本記事は獣医師やペット栄養管理士が執筆・監修を行っております。
マヨネーズの原材料は卵や食用油、酢、塩で、これら自体は犬とって必ずしも中毒を引き起こすものではないため、マヨネーズを少量食べてしまった程度であれば深刻な問題はありません。
しかし、マヨネーズは約70%が脂質と、高脂肪・高カロリーな食品です。
そのため、犬がマヨネーズを大量や継続的に摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、与えないほうが良い食品といえます。
ANSWER
マヨネーズは犬にあえて与える必要がありません。
マヨネーズは高脂肪・高カロリーであるため、大量や継続的に犬に与えると、膵炎や肥満のリスクがあるため、与えないようにしましょう。
もし、愛犬が大量にマヨネーズを食べてしまった場合や、食べた量が少量でも膵炎などの持病や、肥満、アレルギーが愛犬にある場合には、早めに動物病院を受診してください。
マヨネーズの主な成分や栄養素
脂分
高カロリーで脂分の高い食品は、肥満傾向の犬には適していません。
また、胃腸が弱い犬、胆のうや膵臓に疾患がある犬には、脂分が負担になることがあります。
塩分
市販のマヨネーズには、塩分も含まれています。
過剰に塩分を摂取すると血圧は上昇し、腎臓に負担をかけ、高血圧や心臓疾患のリスクを高める可能性があるのです。
また、塩分の過剰摂取は、食塩中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
食塩中毒は、脳神経症状や肺水腫、腎機能障害などを引き起こし、死亡する場合もある恐ろしいものです。
卵
マヨネーズの原材料の卵に対するアレルギーを持っている犬もなかにはいます。
万が一、愛犬がマヨネーズを食べてしまい、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診してください。
⽝がマヨネーズを⾷べた際の⽝への影響
マヨネーズは高カロリーで脂分が多いため、犬にとって肥満のリスクがある食品です。特に、肥満傾向の犬、胃腸が弱い犬、胆のうや膵臓に疾患がある犬にとって症状を悪化させる危険性もあります。
まとめ
マヨネーズは犬にとって高カロリーで脂分が多いため、与えてはいけない食品の一つです。
ですので、日頃から愛犬の手の届く場所にマヨネーズを置かないなど、誤飲を未然に防ぎましょう。
また、もし愛犬がマヨネーズを誤飲してしまった場合には、舐めた量が少なかった場合でも、いつもと違う様子が見られたら、速やかに動物病院を受診してください。
Supervisor
西岡 優子 にしおか ゆうこ
獣医師。北里大学獣医学科卒業後、香川県の動物病院に就職。結婚を機に、都内の獣医師専門書籍出版社にて勤務。現在は、パート獣医として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動。ペット栄養管理士としても活躍中。

















