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犬は煮干しを食べても大丈夫!正しい与え方と注意点【獣医師監修】

犬は煮干しを食べても大丈夫!正しい与え方と注意点【獣医師監修】

本記事は獣医師が執筆・監修を行っております。

煮干しは、生のカタクチイワシやウルメイワシを煮て、よく乾燥した食材で、タンパク質やミネラル、オメガ3不飽和脂肪酸など犬の健康に役立つ栄養成分が沢山含まれている食材です。

しかし、塩分量の問題や、喉に骨が刺さる可能性などがあるため、与える際にはいくつかのポイントを押さえ、適切な与え方や分量を守るようにしましょう。

愛犬に煮干しを与える際には、ぜひ今回紹介した与え方や注意点を参考にしてくださいね。

ANSWER 煮干しは犬に食べさせても大丈夫です。

煮干しには犬に危険な成分は含まれていないため、与え方や分量を守ることで安心して与えることができます。

特に、煮干しは高タンパク質で栄養価が高く、カルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラル分も豊富に含まれているため、犬にとって魅力的で健康的な食材です。

また、煮干しに含まれるDHAやEPAといった多価不飽和脂肪酸は、認知機能の低下を防ぐ効果が期待されており、高齢犬に適しています。

煮干しの主な成分や栄養素

タンパク質

煮干しには、タンパク質が豊富に含まれており、犬にとってタンパク質は)筋肉や骨、臓器、爪、皮膚、被毛などの構成成分です。

また、酵素やホルモンなどとして、犬の体内の機能を調節する働きもしています。

このようにタンパク質は筋肉量の維持、被毛を綺麗に保つなど犬の体を作り、筋力や体力、免疫力といった体の調子を整えるために重要な栄養素なのです。

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)

オメガ3脂肪酸であるDHAとEPAは魚の脂肪分に存在し、特に煮干しの原料である青魚に豊富に含まれています。

DHAは、脳や神経の健康に役立つ栄養素であり、高齢犬の認知症予防にも期待されている成分です。また、EPAは、血液の中性脂肪を正常に保ち、血栓生成の防止に作用しています。

その他にも、オメガ3脂肪酸は皮膚や被毛の健康をサポートしたり、抗炎症作用により関節の健康や慢性疾患の予防にも役立つ成分です。

カルシウム

煮干しにはカルシウムが豊富に含まれており、骨や歯の強化をサポートします。また、シニア犬の骨粗しょう症予防にも役立ちます。

ビタミンD

煮干しは魚の中でもビタミンDが豊富な食材です。

ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の健康を維持したり、免疫力をサポートする役割も担っています。

煮干しを犬が食べた際の犬への効果・影響

煮干しには犬の歯や骨の健康促進、高タンパク質による栄養補給、老化予防などの様々な効果があります。また、ストレス解消のおやつとしても最適な食材です。

犬に与えてよい煮干しの量は?

小型犬の場合 1〜2匹
中型犬の場合 3〜4匹
大型犬の場合 5〜6匹
子犬の場合
老犬の場合

犬に煮干しを与える際の注意点
煮干しのおすすめの与え方

丸ごと一匹をそのまま与えない

よく乾燥した煮干しは硬いため、犬に丸ごと一匹あげると、あまり噛まずに丸呑みして、喉に刺さったり、胃腸に負担がかかったり、消化不良を起こす可能性があります

そのため、食べやすいように細かく割ったり、一度茹でてふやかして柔らかくしてからあげるようにしましょう。

様子を見ながら、少量ずつ与える

青魚に対するアレルギーを持っている犬もなかにはいます。

ですので、初めて煮干しを与えるときは、アレルギー反応がないか確認しながら、少しずつ与えましょう。万が一、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診してください。

塩分が含まれていますので、大量にあげない

煮干しの塩分は、食塩を添加しているのではなく、海水由来の塩分です。

それでも、犬にとっては、その塩分量は若干多いと言われているため適量を与えるようにしましょう

犬用の煮干しを選んで与える

大量にあげなければ問題はありませんが、心配であれば、犬用の煮干しなら塩分を低減化し、柔らかく加工しているため、それを利用するのも一つです

こんな時は犬に煮干しを食べさせないこと

腎臓病や心臓病の犬は塩分制限が必要なため、煮干しは適していません

また、煮干しはリンやマグネシウムを含むため、尿結石のリスクがある犬にも与えないように注意しましょう

まとめ

煮干しは適切に与えれば栄養価の高いおやつとして役立ちます。

犬の健康状態や好みに合わせて上手に活用してくださいね。

Supervisor

西岡 優子 にしおか ゆうこ

獣医師。北里大学獣医学科卒業後、香川県の動物病院に就職。結婚を機に、都内の獣医師専門書籍出版社にて勤務。現在は、パート獣医として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動。ペット栄養管理士としても活躍中。

西岡 優子
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