犬の爪切りの必要性 犬の爪切りをしないとどうなるの?
爪が伸びすぎると、カツカツ音が鳴って歩きづらくなるだけではなく犬自身が痛い思いをする懸念しなければいけないケガが2点あります。
- 自身の肉球に爪が刺さり化膿を伴う激痛により歩行困難になること
- 爪が引っかかってしまい、割れたり抜けたりして中の赤い組織が出てしまうこと
よく外にお散歩に行く犬は、土やアスファルトを歩くことで自然と爪が摩耗し、削れていくのですが、室内飼いのこや体重の軽いこは削れないことがありますので月に一回の爪切りを推奨しています。
また、狼爪は浮いているため地面との接触がなく、他の爪は短いのに狼爪だけ伸びている子も少なくありませんので定期的にチェックが必要です。前足だけではなく後肢にも狼爪がある子がいますので見逃さないように気をつけましょう。
割れたり抜けたりした爪は時間の経過とともに生えてきますが、正常の爪の生え方ではなく、違う方向に生えてきてしまったり、木の枝のような細い爪に変形したりすることがあります。また、痛みのトラウマから足先や爪に触られることを極端に嫌がってしまう子もいるでしょう。
愛犬だけではなく、一緒に暮らす飼い主や他のペットを傷つけてしまうこともあります。足を踏まれた時に爪が刺さったり、飛びついてきた時に引っ掻き傷になってしまったりするリスクがあります。
そしてもう一つ注意したいのが、犬の爪は伸びると、爪の中を走っている血管や神経も一緒に伸びてしまうということです。一度、血管や神経が伸びてしまってから短くしようとすると爪と一緒に血管や神経も切らなければなりませんので、出血と痛みを伴います。どうしても伸びてしまった血管や神経を短くしたいのであれば、他の件で全身麻酔をかけた際に一緒に処置してもらうことをお勧めします。
おすすめの犬の爪切り5選
おすすめの犬の爪切り 1ライフ
ペットマニキュア爪切りヤスリセット
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プロのトリマーが業務で使用するタイプ。全件種対応。細かい角度の調整がしやすいのと切れ味がいい。そのため、短時間で終えられるため、犬のストレスも軽減されます
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おすすめの犬の爪切り 2SelfTrimmer
スパッと素早く切れる 犬用爪切り 日本製
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柔らかい子犬や小型犬の爪を切るのにおすすめ。ハサミのように切れるので、爪切りに慣れていない方でも比較的簡単に切ることができます。深爪になりにくいという点で選ばれる方もいらっしゃいます。
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おすすめの犬の爪切り 3ペット電動爪切り
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数ミリ単位のお手入れができるので、比較的短く切るところがあまりない子におすすめ。また、多頭飼いの子や小さなお子様がいらっしゃるご家庭には傷の対策として爪やすりを使用していただくことをお勧めします。コードレスなので使いやすく、静音設計なので爪切りが苦手なペットも受け入れてくれやすい商品です。
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おすすめの犬の爪切り 4ガオガオ 獣医師監修 わんにゃんツメ切りニッパータイプ
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巻き爪の子や大型犬にお勧め!ニッパータイプは、ギロチンタイプに比べて血管を視認しやすい特徴があります。刃の厚みが抑えられているため、爪が見やすく、切断位置の調整もしやすい。握るだけで切れるため、1人で保定をしながらでも爪切りをスムーズに行えます。
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おすすめの犬の爪切り 5LEDライト付きペット爪切り
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LEDライトで血管を照らして切ることができるので、深爪や出血のリスクを減らすことができます。高性能バッテリーは充電式で、一度充電すると約半年仕様が可能です。ハンドル部分は滑りづらいゴム製で、誰でも握りやすくて手に馴染みます。爪切りの刃はステンレス製で、切れ味がいいです。小型犬にお勧めです。
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犬の爪切りのやり方とコツ
STEP 1
人手があれば、1人が抑えて1人が切ることができれば安全でスピーディに爪切りを行うことができます。
もし、一人でやる際は、犬と反対の方向をむきながら体を密着させて脇でしっかりと犬を挟みます。体が固定され、万が一、逃げようとしたり噛み付いてこようとしても対応できる保定法です。
床でやると逃げようとする子は、少し高い台の上で行うと大人しくなることが多いのでチャレンジしてみてください。その際は、台から落ちないように十分注意してください。
STEP 2
切りたい足を持ち、脚の可動域を意識して地面と水平になるように持ち上げます(横に広げると痛くて嫌がるので注意してください)爪切りを持つ反対の手でしっかりと肉球の根元をおします。
肉球の間の毛が伸びている子は爪が見えにくいので、毛をかき分けて爪が見えるようにします。
STEP 3
実際に切っていきます。白い爪は血管が透けて見えますので、その少し手前までを切っていきます。
黒くてわかりにくければ、爪のカーブの手前を目安にていきます。
ポイントは、一回で切るのではなく少しずつ角を落とすように切っていくことです。そうすることで出血させにくくなります。
STEP 4
全ての爪が切り終わったら、やすりで切った断面や爪の角を削っていきます。
滑らかになることで飼い主が抱っこした時や遊んでいる時に傷つけられたりすることがなくなります。電動でも手動でもどちらでも大丈夫です。
爪切りを嫌がる、暴れる、噛む場合の対処法
まず、何を嫌がっているのかを見極めていきます。大きく分けて3つパターンがあります。
- 抑えられることが嫌な子
- 爪の切られる感覚が嫌な子
- 以前痛い思いをしてトラウマになってしまっている子
です。
それぞれの対処法を説明します。
① 抑えられることが嫌な子
無理に保定をしないでナチュラルな体勢をとって試みます。特に子犬は、爪切りが嫌なのではなく、押さえつけられるという行為に抵抗することが多いので、抱っこや伏せの状態などナチュラルな姿勢で行うことを意識してみてください。
② 爪の切られる感覚が嫌な子
とにかく素早く切ることです。それには、切れ味の良い爪切りを使うとストレスも軽減してあげられます。ただし、早く切ろうとすると出血させやすくなってしまうので十分気をつけながらやってください。爪をある程度の短かさまで切ったら、やすりで詰めていくのも一つの方法です。
③ トラウマになってしまっている子
トラウマになってしまっている子は、
時間をかけて慣らしていく必要があります。「だめ!」と押さえ込んで威圧的に爪切りを進めていくと、信頼関係に支障が出ますので無理やりやることは絶対にやめてください。
対処法はほんの少しでも我慢ができたタイミングで褒めて大好きなおやつを与えます。爪切りは嫌なものではないんだ、ご褒美がもらえらるんだといいイメージに繋げてきます。
最初は足に触れるところからスタートし、徐々に足を握る、足を持ち上げる、1本爪を切る、と日常生活のコミュニケーションの一環で、触れる機会をたくさんもってあげてください。
どうしても噛んでしまうようであれば、エリザベスカラーを装着するなどの対処法がありますが、無理にご自宅でせずプロにお願いすることを視野に入れていただくといいかもしれません。
いずれの場合であっても、共通して気をつけなければいけないことがあります。それは、思わしくない犬の行動を強化しないことです。
具体的にどういうことかというと、例えば犬が嫌がって鼻にシワを寄せて唸ったとしましょう。そのタイミングでやめてしまったり頑張ったからとおやつを与えてしまうと、犬はそれを学習して唸ったり噛みつけば離してくれると認識してしまうのです。
そうならないためには、ご褒美のタイミングが非常に大切で、人間が出した「まて」というコマンドを理解してしてくれた瞬間にご褒美を差し出したり、暴れている場合はいったん犬が落ち着いたタイミングを見計らって瞬時にご褒美をあげていきます。
つまり、人の意思が上位なったときにご褒美をあげることで我々が望んでいることを強化していくことができます。プロはその子の性格を見極めながら、その子に合った方法で爪切りを進めていきます。
犬の黒い爪の切り方
直接血管を確認することができませんので、爪の断面の変化を見ながら切っていきます。白い爪と同じように、一気に切っていくのではなく、角を落とすように少しずつ切っていきます。
最初は粉っぽい切り口ですが、だんだん血管が近づくと粉っぽかった爪の断面は、まるで卵の黄身のようなしっとりした円形の物質が現れます。この物質が爪の断面いっぱいになるまで切っていくことができます。
しかし自宅で切る時はしっとりした物質が現れたところでストップしましょう。
爪切り時に血がでた場合の止血方法
清潔な乾いたティッシュや布で、直接出血した爪を圧迫してください。軽度の出血であれば、数分押さえて置くと止まります。
サロンや動物病院ではクイックストップ(商品名)という止血剤がありますので心配であれば先にもらっておくのもいいでしょう。止血剤が手元になく、なかなか出血が止まらない様子の時は病院に相談しましょう。
病院で爪切りをお願いすることもできる?料金の目安は?
爪切りだけでも動物病院で切ってもらうことは可能です。病院によって異なりますが、大体500円程度でやってくれるでしょう。
肉球に刺さっていたり、爪が折れいてた場合は診察料の他に、処置料金や痛み止め・抗菌剤等の処方が必要になりますので別料金が発生します。
まとめ
犬の爪切りの必要性と、実際に爪を切るときのポイント、出血時の対処法を解説しましたがいかがでしたでしょうか。
本来は、日常の散歩や運動で地面によって自然に削れる爪ですが、生活スタイルの変化や体重の軽い小型犬は人間の手で定期的な手入れが必要になってきます。爪のトラブルで愛犬に辛い思いをさせないためにも、月に一回は爪きりをしましょう。歩行時に、爪がカチカチ床に当たって音がする場合は爪切りのタイミングの目安です。
飼い主も犬も怪我をしてしまってはいけませんので、自宅での爪切りケアが難しければお気軽にサロンや動物病院にお願いしてみてください。