バセットハウンドの基本データ
原産国 | イギリス |
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サイズ | 中型犬 |
犬種グループ | 嗅覚獣猟犬 |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 中級 |
運動量 | 中程度 |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 週1回程 |
お散歩 | 1日2回×30分程度 |
飼育費用 | 月2〜3万円(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 外耳炎、皮膚病、椎間板ヘルニア |
バセットハウンドの歴史
16世紀のフランスで赤鹿狩りで活躍していた猟犬が祖先とされています。脚の短い犬同士を交配し、低い茂みを走りやすくするため長胴短脚の体型を生み出しました。バセットハウンドの特徴でもあるたるんだ皮膚は木の枝から守るためと言われています。また“バセー(英語ではバセット)”はフランス語で“丈が短い”という意味で、その見た目から名付けられました。
バセットハウンドの性格と特徴・飼いやすさ
非常に穏やかでマイペースな性格をしています。飼い主にも忠実で、子供にも優しく接します。そのため家庭犬として非常に向いており、家庭を和ませてくれる存在になるでしょう。短脚で体がずっしりしているため、活発に動くような運動は苦手です。そのため肥満にならないように毎日適度な運動をさせてあげましょう。また嗅覚が鋭いため、散歩中など気になる臭いを追いかける可能性があるので指示に従えるようにしつけをしておくと良いでしょう。
バセットハウンドの被毛と種類
短毛かつシングルコートなためお手入れは苦労しませんが、抜け毛は多いです。毛色には3色のトライカラーと2色のバイカラーが存在します。
トライカラー
ブラック&ホワイト&タンのカラーでこの毛色が一番人気なカラーです。
バイカラー
レモン&ホワイトが多いですが、他にもブラックと、タン、レッド、ブラウン、チョコレート、レバーなどとの組み合わせがあります。
バセットハウンドの大きさ・体高・体重
胴長、短脚、たるんが皮膚が特徴的です。耳の長さも犬種の中で最も長いと言われています。
バセットハウンドの体重 | バセットハウンドの体高 |
---|---|
18〜27kg | 33〜38cm |
バセットハウンドの平均寿命と人間年齢
バセットハウンドの平均寿命は10〜13歳で人間に換算すると62歳前後になります。寿命は食事管理、適度な運動、ストレスを極力与えないことで変化すると言われています。病気の早期発見も長寿につながるため、日頃からよく様子を観察しておきましょう。
人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
こちらの表は、
- 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
- 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」
の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
バセットハウンドのかかりやすい病気
バセットハウンドのかかりやすい病気 1 外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、その部分に炎症が起こると外耳炎になります。バセットハウンドは長い垂れ耳かつ脂っぽい体質のため、外耳炎の発症が非常に多いです。耳を頻繁に掻く、耳が赤い、耳を床に擦り付けるなどの症状が見られた際は動物病院で診てもらいましょう。定期的な耳掃除などを行うと、予防につながります。
バセットハウンドのかかりやすい病気 2 皮膚病
大きくたるんだ皮膚は皮膚病を起こしやすいです。真菌症や脂漏性皮膚炎を特に発症しやすく、見落とされがちな指の間にも発症しやすいため注意が必要です。皮膚の赤み、痒み、発疹がないかを日頃からよくチェックし、異変があった場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
バセットハウンドのかかりやすい病気 3 椎間板ヘルニア
椎間板が飛び出し脊髄を圧迫することで神経障害を起こす病気です。バセットハウンドやコーギー、ダックスフンドのような胴長の犬種に発症しやすく、最悪の場合は下半身が麻痺し歩けなくなります。適度な運動や、体重管理を徹底し、床を滑りにくくするために絨毯やマットなどを敷くと予防につながります。あまりジャンプなどもさせないよう日頃から気をつけましょう。
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点 1 子犬の社会化期を大切に
生後1〜3ヶ月を子犬の社会化期と呼ばれる期間で、今後の社交性などに関わる非常に大切な期間になります。そのためこの期間には、さまざまな物や人、場所に慣れさせましょう。
例えばドックランに行き、犬と触れ合わせたり他の犬の飼い主さんにも触ってもらうなどがおすすめです。また動物病院などにも連れて行き、診察が終わったらおやつをあげる、スタッフや先生に撫でてもらうなどを行い、必ず怖い印象のままで終わらないよう、良い印象をつけて終わるようにしましょう。
この他にもしつけや飼い主との信頼関係を築くのもこの期間が最適なので、この期間を大事に過ごしましょう。子犬同士が社会性を身につけるパピー教室などを開催している病院などもあるので、そういった機会があればぜひ参加してみてください。
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点 2 適度な運動
運動はそれほど必要ありませんが、適度な運動は行ってください。散歩は1回30分程度1日2回が理想的です。激しい運動は苦手なためジョギングや自転車に併走してなどの散歩は避けてください。
また嗅覚が鋭いバセットハウンドは散歩中に気になる臭いを追いかけてしまうこともあるため急なダッシュなどに注意が必要です。そういった際にしっかり指示に従うよう、しつけを行っておくと良いでしょう。
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点 3 夏の暑さは苦手
バセットハウンドは暑さに弱い犬種なため、夏の温度管理には注意が必要です。散歩は早朝や夕方など涼しい時間帯に行い、車などに乗る際は車中を涼しくしてから乗せましょう。
また夏場のアスファルトは60度以上になることもあり、足裏や地面に近いお腹付近などを火傷してしまう可能性があります。そのため散歩の際には地面を触って温度を確認してから歩かせると安心でしょう。
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点 4 体重管理を徹底
バセットハウンドは肥満になりやすい傾向があるため、日々の体重管理が必要です。適度な運動を行い、適切な量のドックフードを与え、太らせすぎないようにしましょう。
胴長なため肥満になると腰などへの負荷が増え、ヘルニアの危険性も高くなります。そのため適切な体重をキープし、肥満を予防しましょう。
バセットハウンドの飼い方・飼う際の注意点 5 こまめに体を拭く
皮膚のたるみが特徴的なバセットハウンドですが、皮膚の隙間は湿気やすく汚れも溜まりやすいため皮膚病を発症しやすくなっています。
また目ヤニやよだれも多いため、顔まわりや体をこまめに拭いてあげると良いでしょう。また地面からお腹が近く汚れがちなため、お腹も一緒に拭いてあげましょう。
バセットハウンドをお迎えする方法
ブリーダーさんからお迎えする
バセットハウンド専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。
また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。
保護犬のバセットハウンドを探して里親になる
動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているバセットハウンドを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。
バセットハウンドの値段・価格の相場
バセットハウンドの子犬の値段相場は約15〜25万円前後です。血統や容姿などでより高額になる傾向があります。
まとめ
地面についてしまいそうな長い垂れ耳に、胴長、短脚なユニークな見た目のバセットハウンドは、世界中から人気を誇っています。大きい存在感を持ち、日頃から頼れる良きパートナーになってくれるでしょう。思っているより体は大きいため迎える際は飼育スペースなどの準備を必ずしてから迎えるようにしましょう。