犬は水菜を食べても大丈夫?|犬に水菜は与えていい?食べてはいけない?

犬は水菜を食べても大丈夫?|犬に水菜は与えていい?食べてはいけない?

水菜は、アブラナ科の越年草で、京都が原産といわれています。生産量は茨城県と福岡県、京都府が多く、この1府2県で全国生産量の半分以上を占めています。

見た目は細長く、葉にはたくさんの深いギザギザの切れ込みがあるのが特徴です。クセのない味わいなので、サラダ・鍋用の野菜・炒め用野菜など、なんでも合います。

はたして、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER 水菜は犬に食べさせても大丈夫です。

水菜には犬にとって害となる成分が含まれていないので、与えても大丈夫な野菜です。

ただ、与え方を間違えると、本来の栄養素を吸収できないどころか健康被害をおよぼすおそれがあることから、注意が必要です。

この記事では、水菜の栄養素と与えた方について紹介します。この記事では、水菜の栄養素と与えた方について紹介します。

愛犬が水菜を欲しがることがあるけれど与えていいのかわからないという飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

水菜の主な成分や栄養素

ビタミンC

ビタミンCには、活性酸素が細胞を傷つけるのを防ぐ作用があり、解毒やホルモン代謝、骨や腱のコラーゲンの生成をサポートする働きがあるといわれています。さらに、鉄分の吸収を促進する働きは、貧血防止にも役立つと考えられています。

ビタミンCは肝臓での体内合成が可能です。しかし、ストレスや加齢、肝機能の低下によって合成が追い付かないこともあるため、食べ物から継続的に摂取する必要があります。

βカロテン

βカロテンは、必要量のみ犬の体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持や視力維持をサポートします。また、ビタミンAとして働くだけではなく、βカロテン自身も活性酸素の発生を抑えたり免疫を強くしたりするなど、アンチエイジング効果も期待されています。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。

カリウム

体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持ち、血圧の安定・維持に効果的だといわれています。また、心筋や筋肉の機能維持、さらには神経刺激の伝達などの働きをしています。

しかし、血中カリウム濃度が上昇する高カリウム血症の危険性から、過剰摂取に注意しなければなりません。

水菜を犬が食べた際の犬への効果・影響

水菜を食べることで免疫力の強化やアンチエイジング効果が期待できます。さらに、カルシウムも豊富に含まれているので、骨や歯を丈夫にすると考えられています。

犬に与えてよい水菜の量は?

小型犬の場合 約30g
中型犬の場合 約50g
大型犬の場合 約70g
子犬の場合 与えないほうが良い
老犬の場合 約30g

犬に水菜を与える際の注意点
水菜のおすすめの与え方

生のまま与えてOK

水菜は、生のまま与えても大丈夫な野菜です。

ビタミンCのように加熱することで失われる栄養素もあれば、β-カロテンのように加熱したほうが吸収が良くなる栄養素もあります。

どのような栄養素をしっかり吸収したいか、愛犬が食べやすいのは生と加熱どちらのほうがいいのか、などを考慮しながら与え方を決めると良いでしょう。

細かくカットしてから与えよう

私たち人間は、水菜を食べやすい大きさにカットして食べますよね。愛犬に与えるときも同様に、食べやすいようにカットしてから与えましょう。

ただ、犬は食べ物を噛む習性がなく、食物繊維の消化を得意としません。人間が食べるよりも、もっと細かくしてから与えるのがおすすめです。

水菜は繊維が多く、そのまま与えると消化されないおそれがあります。みじん切りや薄切りよりも、すりおろしたものや絞り汁を与えるほうが、愛犬にも負担がかからないのでおすすめです。

与えすぎに注意

水菜を大量に食べると、消化不良を起こすそれがあります。水菜は繊維質が多いので、胃腸の弱い愛犬に与えすぎると、下痢や嘔吐を引き起こすことも。

一度に大量の水菜を与えないよう注意しましょう。先ほど紹介した水菜の目安量を参考に与えてみてくださいね。

ドッグフードを食べない愛犬にトッピングとして与えるのがおすすめ

生の水菜はシャキシャキとした食感が特徴で、嗜好性アップを狙えるかもしれません。ドッグフードを食べなくなった愛犬に与えてみてはいかがでしょうか。

トッピング程度に、ドッグフードと一緒に与えてみるのがおすすめです。

食感を楽しむためといえども、水菜を大きくカットしてしまうと、消化に時間がかかってしまいます。細かくカットしても十分食感は楽しめるので、なるべく小さくカットすることを意識してみてくださいね。

こんな時は犬に水菜を食べさせないこと

甲状腺の病気を患っている愛犬に水菜を与えるのは控えましょう。というのも、アブラナ科である水菜には、ゴイドロゲンという甲状腺の活動を低下させる成分が含まれているからです。

甲状腺の病気を患っている犬が水菜を摂取すると、状腺ホルモンの機能を邪魔し、活動に障害をきたしてしまう可能性があります。

まとめ

水菜は、犬に与えても大丈夫な野菜です。細かくカットする点だけ注意すれば、愛犬に良い効果をもたらすことが期待できます。

シャキシャキとした食感が特徴なので、ドッグフードに飽きた愛犬に与えてみるのもおすすめです。ドッグフードのトッピングとして与えてみてくださいね。


犬に食材を与える際の注意点

その食材が犬に与えて良いものかどうかを調べましょう。

食材には以下の4つのパターンがあります。食材を与える際にはそれがどれにあたるかを把握する必要があります。

01.中毒・アレルギーを起こす絶対に与えてはいけない食べ物。

犬に与えると「テオブロミン」という成分が、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こすチョコレート、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、貧血症状や下痢、嘔吐を引き起こすねぎや玉ねぎ。それ以外にもぶどう・レーズンや、アボカド、マカダミアナッツ・クルミ、キシリトールなど、食材の中には犬に与えると重篤な症状を引き起こすものがあります。

犬に手作りご飯や食材トッピングなどをする際は必ずこの犬に与えてはいけない食材を把握しておくようにしましょう。下記の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

02.与える際に注意が必要な食べ物

食材の中には基本的には与えても大丈夫ですが、与え方によっては注意が必要なものがあります。例えばじゃがいも。じゃがいもは犬に与えても大丈夫ですが、じゃがいもの芽や皮には「ソラニン」「チャコニン」という毒素が含まれていますので、与える際には芽や皮をしっかり取り除く必要があります。また、豚肉や刺身なども犬に与えて良い食材ですが、生の豚肉を食べると細菌やウイルスに感染してしまうリスクがありますし、人間用として処理された刺身は犬に与えても大丈夫ですが、食中毒などの危険性があるため、なるべく加熱してから与える方が良いでしょう。

それ以外にも、魚を与える際は骨をとる、野菜・果物を与える際は種やヘタを取り除くなど、食べられる食材の中にも与え方によって注意が必要な食べ物もあります。

03.人用に加工された食べ物

たとえば、その食材自体は食べさせられるものであったとしても、ジュースや缶詰、ドライフルーツ、ジャーキーなど人用に加工されたものは、油や調味料、糖分などが多く含まれており、犬に与えない方が良いものがほとんどです。食材は与えて大丈夫なものでも、与える前には人用に加工されたものではないか確かめるようにしましょう。

04.健康な成犬に与えても大丈夫な食べ物

犬に与えても大丈夫な食べ物もあります。ただし、子犬や老犬に与える際には小さく刻んだり、茹でて柔らかくして与えてあげましょう。また持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに相談してから与えるようにしましょう。また、元気な成犬でも与える量については注意が必要です。どんな食べ物も食べ過ぎには注意しましょう。適度な量を愛犬に合わせて少しずつ与えてあげるようにしましょう。

フードに食材をトッピングする際の注意点

いつものフードに食材をトッピングしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?トッピングがうまく活用することで足りない栄養素を補えたり、愛犬のフードの食いつきを高めることができます。ただし、与える際には下記のことに注意が必要です。注意すべき食材や栄養バランス、摂取量に十分注意しながら、上手にバランスの良い食事を心がけましょう!

処理やサイズなど与え方に注意を。

特にトッピングする際には、愛犬が喉に詰まらせないよう食べやすい大きさにカットして与えるようにしましょう。固い野菜などは茹でて柔らかくしてかけてあげたり、すりおろしてあげるのもおすすめです。また果物や野菜をトッピングする際には、皮や芯、種やヘタをしっかり取り除いてからあげましょう。特に種や芯には、犬が中毒を引き起こす成分が含まれる場合があるのでしっかりした下処理が大切です。

フードと合わせたカロリーバランスを考える。

フードに混ぜて、トッピングする場合のトッピングの適正量は多くても1日の摂取カロリーの10%までといわれています。

愛犬に与えているフードのカロリーや栄養素を調べ、愛犬の体重と年齢などに合わせ1日の栄養・カロリーがトッピングと合わせてバランスよくなるように調整することが大切です。心配な場合は与えている量とトッピングの内容をかかりつけ動物病院の先生に相談してみましょう。

初めて与える食材は少しずつ

どんな食材でも犬によってはアレルギーを起こす可能性があります。初めて与える食材の場合は少量を与え体調の変化がないかを見るようにしましょう。特に持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに与えて大丈夫か相談してから与えるようにしましょう。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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