犬は豆乳を飲んでも大丈夫?|犬に豆乳は与えていい?与えてはいけない?

犬は豆乳を飲んでも大丈夫?|犬に豆乳は与えていい?与えてはいけない?

大豆が原料である豆乳。大豆をすりつぶし、水を加えて煮詰めた汁を濾したものが豆乳で、汁を濾した際に出たかすがおからです。

豆乳には良質なタンパク質が豊富に含まれることから、健康飲料はもちろんのこと、ダイエット飲料としても人気があります。

私たち人間は豆乳を料理に使ったり、飲料として味付けされたものを飲んだりしますが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER 豆乳は犬に与えても大丈夫です。

豆乳には犬が中毒を起こすような危険な物質は含まれていないので、与えても問題ありません。豆乳は栄養価が高く、ドッグフードに使われているほどです。

ただ、豆乳には「無調整豆乳」と「調整豆乳」の2種類がありますが、「調整豆乳」は与えないほうが良いといわれているなど、与え方に注意が必要です。

この記事では、犬に豆乳を与える際の注意点などを紹介します。愛犬の健康維持を目的に「豆乳を与えてみたいな」と思っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

豆乳の主な成分や栄養素

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。不足すると健康面でさまざまな支障が起きることから、毎日継続的な摂取が欠かせません。

大豆イソフラボン

大豆に含まれるポリフェノールの一種で、骨粗鬆症や循環器系の疾患を予防すると考えられています。
その他にも、細胞を酸化させる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持ち、大豆イソフラボンによる血流の改善が期待されています。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。

サポニン

小豆の皮に含まれる成分で、抗酸化作用や免疫力を高める働きがあるといわれています。コレステロールや中性脂肪の増加を抑え、血糖値の上昇抑制作用なども期待できます。
食事のバランスを考えながら取り入れると、健康維持に大きく貢献するでしょう。

豆乳を犬が飲んだ際の犬への効果・影響

筋肉をはじめ、臓器、皮膚など体のあらゆる組織の材料になるタンパク質が豊富に含まれています。さらに、抗酸化作用のある大豆イソフラボンやサポニンも含まれており、免疫力の向上やアンチエイジングなどが期待できます。

犬に与えてよい豆乳の量は?

小型犬の場合 約30ml
中型犬の場合 約80ml
大型犬の場合 約150ml
子犬の場合 2倍に薄めて少量ずつ与える
老犬の場合 2倍に薄めて少量ずつ与える

犬に豆乳を与える際の注意点
豆乳のおすすめの与え方

無調整豆乳を与えよう

豆乳には、大豆をしぼった際の絞り汁がそのまま入っている「無調整豆乳」と、砂糖などの調味料が加えられている「調整豆乳」の2タイプがあります。犬に与える際は、「無調整豆乳」を選びましょう。

最近では、健康志向から豆乳の人気は高まっており、スーパーにはさまざまな種類の豆乳が並んでいます。犬に与える豆乳は、人間用のもので大丈夫ですよ。

ドッグフードにかければ嗜好性アップ

基本的には豆乳をそのまま与えても問題ありません。初めて投入を与える際は、様子を見ながら飲ませると良いでしょう。

水分が足りていないときや、加齢による嗜好性の低下がみられるときは、ドッグフードに豆乳をかけて与えるのもおすすめです。

風味や食感が変わり、食いつきが良くなるでしょう。

一度にたくさんの量を与えない

豆乳の約90%は水分です。一度にたくさん飲むとお腹を壊すおそれがあるので、少しずつ与えましょう。例えば、大型犬の目安量は150mlですが、一気に与えるのではなく、2~3回に分けて与えると良いですよ。

また、冷蔵庫に入れていた冷えた豆乳は、臓器を冷やしてしまう場合があります。愛犬に与える際は、冷蔵庫から出し、少し時間を置いて常温に戻したものを与えましょう。

人間用の豆乳入りクッキーはNG

豆乳=健康だからといって、人間用の豆乳入りご飯やお菓子を与えてはいけません。人間用の食べ物には、砂糖や塩などがたくさん使われており、犬が摂取すると塩分・糖分過多になるおそれがあります。

最近では、犬用の豆乳製品もたくさん販売されています。飲料は人間用の「無調整豆乳」で問題ありませんが、食べ物は犬用を選んでくださいね。

こんな時は犬に豆乳を与えないこと

大豆アレルギーのある愛犬や、タンパク質の摂取を制限する必要がある腎臓病の愛犬と尿路結石症の愛犬に豆乳を与えてはいけません。

タンパク質の摂取により、腎臓の負担になったり尿毒症の原因物質が多く作られたりする危険性があります。

特に大豆アレルギー持ちの愛犬の場合、豆乳を少し舐めただけで痒みや嘔吐などの症状が出るおそれがあります。

愛犬に与えないのはもちろんのこと、愛犬の鼻や手が届くところに豆乳を置かないよう気をつけましょう。

まとめ

豆乳は栄養価の高い飲み物なので、犬に与えても問題ありません。そのまま与えるのはもちろんのこと、ドッグフードにかけて与えるのも良いでしょう。

一度にたくさん摂取すると下痢になるおそれがあるので、少しずつ与えてみてくださいね。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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