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パンケーキの起源には諸説がありますが、1931年に「ホットケーキの素」を発売したことで、日本中に広まったといわれています。
メインの材料は、小麦粉、砂糖、卵、牛乳、ベーキングパウダーです。そこに、チョコレートや抹茶などを入れて味変する楽しみ方もあります。
家で作ったり、カフェで食べたりするホットケーキですが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
ANSWER ホットケーキは犬に食べさせても大丈夫です。
ホットケーキに含まれる材料は、全て犬が食べても大丈夫なものです。そのため、犬はホットケーキを食べても問題ありません。
ただ、市販のホットケーキミックスはメーカーによって材料が異なり、全ての商品が犬にとって安全とは言い切れません。
この記事では、犬が食べても大丈夫なホットケーキミックスの見極め方や、与える際の注意点を紹介します。愛犬がホットケーキミックスをよく欲しがるけれど、与えることに不安な飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
ホットケーキの主な成分や栄養素
タンパク質
パンケーキの原料である卵にたくさん含まれます。タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。不足すると健康面でさまざまな支障が起きることから、毎日継続的な摂取が欠かせません。
糖質
パンケーキの原料である小麦粉にたくさん含まれます。糖質は、同じエネルギー源であるタンパク質や脂質よりも即効性の高いエネルギー源です。体内に糖質が乏しい状態が続くと、思考力や集中力の低下のような症状が出る可能性があります。脳の働きをサポートするためには、継続的な摂取が必要です。
脂質
パンケーキの原料である卵とバターにたくさん含まれます。脂質は、タンパク質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給できます。その他にも内臓保護や体温調整を行い、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を促進します。
カルシウム
パンケーキの原料である牛乳にたくさん含まれます。摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。
ホットケーキを犬が食べた際の犬への効果・影響
犬がホットケーキを食べることで、エネルギーを補給することができます。
犬に与えてよいホットケーキの量は?
小型犬の場合 | 約20g |
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中型犬の場合 | 約40g |
大型犬の場合 | 約60g |
子犬の場合 | 10~20g |
老犬の場合 | 20~40g |
犬にホットケーキを与える際の注意点
ホットケーキのおすすめの与え方
主食として与えない
私たち人間はホットケーキを朝ご飯に食べることもありますが、同じように朝ご飯として愛犬にホットケーキを与えてはいけません。おやつとして与えましょう。
食べやすく風味豊かな食べ物なので、愛犬がぺろりと食べてしまうこともあるでしょう。しかし、与えすぎは肥満や栄養の偏りの原因となります。与えすぎには注意しましょう。
ひと口サイズにちぎってから与えると良い
ホットケーキを与える際は、小さくちぎってから与えましょう。
犬は食べ物を丸呑みする習慣があり、のどに詰まらせたり消化に時間がかかったりするおそれがあります。
「柔らかい食べ物だから大丈夫」と思わず、愛犬の口のサイズに合わせて食べさせましょう。
パンケーキミックスの原材料をチェック
最近では、さまざまなパンケーキミックスが販売されています。犬にとって害となる成分が含まれていることはほとんどありませんが、アレルギー成分の有無には注意しましょう。
また、添加物が少ないものや、遺伝子組み換えでない商品を選ぶのもポイントです。人間と同じように、「できるだけ安全なものを」という気持ちでパンケーキミックスを選んでくださいね。
バターの量に要注意
パンケーキはバターを使って作りますが、バターの入れすぎには注意しましょう。バターには脂質が多く含まれており、バターたっぷりのパンケーキを高頻度で食べてしまうと肥満になるおそれがあります。
最近ではくっつかないフライパンも販売されているので、バターなしでホットケーキを作ることをおすすめします。
こんな時は犬にホットケーキを食べさせないこと
小麦粉アレルギーや卵アレルギーの愛犬に食べさせてはいけません。
愛犬にパンケーキを与えないのはもちろんのこと、保管場所にも注意してください。袋をしっかり閉じて、棚の中や蓋つきの容器に保管しましょう。
もしもアレルギー持ちの愛犬がパンケーキを食べてしまった場合は、体調に変化がないかしっかり観察してくださいね。
まとめ
パンケーキは犬に与えても大丈夫な食べ物です。ただ、与えすると肥満になるおそれがあるので、おやつ程度に与えましょう。
パンケーキミックスの原材料を確認し、なるべく添加物の少ないものや遺伝子組み換えでないものを選ぶのも、愛犬の健康を守るうえで大切なことですよ。
Adviser
ペットフーディスト 佐々木なるみ
愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。