運動を
遊び好きで体を動かすことを好むため、毎日適度な運動をさせてあげましょう。散歩は1回10分程度で1日2回が理想的です。激しい運動は必要ないので、ジョギングでの散歩などは避けると良いでしょう。
活発な面もありますが、骨が細いため骨折や脱臼などへの注意が必要です。床を滑りにくい材質に変えたり、絨毯を敷くなどの対策を行うことをおすすめします。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点 3 年中洋服が必要かも
ヘアレスタイプの子は毛がないため、夏の強い紫外線や冬の寒さなどの対策が必要です。夏場は薄手の洋服を着せ、直接紫外線を浴びないようにしましょう。
冬場などは暖かい厚手の洋服などを着せたり、暖房やホットヒーターなどで暖かく過ごせるよう環境を整えてあげると良いでしょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点 4 被毛のお手入れ
ヘアレスタイプもパウダーパフもどちらも被毛のお手入れは必要です。ヘアレスタイプは頭部、下肢、尾に限られますが、長い被毛なためブラッシングが必要です。
パウダーパフは全身が長い毛で覆われているため、ヘアレスタイプよりもこまめなブラッシングが必要になります。どちらも柔らかく細いため、毛玉ができやすいです。また月に1回程度のシャンプーも行い、皮膚を清潔に保ちましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方・飼う際の注意点 5 骨折や脱臼には要注意
上記でも挙げましたが、骨が細いため骨折や脱臼を起こしやすい犬種です。そのためソファからの飛び降り、ジャンプなどはなるべく避けましょう。子犬の頃から癖がつかないよう、しつけておくことも大切です。
また床を滑りにくくすることで、足や腰への負担も軽減され、滑って転倒した際の骨折や脱臼などの対策にもなります。そのため絨毯やマットを敷いたり、滑りにくい材質に変えると良いでしょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグをお迎えする方法
ブリーダーさんからお迎えする
チャイニーズ・クレステッド・ドッグ専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。
また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。
保護犬のチャイニーズ・クレステッド・ドッグを探して里親になる
動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているチャイニーズ・クレステッド・ドッグを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの値段・価格の相場
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの子犬の値段相場は約30万円前後です。血統や毛色などでこれより高額になる傾向があります。
まとめ
あまり見かけない珍しい犬種ですが、ユニークな見た目や優しい性格などで多くの人を魅了します。非常に温厚で従順なため犬の飼育経験が浅い方でも飼いやすいでしょう。