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飼い主さんが不安になると、ワンコも不安。飼い主さんが笑えば、ワンコも嬉しい。そんな風に飼い主さんとワンコの気持ちは連動しています。
「Stand by you」では、飼い主さんの小さな不安や心の揺らぎに寄り添い、飼い主さんと様々なお悩みを共有しながら、ワンコの幸せ・ご家族の幸せを一緒に考えていきたいと思います。
今回の「Stand by you」は鼻ぺちゃ特別編!夏のフレブル運動会・ボストンテリア運動会にそれぞれ参加してくれたワンコたちの中から元気な3匹が相談会にきてくれました!
きっと「うちの子も!」と、共感できる鼻ぺちゃさんのご家族もいらっしゃるかもしれません。是非、3頭それぞれの個性をお悩みを見て、うちの子にいかせる部分を見つけてみくださいね!それでは、早速スタートです。
飛彈 樹里さん(CPDT-KA)
イヌマニック代表。ドッグマインダーとして、ドッグトレーニング、食事・ヘルスケア、シッティング、介護・グリーフケアのトータルドッグケアサービスを通して、パピー期からシニア期のライフステージやそれぞれのご家族に合わせたサポートに取り組んでいる。
1頭目の鼻ぺちゃさんのお悩み嫌なことがあると飼い主さんを威嚇して「いやだよ!」をしてしまう。
4歳のボストンテリアの暮風くん
ご飯とおでかけと人が大好きな甘えん坊の暮風くん。相談会では、みんなに笑顔を振りまき、ワンコnowa編集部メンバーとたくさん走ったりおもちゃで遊んだりしてくれました。甘えるのも上手でお腹なでてと何度もしてくれました。そんな天真爛漫な暮風くんのお悩みは、カートから降りたり、服を着たり、抱っこされたりが嫌いで、ついつい「それは嫌だよ!」と拒否を主張する威嚇をしてしまうこと。
嫌なことはしっかり主張する鼻ぺちゃさん実は多いのではないでしょうか?同じお悩みをお持ちの皆さん、是非一緒にうまく付き合うヒントを見つけてみましょう。
愛犬の気持ちになって、タイミングを見極めよう!
服を着せるために触られたり、抱っこされたりするのが嫌だという暮風くんですが、歩くのに疲れた時などは、ご家族に抱っこを求めてくるそうです。
そこで、今回飛彈さんが教えてくれた大切なポイントは「ワンコの気持ちとタイミング」の重要性。暮風くんは全てのシーンで抱っこが嫌なわけでなく、「抱っこして良いよ」というタイミングであればOKなのです。
しかし、生活の中では愛犬の気持ちを考えず、おでかけのためについつい急に抱っこをしてしまったりしてしまいますよね。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
愛犬の気持ちに寄り添ってタイミングを合わせてあげれば嫌いな事もスムーズに受け入れられるという大きなヒントをもらえました。苦手なことをする時は最初に声がけから。
そして、少しずつ苦手なことを楽しいことに!
「急に後ろから手が来て掴まれたり、抱っこされたら怖いですよね?それはワンコも一緒なんです。」そんな飛彈さんの言葉にハッとしました。
急に抱っこをして嫌がられるという経験されたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?自分の身に置き換えると突然手が来たり、抱き抱えられて自由に動けなくなったら確かに怖いですよね。そこで今回はまず「抱っこ」を例に、愛犬の「苦手なこと」と上手に付き合う方法を教えてもらいました。
抱っこOKのタイミングか見極めよう
抱っこをする前に、愛犬が抱っこをしても「OK」という状態・気持ちかを観察しましょう。
「抱っこ」などの共通語の合図を作り、抱っこする前に声かけをしよう。
急に抱っこをするのではなく、抱っこをする前に「抱っこするよ?」などお互いの共通語(合図)で掛け声をしましょう。
抱っこするための下準備、膝に乗ってもらう
スムーズに抱っこできるように愛犬から進んでお膝の上にのってもらう練習もオススメです。
最初はごほうびを用いながらゆっくりお膝の上に乗れるよう誘導してみましょう。大好きな飼い主さんのお膝の上に乗ることで、飼い主さんにとっては抱っこのアプローチがしやすくなり、ワンコにとっても急に手が出てくることがないので緊張感が和らぎます。
飼い主さんが無理に乗せるのではなく、お膝にのることは怖くないよ!と愛犬に知ってもらうことからスタートしてみましょう。
抱っこは横抱きから初めてみましょう。
自分からお膝に乗ってくれたら抱っこまであと少し!片手でゆっくりと愛犬を優しく脇に抱えるような形で横抱き抱っこしてみましょう。この時、嫌だ!のサインが出たら無理をせずに動きを一旦止めましょう。抱っこをする時には愛犬の様子を見ながらどの位置に手を置いたら落ち着けるか調節したり、後ろ足がブラブラして不安定にならないよう、もう一方の片手を添えてあげるなど愛犬が安心できる位置を見つけていくことも大切です。
前や後ろからいきなり手が出てきて抱っこされるより抵抗感がなく、抱っこした時の安定感にも繋がるでしょう。
2頭目の鼻ぺちゃさんのお悩み自分より大きなワンコと会うと興奮して吠えたりしてしまう。
2歳のフレンチブルドッグの
おいもくん
ワンコも人も大好き!とにかく元気で表情豊かなおいもくん。相談会にくるなり、テンションフルマックスでかけっこしたり、くんくんしたり。小さな体ですが、とにかくエネルギッシュなおいもくんが遊ぶのが大好きな男の子です。
フレンドリーなおいもくんですが、昔の怖い経験からなのか自分より大きなワンコさんと会うと、興奮して吠えたり、ぶつかりにいってしまうそう。
とにかくアクティブでパワフルなおいもくんですから、パパ・ママもリードの扱いが大変とのこと。こんな時は、どうしたらよいのか飛彈さん教えていただきました。
まずは基本のリードの持ち方から。
最初に飛彈さんがくれたアドバイスはリードの持ち方。お散歩の際も、いつおいもくんがワンコと出会って興奮してしまうかわからないため、常にリードに力を入れて緊張状態とのパパ・ママに、正しいリードの持ち方を教えてくれました。
リードの持ち手(輪)に親指を除いた4本指を通し、リードの垂れている部分を手の甲側へぐるっと1周巻いたら4本指、親指でしっかり持ちます。この時、親指の向きが上めに持つとリードから手が抜けにくくなります。リードの長さが短い場合には手の甲側へ巻き付けず、垂れ下がっているリードの長さを調節し、手のひら側でまとめて持ちます。リードを持った手が身体から離れてしまうと遊びができたり、引っ張られてしまう要因にも。身体から手が離れないよう、脇が開きすぎないよう気をつけることもポイントです。持ち手と反対側の手はリードに添え、必要に応じて手の位置を変えながら長さを調節するとより安全です。
おいもくんの自由に動けるエリアを安全に管理する持ち方の1つです。この持ち方で引っ張り体験をしていただくと、「全然、引っ張られる時にかかる力が違う!今までより軽い力で抑えられる!」とパパ・ママも驚いた様子。
リードの持ち方一つで毎日のお散歩の緊張感やリードを持つ力が少しでも軽減されるのは大きな変化ですよね。これでおいもくんの動きもこれまでよりスムーズに対応できそうです。
飛彈さん伝授!リードの持ち方
どんな場面でもお座りや待てができるようなトレーニングを。
次に行ったのが、どんな時でも飼い主さんの合図で落ち着ける練習です。上手にお座りできるおいもくん、これをお出かけ先でも、どんな場面でもできるようになることで、興奮しそうな状況で少しずつ落ち着くことができるそうです。
最初は歩いている途中におすわり・待てを取り入れた練習をしてから、徐々においもくんの周りを他の人が歩いたり、おもちゃなどで気を引いたりと少しずつ刺激を入れていきます。
おもちゃや犬のぬいぐるみがあるとやはり気になってリードをぐいぐいしてしまうお芋くん。こんな場面でも飼い主さんの合図でじっとすることや落ち着けるようになれば、急に興奮したり他のワンコへ体当たりをする行動を防ぐことにもなり、安全に過ごせることで今までよりもっといろんなところにおでかけできそうです。
おすわり > 待て > ご褒美 > よし までの流れをテンポ良く。
「おすわり」「待て」ができたらすぐに褒めてご褒美をあげ、「よし!」など解除の合図をしましょう。この流れが実際に外などでやるとほめ言葉を掛けることやご褒美のタイミングが遅れたり、解除の合図を忘れたりしてしまいがちです。シンプルですが、意外と難しいこの流れをどんな場面でもスムーズにできるように飼い主さんも一緒に愛犬と二人三脚で飼い主さんも一緒に練習をしてみましょう。
3頭目の鼻ぺちゃさんのお悩み吠え癖やお散歩の引っ張り癖を治したい。
3歳のフレンチブルドッグの
パンナちゃん
お散歩が大好きで、好奇心旺盛のパンナちゃんは笑顔の可愛い女の子。撫でられるのも大好きで、ワンコnowa編集部スタッフのところにもたくさんすりすり甘えにきてくれました。3歳という事もあってまだまだやんちゃ盛り!相談会でもとにかく様々なものに興味津々。キラキラしたお目目で相談会に臨んでいました。
そんなパンナちゃんのお悩みは、嫌なことがあった際に吠え続けたり、お散歩でぐいぐいと引っ張ってしまう癖があるところ。きっと同じお悩みを抱えている飼い主さんが多いと思います。是非今回の飛彈さんのアドバイスを生かしてみてください。
アイコンタクトを上手に使おう!
飛彈さんが今回教えてくれたのはアイコンタクトの活用です。
「アイコンタクト」の目的は、ワンコが名前を呼ばれた時に名前を呼んだ人のほうへ意識を向けられることです。
日常の中でこのアイコンタクト(意識を向ける)の頻度をあげることで、お散歩で行きたい方に引っ張る際や、吠えそうな時(吠える前)にも、パンナちゃんの意識を事前にこちらにしっかり向けられるようになることで、今のさまざまなお悩みの解決の緒になってくれるそうです。
簡単に思えて意外に難しいアイコンタクト、是非みなさんも毎日のワンコとのコミュニケーションの中に取り入れてみてくださいね。
日常の中で成功を積み重ねることが大切なアイコンタクト
アイコンタクトの練習
- STEP 1
- ワンコが飼い主さんの呼び掛けに意識が向くよう、ワンコの名前を呼びましょう。
(ワンコが聞き取りやすい声のトーン、速さで声掛けしましょう) - STEP 2
- ワンコが飼い主さんの方へ顔を向けられたら、「いい子」「OK」と家族みんなの共通語で褒めてご褒美をあげましょう。
ワンコが顔を向けてくれた時に、しっかり褒めてあげることはワンコに「正解」を伝えてあげることになります。飼い主さんが褒めることで、ワンコも「こうすればいいのかな」「これで合ってるんだ」と徐々に理解してくれます。お気に入りのおやつなどのご褒美を使っても問題ありません。顔を向けられたらすぐに褒め、その後にご褒美をあげることでモチベーションアップにもなり、アイコンタクトがワンコにとってより嬉しいことになっていきます。
散歩中やおうちで過ごしている時も、お名前を呼び掛けた時にワンコと目が合ったら「いい子」「OK」と忘れず褒めてあげましょう。ワンコにとってアイコンタクトの機会が増えることでさらにプラスの行動が定着するようになり、名前を呼ばれた時に意識を向ける回数や反応も上がるようになってきます。
パンナちゃんはおうちでもアイコンタクトは練習されているとのことだったので、使用シーンや回数を増やしていくことで、更なる変化、進化が期待できそうです。「アイコンタクト」を通して、よりパンナちゃんとの絆を深めていきましょう!
鼻ペチャさんのお悩みいかがでしたか?「うちの子も!」と共感できるお悩み一つはあったのではないでしょうか?是非、今回の飛彈さんのアドババイスを生かして、愛犬との絆を深めてみてくださいね。
みなさんからの、「こんなに変わったよ!」の報告楽しみにお待ちしています!
飛彈さんにご相談したい方大募集!
うちの子の「早食いを治したい!」「怖がりを治したい!」「お泊りでも眠れるようになりたい」などなど…そんな飼い主さんの願いを叶えるお手伝いを飛彈さんと一緒にお手伝いしたいと思います。
飛彈さんにご相談したい方は、お気軽にワンコnowa公式インスタグラムのDMからご連絡ください!
- 実施方法
- 直接対面 or オンライン(直接対面の場合:東京原宿)
- 日程
- 平日のみ
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