ポメラニアンの性格

ポメラニアンの性格

この記事はワンコnowa編集部が取材・監修を行っています。

ビクトリア女王に愛されたワンコとして知られているポメラニアン。まんまるのシルエットとつぶらな瞳がかわいらしい犬種で、室内で飼うことを目的として生まれた愛玩犬といわれています。ほかの犬種と比べると運動量も少ないので、年配の方や1人暮らし、お子さんのいるご家族とも相性がよく、人気犬種のポメラニアン。

この記事では、そんな愛され犬種のポメラニアンはどんな性格の犬種なのかについて詳しくご紹介していきます。

ポメラニアンの性格

ポメラニアンは比較的飼いやすい犬種です。活発で人懐っこく愛嬌があり、家族と一緒に過ごすことが大好きで、噛み癖などもあまりありません。

また、知らない人にも友好的で、近づいてきた人に対してはよく吠えることがありますが、攻撃的になることはほとんどありません。穏やかで忍耐強く、子どもやほかのワンコとも仲良くできます。ただし、遊びのなかで興奮しやすいため、子どもと遊ばせるときは注意が必要です。

賢いので、トイレトレーニングなどは比較的しやすいでしょう。

独立心が強く自分の意志を持っていますが、反面寂しがり屋で留守番が苦手です。留守番させることが多いとストレスから分離不安症になって問題行動を起こすようになったり、病気になったりすることもあります。長時間の留守番が多いライフスタイルの家庭には向いていません。

また、小さいためキャリーバッグなどで連れやすく、カフェや旅行などのお出かけも一緒に楽しむことができます。

定期的なトリミングが必要ですが、毛量が少ないためセルフトリミングも可能です。健康面についても、遺伝病や犬種固有の病気が少なく、比較的健康で長生きできるでしょう。

ドッグトレーナーさんが教えるポメラニアンの性格と相性の良い家族

ポメラニアンは、活発で明るくフレンドリー。飼い主さんにはもちろん、知らない人に対してもしっぽを振って寄っていくような犬種です。常にぴょこぴょこ動いている子が多く、やや落ち着きがないともいえます。

全般的に興奮吠え、要求吠えが多い傾向があります。人の多い場所に行ったり、ちょっとイヤなことをされたりしただけでも、吠えやすいです。ブラッシングが苦手な子だと、飼い主さんにブラッシングをされた際に、歯をむき出しにして怒ってしまうこともあります。イヤなことに対して、反応しやすいといえるでしょう。

ただ、子犬のうちから人に慣れさせる、苦手なことを克服するといったトレーニングさえ行えば、そこまで手がかからないので、初めてワンコを迎える方でも飼いやすい犬種です。

ほかの犬種と比べると運動量も少ないので、年配の方や1人暮らしの方との相性もいいでしょう。基本的に人懐こいので、ワンコと一緒にドッグカフェなどに行きたい人にとっても、良きパートナーになるはずです。

ドッグトレーナーさんが教える
ポメラニアンの性格を理解して上手に育てる方法

ポメラニアンは吠えやすい犬種なので、子犬のうちから吠えないようなトレーニング、吠えても止められるトレーニングを行うことで、ワンコも飼い主さんもハッピーに過ごせるでしょう。気が強い部分もあるので、特性を理解して向き合うことが大切です。制御しきれない場合は、ドッグトレーナーに相談するという方法もあります。

ブラッシングや爪切りが苦手だと、飼い主さんがやろうとしただけで唸ってしまうことがあります。子犬のうちから慣れさせて、苦手意識を持たせないようにすることも重要。

飼い主さんと遊ぶことに喜びを覚える犬種なので、スキンシップやコミュニケーションはたくさん取ってあげましょう。運動欲求は高くないので、家の中で遊んであげれば十分という子が多いです。ただし、散歩中に抱っこすると気が大きくなり、ほかの人やワンコに向かって吠えやすくなることがあるので、抱っこするタイミングは考えた方がいいでしょう。

ドッグトレーナーさんが教える
ポメラニアンとのおすすめのコミュニケーション

愛玩犬といってもワンコなので、散歩はしっかりさせてあげたいところです。また、自由気ままに遊ぶことよりも、飼い主さんと遊ぶことに喜びを覚えるタイプなので、一緒に遊ぶ時間をしっかり設けてあげましょう。

お気に入りのおもちゃが見つかると、ずっとそれで遊び続ける子が多い傾向があります。好みはワンコごとに異なるので、木製の硬いものや布製の柔らかいもの、ビニール製の弾力のあるものなど、いろいろな素材、形のおもちゃを用意して、その子にとってのお気に入りをいくつか見つけてあげてほしいです。

人やワンコが好きな子であれば、吠えないようなトレーニングをしたうえで、公園やドッグカフェに連れていくこともおすすめです。

Advisor

DOG WORKS ZERO代表
西岡 裕記さん

ドッグトレーナー。高校卒業後、地元の三重県から上京し、青山ケンネルカレッジで動物について学ぶ。警察犬訓練所やトリマー、ショップの店舗管理などを経験し、フリーのドッグトレーナーとして独立。“ゆる~く楽しくHAPPYに!”をモットーに、ワンコのトレーニング法を伝えている。

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンは、ドイツのポメラニア地方(現在のポメラニア地方はポーランドとドイツにまたがっています)原産の小型犬種です。

ドイツでは古来よりさまざまなスピッツ種がいましたが、ポメラニアンは中型のスピッツから品種改良を重ねることで小型化して誕生しました。ドイツ語では小さなスピッツという意味の「Zwergspitz/ツヴェアク・シュピッツ」と呼ばれます。

スピッツの血統なので、初期のポメラニアンの毛色はほとんどがホワイトでしたが、まれにブラックもいたようです。

1767年にイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットが、「フィービー」と「マーキュリー」と名付けられた2頭のポメラニアンをイギリスに連れ帰ります。この子たちのうちどちらかが、トマス・ゲインズバラによるウィリアム・ハレット夫妻の肖像画に描かれています。

このポメラニアンは14 ~ 23 kgもの重さと伝えられており、現在の品種よりも大きいサイズですが、その容姿は現代のポメラニアンの特徴を示しています。

シャーロット女王の孫娘であるヴィクトリア女王もポメラニアン愛好家となり、小型化に熱心であったことから大規模な繁殖犬舎を設立したほどでした。彼女のお気に入りの子は、比較的小さなレッドのポメラニアンの「マルコ」でした。1890年にロイヤルケンネルで撮影された「マルコ」の写真は、現在もイギリス王室が所有する美術品コレクションとして所蔵されています。

ふわふわの被毛がゴージャスで非常に愛くるしいポメラニアンは、その後全世界で人気を博します。20世紀初頭には、アメリカン・ケネル・クラブに認定されました。

第二次世界大戦中は、犬種の存続が危ぶまれる時期がありましたが、戦後になって復興し、現在でも世界中で愛される犬種となりました。

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