INDEX
炭酸水とは炭酸ガスを含む水のことで、ソーダ水ともいわれています。
シュワシュワとした飲み心地だけでなく、健康や美容などにも効果があることから、人気を集めています。
私たち人間はそのまま飲んだりお酒に加えて飲んだりしますが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
ANSWER 炭酸水は犬に与えても大丈夫です。
炭酸水には、犬にとって危険な成分は入っていないので飲ませても問題はありません。
ただ、商品によってはミネラルが過剰に含まれているものもあるため、注意が必要です。
「愛犬が水を飲まないから炭酸水を飲ませてみようか悩んでいる」「一度愛犬に炭酸水をあげたら喜んで飲んだから、頻繁に与えていいのか気になる」といった飼い主さんは、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
炭酸水の主な成分や栄養素
水分
水分は生命維持に欠かせない成分で、体を冷やす効果があります。
カルシウム
摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。
ナトリウム
ビタミンのひとつであるナトリウムは、体内の水分量や細胞外液の浸透圧を調整する役割を持ちます。また、栄養素の吸収や輸送といった働きがあることも分かっています。
マグネシウム
体内に存在するマグネシウムの約半分は、骨に含まれています。マグネシウムはホルモン分泌を促す働きや体内のエネルギー代謝を正常に保つ働きなどがあります。
過剰摂取は結石になってしまうおそれがあるため、与えすぎないよう注意が必要です。
炭酸水を犬が食べた際の犬への効果・影響
犬が炭酸水を飲むことで、水分不足による脱水症状のリスクを低下させることができます。。
犬に与えてよい炭酸水の量は?
小型犬の場合 | ごく少量を与える(200ml以内) |
---|---|
中型犬の場合 | ごく少量を与える(200ml以内) |
大型犬の場合 | ごく少量を与える(200ml以内) |
子犬の場合 | ごく少量を与える(200ml以内) |
老犬の場合 | ごく少量を与える(200ml以内) |
犬に炭酸水を与える際の注意点
炭酸水のおすすめの与え方
大さじ1杯を目安にまずは与えてみる
愛犬に炭酸を与えたことのない場合は、まずは大さじ1杯を目安に与えてみましょう。
いきなり炭酸水をたくさん与えてしまうと、びっくりしてしまう可能性があります。場合によっては、いつもの水に対しても警戒し、飲まなくなってしまうおそれがあります。
愛犬の様子をじっくり観察しながら与えてみてくださいね。
食事の前には与えない
炭酸水にはガスが含まれます。犬は体の構造上げっぷをしにくく、ガスがなかなか抜けません。
そのため、炭酸水をたくさん飲ませると満腹になり、食事を食べなくなる場合があります。炭酸水を与えるなら、食事前は避けましょう。
糖分が含まれる炭酸飲料は与えない
人間用の糖分が含まれる炭酸飲料を与えてはいけません。犬が炭酸飲料を摂取すると、糖分過多になってしまうおそれがあります。
与えたからといってすぐに体に異変が起きるとは言い難いですが、体の健康のためにも与えないようにしてくださいね。
水分不足の老犬に与えてみよう
水を飲んでくれない老犬には、炭酸水を試してみてはいかがでしょうか。
完全に水の代わりになるわけではありませんが、水分補給ができれば脱水症状などの健康被害のリスクを低下させることができるでしょう。
炭酸水をたくさん飲むのはあまりおすすめしないため、200ml程度を目安に与えてみてくださいね。
こんな時は⽝に⾷べさせないこと
尿路結石のある愛犬やできたことのある愛犬には与えないほうがいいでしょう。というのも、炭酸水にはナトリウムが含まれており、炭酸水を過剰摂取すると尿路結石のリスクを高めてしまうおそれがあるからです。
少し飲んだからといって尿路結石になるわけではありませんが、与えないよう心がけましょう。
まとめ
炭酸水は愛犬にとって害のある成分が含まれていないので、与えても良い飲み物です。
ただ、炭酸水に含まれるガスは満腹感を引き起こします。食事前にあげたり大量に飲ませたりしないよう気をつけましょう。
愛犬が炭酸水を求めていないのであれば、無理に与える必要はありませんよ。
Adviser
ペットフーディスト 佐々木なるみ
愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。