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チワワの寿命|平均寿命と病気

チワワの寿命|平均寿命と病気

この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。

この記事はワンコnowa編集部が取材・監修を行っています。

大きなうるうるの瞳に小さく華奢な体、アップルドームといわれる独特の丸い額など、可愛さ満点の「チワワ」は世界で大人気の犬種です。世界一小さな犬種としても知られていますね。日本では、2002年にチワワの"くぅ〜ちゃん"がテレビCM出演したことで、チワワ大ブームを巻き起こし、以後日本の人気犬種トップ3常連となりました。この記事では、そんなチワワの平均寿命と、かかりやすい病気、健康寿命を伸ばすために今からできることをご紹介します。

チワワの平均寿命と最高齢記録

2014年のアニコム損害保険会社が調べた「犬種別平均寿命調査」によると、日本で飼育されるチワワの平均寿命は13.7歳でした。チワワの平均寿命は全犬種の中で12位となっており、寿命は決して短い方ではない犬種です。

平均寿命は13~14歳とされてますが、近年は15〜20歳くらいまで生きる子もいるほど、健康に問題がなければ長生きできます。ギネスに認定されている最高齢は、なんと25歳です。日頃からストレスをためにくい飼育環境を整え、健康状態をチェックし、病気にかからないように気遣ってあげることが寿命を延ばす秘訣です。

チワワの人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。

犬の年齢 人間に換算した年齢 成長ステージ
3か月 4歳 子犬
6か月 7歳半
9か月 11歳
1歳 15歳
1歳半 19歳半
2歳 23歳 成犬
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳 シニア犬
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳 高齢犬
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

チワワがかかりやすい病気

チワワがかかりやすい病気1膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨とは、膝にある皿状の骨のことで、この膝蓋骨が正しい位置から外れる(脱臼する)ことを膝蓋骨脱臼といいます。膝蓋骨は、太ももの骨である大腿骨にある溝に収まるようになっており、靭帯によって支えられています。膝蓋骨脱臼は特にチワワなどの小型犬で多く、生まれつきこの溝の部分が浅かったり、靭帯に異常があったりなど脱臼しやすくなっている、発育していく段階で十分に骨や筋肉が成長していない、事故などによる外傷などが原因です。

膝蓋骨脱臼を起こすと、急に後肢を不自然に持ち上げたまま使おうとしない、スキップのような歩き方をする、触ると痛がるなどの症状が見られます。

チワワがかかりやすい病気2僧帽弁閉鎖不全症・僧房弁逆流などの心臓病

僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬に多い心臓の病気で、心臓が収縮して血液を送り出すとき、僧房弁が完全に閉鎖せず、血液が逆流してしまう病気です。初期は無症状ですが進行すると肺水腫などを発症し命の危険に関わる状態になります。

僧房弁逆流は、僧帽弁が上手く閉じなくなると、血液の一部が逆流してしまうことで、全身へ上手く血液を送り出せなくなる病気で、進行すると血液を十分に送れなくなり、心不全の状態となります。

チワワがかかりやすい病気3気管虚脱

空気の通り道である気管が変形し、途中でつぶれてしまう「気管虚脱」。症状が進行すると、呼吸困難になってしまう病気です。中高齢(5~6歳)以降のチワワなどに多い病気です。

気管虚脱のサインとして咳があり、獣医師が診察をすれば見つかる可能性は高いです。偶然見つかるケースも。自然治癒することはないため、早めに発見して今後のケアについて、進行の度合いを見ながら獣医師にアドバイスしてもらうことが良いでしょう。

チワワがかかりやすい病気4水頭症

また、チワワの遺伝性疾患として、脳脊髄液が脳に過剰に溜まることが原因で起きる「水頭症」になる可能性もあります。「水頭症」とは、髄液が頭蓋骨内に溜まり脳が圧迫される病気で、ふらつきや旋回運動、てんかん様発作、斜視などの症状があります。

チワワの健康のために気をつけるべきこと

ストレスを溜めないように毎日室内での運動、散歩を!

チワワは、意外にも運動好きで運動量の多い犬種です。室内運動だけではなく、短時間でいいので、積極的に散歩に連れて行ってあげることが大切です。室内ばかりだと、問題行動を起こす原因にもなります。また、お散歩はチワワの社会勉強にもなります。臆病な部分のあるチワワですが、毎日の散歩で他の犬と触れ合わせることで、社会性が育まれます。

骨折や、膝蓋骨脱臼に注意し、環境を整えてあげましょう

チワワはパテラや膝などの疾患も多い犬種です。滑りやすい床材の場合、高いところから飛び降りたり走ったりすると滑ってしまい、骨折や脱臼の原因になることもあります。滑りにくい材質の床にするなど、工夫をしましょう。

ご飯は小粒のフードなど食べやすいサイズを。

チワワは、口が小さく噛み砕く力も弱いため、粒が小さいタイプのフードを与えましょう。チワワに特化したフードも販売されていますよ。ドライフードが苦手な子は、ウェットフードや手作りご飯をあげましょう。

寒さに弱いので対策を。

チワワは暖かい国が原産のワンコなので寒さに弱く、秋冬には寒さ対策が必須です。室内では暖房をつけたり、ベッドには毛布を入れたり、外出時には暖かいウェアを着せ、小さなカイロ(低温火傷に注意)をポケットに入れるなどの工夫をしましょう。ただし、ハアハアしだすとそれは暑すぎるサインなので、調整が必要です。

チワワの寿命を伸ばすためにできること

それでは最後に、チワワにできるだけ元気で1日も長く家族のそばにいてもらえるように、私たち飼い主にできることを考えてみます。小さなことも毎日の積み重ねから。愛犬のためにできることから取り組んでみましょう。

01愛犬の健康診断にいこう!

人と一緒で、犬も病気を未然に防ぐことが大切です。健康診断をすることで、病気の早期発見、早期治療につながります。特に、犬は自分で話すことができないので、飼い主さんが、健康診断で犬の健康状態を把握しておいてあげることが重要です。また、実は、健康診断では「健康時の正常値を知る」ということがとても大事。健康な時のデータが取れていると、何か変化があった際に比較でき、正確な診断に繋がります。だいだい、5歳を過ぎたら毎年定期的に検査をするのがベストではありますが、毎年ではなくても良いので、なるべく元気な時に健康診断をしてあげましょう。

02愛犬に合ったバランスの良い食事を!

犬を健康に育てるには、人と同様やはり食事のバランスがとても大切です。ライフステージごとに愛犬に必要な栄養素が含まれているフードを選んであげるようにしましょう。またアレルギーのある子には、アレルギー用を、既存の疾患などがある子にはその子に合ったフードやサプリなどを組み合わせ、食事で健康を目指しましょう。もしフード選びに迷う際には、獣医師さんに相談し、原料・素材の良いもの、そして疾患などに対応したものを選んでいくようにしましょう。

また、犬は比較的胃が大きく、目の前にある食べ物を勢いよく食べてしまい、満腹感が得られず「もっともっと」とおねだりすることも。ただし、食べ過ぎやおやつの与えすぎは肥満やあらゆる病気につながるので気をつけましょう。
人の食べ物で、犬が食べてしまうと危険な食べ物はきちんと把握し与えないように注意しましょう!人が食べるために味付けされたものも絶対に与えないでください!

03愛犬のチワワに合った適度な量の運動を!

食事同様に、犬にも適度な運動が必要です。犬にとって散歩や運動は、心と身体の健康維持に不可欠です。特に散歩は毎日の適度な運動になるだけでなく、ストレス解消や気分転換になります。散歩の頻度は1日に2回、朝と夕方に行うのが理想的ですが、必要とされる散歩量は、体の大きさや種類、年齢、健康状態によって異なるため、愛犬に合わせて調節することが大切です。

子犬期はお散歩だけでは足りない場合もあるのでさまざまな玩具を用いて遊びながらトレーニングをしたり、シニア犬の場合も認知症予防に玩具を使った遊びや無理のない散歩、運動を取り入れることで健康寿命につながってくるでしょう。

04早めの去勢・避妊手術を!

オスの精巣、メスの卵巣や子宮を摘出する去勢・避妊手術は、望まない繁殖を防ぐだけでなく、ワンコの病気予防やストレス軽減、行動改善といったメリットがあります。愛犬の健康状態を見ながら、かかりつけ動物病院の先生と相談し、適切な年齢で去勢・避妊手術を受けることは愛犬の健康に繋がってきますので、子犬を迎えたばかりの方へ一度、動物病院で相談してみてください。

ドッグトレーナーさんが教える
チワワと相性の良い家族

基本的には、マイペースで頑固。飼い主さんに対して愛情深くなりやすい犬種といえるでしょう。「ライオンハート」と表現されることもあるくらい勇敢で、知らない人やワンコに立ち向かってしまうこともあります。

毛質によって性格が異なり、原種に近いスムースコートはおおらかで穏やか。改良されて生まれたロングコートは、多少吠えやすい子が多い傾向があります。

散歩や運動は必要ですが、ほかの犬種と比べると運動欲求は高くなく、家の中で飼い主さんと遊ぶだけで満足する子もいます。1人暮らしの方や年配のご夫婦でも、飼いやすい犬種です。環境に慣れさせれば留守番もできますが、帰ってきたら必ず遊ぶ時間を設けてあげましょう。

チワワは寒さに弱いので、アウトドア系のアクティビティはあまり得意ではありません。山登りなどでの高い段差の上り下りはケガにつながりやすいので、アクティブに出かけたい人は、無理をさせないようにしましょう。

Advisor

DOG WORKS ZERO代表
西岡 裕記さん

ドッグトレーナー。高校卒業後、地元の三重県から上京し、青山ケンネルカレッジで動物について学ぶ。警察犬訓練所やトリマー、ショップの店舗管理などを経験し、フリーのドッグトレーナーとして独立。“ゆる~く楽しくHAPPYに!”をモットーに、ワンコのトレーニング法を伝えている。

Writers

ワンコnowa 編集部

愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。

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