1. TOP
  2. ワンコ記事nowa
  3. 犬の生態
  4. 【セラピードッグ】愛犬と参加できるボランティア活動
【セラピードッグ】愛犬と参加できるボランティア活動

【セラピードッグ】愛犬と参加できるボランティア活動

この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。

「うちの子、かわいい良い子なの!」「人が大好きで優しい子なの!」という、そこの愛犬家さん!そんなに穏やかな性格で、人が好きな子なら、ぜひその愛犬の才能を生かして「セラピードッグ」として、人々のお手伝いをしてみませんか?

海外では、犬が人の心身を癒す効果を生かした「アニマルセラピー」が広く普及しています。日本でも、セラピードッグを取り入れているところはありますが、まだまだ海外ほど普及していないのが現状です。

普及していないという前に、セラピードッグが足りていない・正しく認知されていないというのが現実なのでしょう。

そこで、今回は少しでも多くの方にセラピードッグのことを知ってもらえたらと思います!難しそう…資格とかいるんじゃないの?なんて思うかもしれませんが、調べてみると、そう難しいわけではないことがわかりました。

ぜひこの機会に、犬との時間を必要とする人たちに、愛犬の愛くるしさを体験してもらいましょう!

犬と一緒に参加できるボランティア活動!愛犬となら怖くない!

災害時のお手伝い、自然保護、地域おこしや町おこし、国際交流など、いろんなボランティア活動がありますが、みなさんは、ボランティアに参加したことはありますか?

ボランティアに興味があったとしても、

  • ひとりで参加するのはちょっと…
  • やりたい気持ちはあるけど、なかなか機会がない…
  • やってみたいけど、どうやればいいのかな…

なんて方も多いかもしれません。

しかし、犬と参加できるボランティア活動があることをご存知でしょうか?

ひとりでボランティアに参加するのはハードルが高かった人も、勇気がなかった人も、愛犬と参加できるなら楽しくできそうではないですか?

犬と参加できるボランティアとは?

犬と参加できるボランティア活動としてご紹介したいのが、「アニマルセラピー」です。

犬とのふれあいを提供する活動で、高齢者や子ども、被災地で被害に遭ったかたなど、幅広い人を相手に活動をします。

人と動物のふれあい活動(CAPP)とは

高齢者施設、病院、学校などを訪問し、動物のもつ温もりや優しさにふれていただくボランティア活動。
公益社団法人日本動物病院協会では、広義でアニマルセラピーと呼ばれるこの活動を、全国の会員動物病院、ボランティア(飼い主)と力をあわせて推進しています。

CAPP(シーエーピーピー)とは人と動物のふれあい活動(Companion Animal Partnership Program)の略称です。

引用元:公益社団法人 日本動物病院協会

愛犬も飼い主さんもボランティアに参加するため、人の役に立っている愛犬の姿を目の前で見られ、よりいっそう愛犬を誇りに思う機会になるかもしれませんよ!

犬のみの参加、飼い主のみの参加も可能です。

「アニマルセラピー」「セラピードッグ」とは?どんな目的がある?

アニマルセラピーとは、「動物(犬以外も含む)を介した心身のケア(サポート、手助け)」のことをいいます。ケアの対象となる相手は、先ほどふれたように、高齢者や子ども、被災地で被害に遭った被災者などさまざまです。

また、アニマルセラピーとは動物を介したセラピーの総称なのですが、具体的に犬が関わるセラピーには、

  1. セラピードッグ(動物介在活動/AAA:Animal Assisted Activity)
  2. ファシリティドッグ(動物介在療法/AAT:Animal Assisted Therapy)

という、役割・目的の異なる2種類あります。(※動物介在教育/AAE:Animal-assisted educationもありますが、内容はセラピードッグに近いので、今回は2種類としてご紹介です。)

今回、一般のかたでも参加できるボランティア活動として紹介しているのは、ひとつめにある、「AAA:セラピードッグ」についてのお話です。

それぞれの違いは、追って紹介していきますね。

参考:sippo公式サイト

アニマルセラピーの効果とは?どんな目的で犬が参加しているの?

はじめに、セラピードッグ・ファシリティドッグの効果をまとめてご紹介します。

セラピードッグの効果

コミュニケーション 犬に話しかけたり、犬について会話したりする機会が増え、
人とのかかわり・会話が増えていく
ストレスの軽減 笑顔が増える、明るい表情になる、ポジティブな感情が増える
メンタルの向上 情緒が安定する、心が癒される、心にゆとりができる
副交感神経の刺激 犬に触れることにより、オキシトシンなどの「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」が分泌され、副交感神経の働き(心身を落ち着かせ、リラックスする時に働く自律神経)を活発にさせる
リハビリ 犬と歩きたい、遊びたいという思いから運動をすることに繋がる
免疫力向上 心が明るくなることにより、ナチュラルキラー細胞(NK細胞=自己免疫機能)が活性化する
積極性の向上 犬への興味を持って、積極的に犬をなでる、触る、抱くなどの自発的な行動が促され、意欲や活動性の向上

動物にアレルギーがある方や動物に対する恐怖がある方、免疫力が低下している方は対象ではありません

上記でお伝えした効果は一部にすぎません。対象者の過去の経験・性格などによっては、さらにプラスに働く効果も期待できます。

たとえば、

  • 過去に犬を飼ったことがある場合は、犬を飼っていた時の楽しい記憶や感情がよみがえり、沈んでいた心が晴れやかになる
  • 無条件に犬がなついてくれたり、受け入れてくれたりすることで、自分を必要としてくれる存在がいると感じられる(自己肯定感の向上)
  • 「また犬と遊びたい!」「次いつ会えるかな?」「次はなにして遊ぼう?」という、前向きな目標や楽しみができる

など、人間(家族・友人・医者)にはなしえない、言葉を話さない動物だからこそ与えられるものがあります。

医師による投薬や手術などではなく、犬(動物)だからこそ人間に与えられる潜在的な生きるエネルギーがあるんですよね!

犬を飼っている人(動物を飼っている人)・飼ったことがある人・動物が好きな人なら、とてもわかる話だと思います。

犬がくれる幸せや癒し、エネルギー、無条件の愛情やこみ上げるほどの愛おしさ・言葉にできないほどの喜び、犬とコミュニケーションがとれた時の嬉しさってありませんか?

  • どれだけ疲れていても、この子のためなら頑張れる!
  • 落ち込んだ気持ちも、愛犬といたら気持ちが軽くなった
  • 引きこもりがちだったけど、犬を飼うようになって社交的になれたる
  • 愛犬と長く一緒にいられるように、健康に気を付けるようになった

など、みなさんも犬がいるからこそ湧き上がる感情や愛情を感じたことはあるのではないでしょうか。

まさに、その、動物(犬以外も含む)が言葉なくして、人に与えてくれるものを生かした心身のケアがアニマルセラピーの真髄です。不調を治療する・根治できるということではなく、治療の一環として心身のサポート・手助けをします。

犬との関係が人に与えるプラスの効果には検証結果も歴史もある

動物から得るポジティブな効果は、自身が飼っている犬じゃなくても、同じ効果が期待できるという検証結果も出ています。

また、アニマルセラピーは古代ローマ時代からあったともされていますし、 犬と人間には、狩猟をはじめとした深い絆を築き、共存してきた長いの歴史もあるので、人が犬に癒されパワーをもらえるのは、本能に刻まれているのかもしれません。

アメリカでは犯罪を犯した受刑者に犬をトレーニングさせる「プリズンドッグ」という更生プログラムもあり、犬と人間が対峙することで、自分に向き合うトレーニングにもなるのです。

「セラピードッグ」と「ファシリティドッグ」の違いとは?

少し触れましたが、アニマルセラピーには「セラピードッグ」と「ファシリティドッグ」という異なる活動をする犬がいます。

なんとなくは聞いたことがある・存在は知っているという場合でも、この2つの違いを知らないで混同している人もいるかもしれませんので、まずは、それぞれの違いについて学んでみましょう。

セラピードッグ ファシリティドッグ
活動場所 さまざまな施設を訪問 特定の病院などの施設(専属)
活動頻度 月数回 ~数か月に何度か
常駐ではなく適宜要請に合わせて出動
平日は毎日
配属の病院などの条件による
ハンドラー(連れている人) 飼い主・ボランティア 看護師、臨床心理士などの医療従事者
活動目的 福祉的貢献 医療・治療としての貢献

うちの子には無理…なんて思っているかもしれませんが、難しいのはファシリティドッグになることで、セラピードッグは、ある程度の適正がクリアできていればOK。一般の家庭のペットとして飼われている子で大丈夫なんです!

ファシリティドッグは、しかるべくトレーニングを受けていないとなれない・連れて歩くハンドラーも、医療の臨床経験がないとダメといったルールがあります。病院で患者さんに付いて従事するので、それなりの専門知識がある犬と人(ハンドラー)しかできません。

働く場所もセラピードッグは、高齢者施設、障がい者施設や児童施設・教育現場、ときには刑務所や被災地などといった、幅広い場所に訪れて活動をするのに対して、ファシリティドッグは特定の「facility(ファシリティ)=施設」で専属で活動しています。

この違いを知らなければ、「うちにはハードルが高くて無理…」と思うかもしれませんが、実際はそんなにハードルも高くなくて、むしろ、あなたの愛犬も十分にセラピードッグとして活動できるかもしれないということです。

それに必要な時だけ出動するので、週末だけの参加で問題ありません。

しかも、ハンドラー(一緒に犬に付き添いサポートする人)は飼い主さんでOK。愛犬と一緒に飼い主さんも福祉貢献ができるのです。愛犬と一緒に参加できるのであれば、ボランティアに慣れていない方でも、いいきっかけになるのではないでしょうか?

ただし、参加する団体によっては、セラピードッグ関係のNPOが設けた試験をクリアしていることなどの条件があるところもあります。念のため参加前に条件を確認してくださいね。(そういった条件がない団体もあります)

参考:NHK ONE公式サイト

セラピードッグになるための条件をもっと詳しく知りたい!

セラピードッグになるにはどんな条件・基準があるのかもご紹介します。(※あくまで一例です)

活動に適した動物の基準などは?

適性が第一です。人と接することが大好き、必要なしつけや健康管理ができているか等が大切です。

CAPP適性セルフチェック(犬・猫)

  • 人間大好き!人見知りしない
  • 他の動物たちとも仲良くできる(こわがったり、攻撃したりしない)
  • 見慣れないものや、大きな音なども大丈夫
  • おすわり、マテなどの基本的なしつけができていて飼い主が確実にコントロールできる
  • 健康管理はバッチリ(定期健診、予防)
  • 満1歳以上で、一緒に暮らしてから6ヶ月以上経過している

すべてOKなら活動への適性はかなり高いでしょう!マルの数が少ない場合は、無理に参加することが動物にとってストレスになります。あなただけでの参加も考えてみましょう。

引用元:公益社団法人 日本動物病院協会

原則としては、一般的な健康診断で問題ないということが基本ですが、次いで必要とされている適正は、基本性格が人が大好きであるということです。特になんらかの技能が必要とされているわけではありません。

ですので、犬が人との関わりにストレスを感じているようであれば、原則は参加できません。これは、どこを触られても嫌がらない・攻撃性がないなども含みます。

また、「健康管理がバッチリ!」とありますが、これは、高齢者施設や幼児施設に行くこともあるので、犬の健康診断(腸内細菌検査含む)もしっかり受けている犬ということです。触れ合う相手の健康面への影響だけではなく、犬自身の健康も第一に考えて適正を判断します。

なお、完全ボランティア(無収入)で活動をしているところもありますし、非営利団体の場合は認定審査があり、飼い主の犬の知識や愛犬の特技審査なども問われるケースも。どういった団体で活動するのかによって、諸条件は異なりますので、詳細は各団体にご確認ください。

参考:公益社団法人 日本動物病院協会

セラピードッグになるにはどこに問い合わせしたらいい?

「セラピードッグになりたい!」と、ボランティア団体を探す時、一番手っ取り早いのはインターネット検索だと思いますが、

  • 近くに参加しやすいところがない
  • 近くにあるにはあるけど、あまり方針が好ましくない

など、さまざまな理由から二の足を踏むこともあるかもしれません。

そんな時は、地元の動物病院にボランティアを募集している団体がないか聞いてみるのもありです。

インターネットでの独自サイトを持つのにも費用がかかるため、非営利団体(NPO)などの体系になっていないボランティア団体の場合は、すべて自費での運営になります。その費用があれば、もっと活動に力を入れることができますので、募集活動にそこまで費用を割けません。

そういった場合には、動物病院に募集をお願いするケースもありますので、獣医にそのような活動をしている人がいないか聞いてみてください。そのほうが、地域に密着したボランティア活動ができるかもしれません!

日本で「セラピードッグ」があまり定着していないのはなぜ?

セラピードッグが定着しない理由として、「不特定多数の人と触れ合うことで、犬に負担がかかり、犬がストレスを感じる」ということが、とあるネット記事で挙げられていました。

しかし、それはそもそもセラピードッグの適正に見合っていない犬の話ではないでしょうか?

ご紹介したように、実際は人と触れ合うことにストレスを感じない犬、もしくは、人が大好きな犬であることを前提としています。ですので、ストレスを感じてしまうような犬をセラピードッグにすること自体が間違えているのです。

賛否あるかもしれませんが、使役犬と言う「お仕事を持つ犬」がいて、そのお仕事を楽しめるかどうかの適正を見た上でしか、使役犬として活動することはできませんし、するべきでもありません。無理なセラピー活動はさせなくていいんです。

いくらハンドラー(飼い主さん)が、愛犬をセラピードッグにしたかったとしても、たとえ福祉活動だったとしても、負担がかかる・ストレスになるような子であれば、セラピードッグをさせないことが原則です。

こういった誤解が派生してしまっているせいで、定着しにくくなっているのもあるのかもしれません。犬に負担がかかるならやめておこうと思うのは当然のことでしょうから。

また、セラピードッグとファシリティドッグの違いを理解しておらず、「うちの子には難しそう」「資格が必要だろうから」という誤解も、普及しにくい結果につながっているのかもしれません。今回の記事を機に、少しでもセラピードッグのポジティブな印象を抱いてもらえたら幸いです。

セラピードッグになれなくても、犬を飼っていなくても応援はできます!

「とても興味がある!」「素敵な活動だ!」とポジティブな印象を持っていただけたとしても、

  • 我が家の愛犬にはハードルが高い…(残念ながら適正に合わなかった)
  • 生活サイクル的に、ボランティアが必要な時に参加できそうにない…
  • 近くで参加できるところがない…

など、さまざまな事情から断念することもあると思います。

そんなときは、寄付・募金という形で、セラピードッグに関する団体を応援することもできます。以下、一例ですが、支援・寄付を募集している団体をピックアップしてみました。

01日本動物病院協会

参考:日本動物病院協会

02アニマルセラピーwithワン

参考:アニマルセラピーwithワン

03ドッグセラピージャパン(DTJ)

参考:ドッグセラピージャパン(DTJ)

04日本アニマルセラピー協会

参考:日本アニマルセラピー協会

05国際セラピードッグ協会

参考:国際セラピードッグ協会

「セラピードッグ・寄付」と検索するといろいろ出てきますので、ご自身が応援したいと思えるところを応援する意味でも、寄付という形でサポートするのもひとつです。

中には、保護犬をセラピードッグとして育成しているような団体もあります。

なんらかの理由から、保護されることになってしまった犬の命を守りながらも、なお、人間に癒しを与える活動もあるということを思うと、ますます応援したくなりませんか?

また、犬を飼っていない・犬は適正に合わなかったけど自分だけでも参加してみたいという方もいると思います。その場合には、団体にもよりますが、ハンドラーとしての参加(犬なしでOK)を募集しているケースもありますので、ぜひ確認してみてください。

犬と人間の精神的な結びつき・絆には計り知れないパワーがある!

今回、この記事を書いたのは、

  • こんな素敵な活動なのであれば、もっと正しく広まってほしい
  • もっと正しく知ってもらえる機会があれば…

と思った経緯がありました。

考えてみてください。自分の愛犬が、人と触れ合うことでかわいがってもらえる上に、そのお相手も愛犬からパワーをもらえる…って、犬も対象のお相手も、飼い主にとっても三方よしじゃないですか?

  • 犬:人からかわいがってもらえて楽しい
  • 対象相手:犬と触れ合って、心身のパワーチャージができる
  • 飼い主:愛犬をかわいがってもらえる、人を癒す愛犬を見て誇りに思える

ほかにも、雨の日でおでかけはできない…という場合でも、ボランティア活動の施設内であれば、雨もしのげて、愛犬とともに必要としてくれる人に貢献できます。このように、愛犬と一緒に過ごすひとつの環境として考えると、もっとハードルも下がるのではないでしょうか?

愛犬の愛くるしさを、飼い主さんが独占するだけではなく、こういった活動に生かすという方法もあるということを、頭の片隅にでもいいのでおいておいてもらえたら幸いです!

Advisor

Yuka Torikai

愛犬に涙やけと皮膚のフケが出たことをきっかけに、犬の食べ物や栄養学を学び始めました。

  • 犬の管理栄養士
  • 犬の管理栄養士アドバンス
  • 犬の行動生活アドバイザー

の資格を取得しており、生活と食事、運動の関係を大事にしています。今後は東洋医学・薬膳についても学んでいこうもくろみ中です!

現在、各ご家庭やわんちゃんに合わせたドッグフード選びのアドバイスもしており(https://dog-food-advisor-295.com/)、少しでもドッグフード選びにお困りの飼い主さんのお力になれたらと思っています。

Contact

ワンコnowa広告掲載の
お問い合わせ

ワンコnowaへの広告出稿・プロモーションなどのご相談は
こちらからお問い合わせください。

今、読んでほしい記事

犬と泊まれる宿 人気エリア

PAGE TOP