本記事は獣医師やペット栄養管理士が執筆・監修を行っております。
犬がビールを飲んでしまうと、命の危険性があるため絶対に与えないようにしましょう。
今回は犬がビールを摂取した場合の危険性についてご紹介しますので、参考にしてくださいね。
ANSWER
ビールは犬に与えてはいけません。
ビールにはアルコールが入っており、犬が摂取すると命の危険性があります。
人がアルコールを摂取すると酵素により無害化されますが、犬はこれらの酵素や代謝機能を持っていないため、胃や腸で急速に吸収された後、中枢神経のバリア機能を担う血液脳関門(けつえきのうかんもん)という部分を容易に通過してしまい、脳に悪い影響を与えるのです。
また、アルコールが分解されないまま長時間体内に残ると、脳以外の体の様々な臓器の機能に障害を与えます。そのため、もし犬がビールを舐めてしてしまった場合は、量が少なかったとしても自己判断はせず、動物病院を受診するようにしてください。
⽝がビールを⾷べた際の⽝への影響
アルコールによる中毒症状としては、ふらつく、ボーっとする、グッタリして動かない、食欲不振、嘔吐、呼吸が弱くなる、意識障害などがあります。特に、呼びかけても意識がもうろうとして反応が鈍くなっている場合や、呼吸が弱い場合は、命にかかわる危険性が高いため注意が必要です。
まとめ
ビールにはアルコールが含まれているため、犬が舐めると命に関わるがあります。
「ワンちゃんにビールなんてあげる人はいないでしょう」と思いがちですが、お花見などで犬が溢れたビールを舐めてしまったという事故もあるのです。ですので、お花見などの時には、犬の手の届くところにビールを置かない、犬から目を離さないなど細心の注意を払うように気を付けましょう。散歩中の拾い食いには特に注意をしましょう。
もし、愛犬がビールを舐めてしまった場合には、元気そうであっても自己判断はせず、速やかに動物病院を受診してください。
Supervisor
西岡 優子 にしおか ゆうこ
獣医師。北里大学獣医学科卒業後、香川県の動物病院に就職。結婚を機に、都内の獣医師専門書籍出版社にて勤務。現在は、パート獣医として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動。ペット栄養管理士としても活躍中。

















