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【犬の拾い食い防止】拾い食いの原因と拾い食いをさせないための防止策。万が一、拾い食いした場合の対策も!

【犬の拾い食い防止】拾い食いの原因と拾い食いをさせないための防止策。万が一、拾い食いした場合の対策も!

Stand by you.

飼い主さんが不安になると、ワンコも不安。飼い主さんが笑えば、ワンコも嬉しい。そんな風に飼い主さんとワンコの気持ちは連動しています。

「Stand by you」では、飼い主さんの小さな不安や心の揺らぎに寄り添い、飼い主さんと様々なお悩みを共有しながら、ワンコの幸せ・ご家族の幸せを一緒に考えていきたいと思います。

今回の「Stand by you」では、いつものご相談会の番外編として、編集部のワンコが抱える【悩み】を飛彈さんのアドバイスを元に1ヶ月取り組んでみましたので、その改善方法と結果についてお届けします。

取り組んだテーマは、「拾い食い」です。同じお悩みをお持ちの方は、どんな改善方法があるのか是非ご覧ください!

飛彈 樹里さん

イヌマニック代表。ドッグマインダーとして、ドッグトレーニング、食事・ヘルスケア、シッティング、介護・グリーフケアのトータルドッグケアサービスを通して、パピー期からシニア期のライフステージやそれぞれのご家族に合わせたサポートに取り組んでいる。

拾い食いが悩みの愛犬拾い食いが大好きなチワワの男の子2歳半

nowaくん チワワ 男の子2歳半

編集部スタッフの愛犬、チワワのnowaは拾い食いが大好きな男の子です。

お外では、葉っぱや松ぼっくり、落ちているお菓子の袋や布切れなどを見つけては「見つけたよ!」の報告をしてくれます。編集部オフィス内では、髪の毛やほこりなどを拾ったり、小さなゴミ箱に頭を入れて中のティッシュを拾ってみたりと好奇心旺盛で、落ちているものを探す腕前はまさにプロ級!

これまでにティッシュなどを誤飲してしまったことがあり、このような危険から愛犬を守るためにも、どうにか「拾い食い」をやめさせたいとか飼い主としては本気で悩んでいました。

そこで今回飛彈さんにご相談し、拾い食いの改善に1ヶ月取り組んでみました。

拾い食いの状況

  • お外では葉っぱやゴミ、布切れなどを拾う。
  • 室内では埃や毛、ゴミ箱の中のティッシュを拾う。
  • 拾い食いするものを見つけるのが楽しそう。

今回は飛彈さんにお伺いした「拾い食い」で考えられる要因別に対策に取り組んでみましたので、もし同じお悩みを持つ方がいらっしゃったら、実際に改善に取り組んだ後の変化もレポートしていますので、是非参考にしてみてください。

拾い食いの防止策1拾い食いの一番の要因・改善のポイントは環境にあり!

拾い食いの原因の多くは「環境」にあり、これが改善の一番のポイントだそうです。

現在の状況を飛彈さんがヒアリングしてくれる中でも、環境での改善点がたくさん見えてきました。皆さんも是非、愛犬が拾い食いをした際の状況を思い出して、改善できる箇所がないか一緒に考えながら読んでみてください。

飛驒さんからの拾い食い防止アドバイス 誤飲誤食は環境面からの予防が大切!愛犬の目線の景色を確認し、危険な場所を事前に把握しましょう。そして、拾い食いを未然に防ぐ環境を整えていきましょう!

拾い食い防止策
愛犬が届く位置や高さに設置されたゴミ箱の改善

編集部では社員それぞれのデスク下にチワワでも届くサイズで、蓋のパカパカするゴミ箱が置いてありました。パカパカ動く動きもワンコにとっては楽しく、さらにその中から何かを獲得できたというワンコにとって良い経験が、拾い食いの行動増加にも繋がるそうです。

ワンコの届く位置に、拾われたくないものを置く環境にまずは問題があることに気付けました。

デスク下に置いてあるゴミ箱をデスクの上へ移動

ゴミ箱は床におかず、机の上に置くように改善を行いました。

ご家庭の場合はゴミ箱の設置場所を変えたり、設置場所の変更が難しい場合はワンコが勝手に中を取り出せないような高さのあるものや蓋付のゴミ箱に変更してみましょう。また、キッチンなど勝手に入って欲しくない場所にはゲートなどを設置するのが良いかもしれません。

拾い食い防止策
ゴミや落とし物を減らす仕組み作り

編集部の床はペンのキャップや付箋ど様々なものが落ちている状況でした。そのため、その落とし物を探すのが犬の楽しみとなってしまっていた側面も。社員犬が出社する日には床の掃除を念入りに。デスク周りはもちろん、特に、チワワが届く高さには遊べるものを置かないようにし、特に好きな床と家具の隙間や部屋の角部分の掃除を重点的に行いました

拾い食いの防止策2愛犬の体調面にも原因がないか考えてみよう!

相談をして新しい気づきだったのが、体調面が要因で拾い食いが増えることがあるということでした。1日の活動量に対して食事量が足らず、単純にお腹が空いていて、拾い食いしていることもあるそうです。

実はnowaは胃腸が弱かったため、おやつは極力与えずに、フードを規定の量より少し少なめにして朝晩の2回にして与えていました。

これは飛彈さんに教えていただくまで、想像もしていなかった要因でした。今まで気づけず、愛犬に申し訳ない気持ちになりましたし、プロの視点で見ていただく機会を持つ大切さを痛感しました。

飛驒さんからの拾い食い防止アドバイス 給餌量不足によって誤食が起こるキッカケになることも。1日の活動量と食事量のバランスを見て不足していないか確認しましょう。食事を増やしたい場合、拾い食いが減ったかも確認することが大切です。飛驒さんからの拾い食い防止アドバイス 給餌量不足によって誤食が起こるキッカケになることも。1日の活動量と食事量のバランスを見て不足していないか確認しましょう。食事を増やしたい場合、拾い食いが減ったかも確認することが大切です。

拾い食い防止策
愛犬の食事量が足りているか確認しよう!

規定の量よりも給餌量が少なかったため、nowaの毎日の活動量も考慮しながら、食事量を体重に合わせた規定量に戻し、胃腸に負担がかからないように朝・昼・晩の3回にわけて与えるようにしました。

1日2食から1日3食に

拾い食いの防止策3獲得意欲を満たす遊びの時間を増やしてあげよう!

拾い食い相談の中でもう一つ気づきとなったのが、nowaの「獲得意欲」が高いということです。拾い食いという事象にばかり目がいき、その背景にある愛犬の個性・性格にまで考えが及んでいませんでした。

確かに振り返ってみると、拾って食べることよりも「何かを探し当てること」、そして、それを見せてみんなに「追いかけてもらうこと」を楽しんでいることに気づきました。この獲得する楽しさと注目してもらえる満足感も行動増加に繋がっていたようです。

「拾い食い」という問題行動を通じてですが、愛犬のことをまた一つ知ることができたことは飼い主として嬉しかったです。

飛驒さんからの拾い食い防止アドバイス ゴミ等を加える以外の興味・満足する遊びを作っていきましょう!ゴミを口にした状況で追いかけっこ(遊び)にならないよう、別の遊びで愛犬の喜びを満たしてあげましょう。

拾い食い防止策
愛犬の獲得意欲・本能的欲求を満たすノーズワークを増やそう!

もしかしたらワンコによっては、「お散歩の時間」や「飼い主さんとのコミュニケーションの時間」が足りないために、発散不足や手持ちぶさたで拾い食いをしている場合もあるかもしれません。そのような状況に心当たりのある方は、お散歩や飼い主さんとの触れ合いの時間を増やしてみるのが良いそうです。

nowaの場合は、チワワにしては朝晩のお散歩も毎日の遊び時間も多い方だったので、飛彈さんの提案で獲得意欲とワンコの嗅覚を使って本能的な欲求を満たす「ノーズワーク」の時間を取り入れてみることにしました。

ノーズワークのおもちゃ
出典:楽天市場

有名なにんじん畑やフェルトタイプのもの、ボールにトリーツを隠して探すタイプや、飛彈さんおすすめのニーナオッドソンの知育玩具など、様々なタイプでノーズワークの時間を設けるようにしました。得意なものもあれば、苦手なものもあり、ここでまた一つ愛犬の個性を知ることができました。

拾い食いの防止対策後拾い食いの「防止・予防策」を試してみた結果

環境を改善後の変化は?

ゴミや埃、落とし物への意識が高まった。

サークルから出す時間に安心感も。

ゴミ箱の設置場所の改善や、床の掃除、よくクンクンする箇所のゴミ拾いなどを行うようになってから、自然と「床に危険なものが落ちてないかな?」「拾い食いできそうな場所はないかな?」と意識するようになりました。

またnowaをサークルから出すことにも安心感が持てるようになりました。

食事量の改善・ノーズワークを取り入れた後の変化は?

明らかに拾い食いする回数が屋外・室内でも減少。

散歩では拾い食いより「クンクン」が増えた。

毎日の食事の回数・量を増やし、毎日のルーティンにノーズワークを加えるようになって、変化は割とすぐに現れました。

お散歩やおうちの中での拾い食いが格段に減少しました。新しい場所やオフィスなど、初めての場所では好奇心を発揮しますが、それでも回数は以前に比べてかなり減りました。

またお散歩ではノーズワークのおかげか、拾い食いよりもお散歩道の匂いを確かめる「クンクン活動」に集中するように!これは嬉しい変化でした。

もし、拾い食いしそうになったら!万が一、拾い食いしそうになった時、
ワンコの誤食を防ぐためのトレーニング

拾い食いを防ぐための防止策を要因ごとに詳しく飛彈さんにアドバイスいただき、嬉しい変化も現れました!

そして、今回はもう一つそれに加えて「万が一、愛犬が誤食をしそうになっているのを見つけた場合」にできていると役立つキュー(合図)を教えていただきました。

今までは拾い食いを見つけた際、捕まえようとするものの早すぎて捕まらず、さらに焦るという悪循環でした。このキュー(合図)は、拾い食いワンコさんの「誤食」をストップする強い味方になってくれそうです!

01愛犬を誤食から救うキュー(合図)1【オイデ】

食べてはいけないものを愛犬が拾う前に、飼い主さんのところに呼び戻しができる【オイデ】のトレーニングを、飛彈さんにお伺いして1ヶ月取り組んでみました。

(初めのうちは来てくれている行動に合わせ、「オイデ」のキューが後付けでもOK)

行ったトレーニング

  • 愛犬が飼い主さんのところにキュー(合図)を出す前に来た時には、飼い主さんの元へ向かっている時に「オイデ」の声がけをし、「オイデ」が飼い主さんのところに来ることだと認識づけをしていく。
  • 最初は手の中におやつなどを入れ、匂いが嗅ぎやすい向き・高さに手の位置を合わせ、短い距離から「オイデ」の声かけをしながら、ゴール位置まで誘導します。ゴールまでしっかり来れたらほめ言葉を掛け、ごほうびをあげます。
    • 手の位置は足と足の間にセットし、しっかり足元まで来るように。
    • 誘導で足元まで来れるようになったら、声の合図だけで行ってみる。
  • 上記を少しずつ距離を伸ばして練習を繰り返す。

おうちだと成功率7割!おやつがなくても側にきてくれます。外での成功率はまだ5割!まだまだ練習が必要です。

02愛犬を誤食から救うキュー(合図)2【アウト】

次に教わったのは、食べてはいけないものを愛犬が拾ってしまった際に、飼い主さんの合図で自発的に口からものを吐き出せるようにする【アウト】のトレーニングです。こちらも教わったことを1ヶ月nowaと一緒に取り組んでみました。

行ったトレーニング

  • おもちゃを使った遊びの中で、おもちゃを口から離した瞬間に「アウト」の声がけをし、「アウト」が口からものを出すことだと認識づけをしていく。
  • 口から離す回数が増えたら、「アウト」と先に合図を出し、咥えているおもちゃを離せたら褒める。

褒めた後におもちゃを投げてあげて、遊びを続けます。(おもちゃを投げて遊ぶことが「ごほうび」になります)

アウトの成功率はなんと1ヶ月で9割!会社やお散歩中でも「アウト」ができるように!

1ヶ月トライしてみて拾い食いの頻度が減少!
愛犬と楽しいトレーニングで、絆が深まった1ヶ月

2023年の12月、年末に飛彈さんにご相談してから1ヶ月。今回記事でご紹介したアドバイスを元にトライしてまだ1ヶ月ですが、短期間での大きな変化に驚きました。

予防の部分は自分にとっても安心感につながりましたし、nowaはというと拾い食いよりも夢中になれる「クン活」に出会えたようです。おかげさまで拾い食いの頻度も今は3割ほどに減りました。

また、一緒にノーズワークや「オイデ」「アウト」を、楽しみながらやることでかなり早い段階で成功するようになりました。成功が増えると私もnowaも自信がついて、トレーニングが楽しくなるという、良い流れにのることができました。

拾い食いが減ったのも嬉しいですが、一緒にトレーニングをテーマに楽しい時間を過ごせたことがよかったです。「トレーニングは続けるのが大変」と思っている方にこそ是非おすすめしたいです。トレーニングが愛犬との「楽しい遊び」の一つになってくれると思います!

飛彈さんからのメッセージ

ワンコの拾い食いに悩まれている飼い主さんは少なくないですよね。

飼い主目線からすると「拾い食い」はお困り行動ですが、探索する行動や興味を持ったものを口に入れて確かめたりする行動はワンコの習性の1つです。

室内での拾い食い対策として今すぐ誰でも対応できることは、ワンコのいるスペースや手が届くところに危険なもの、誤飲・誤食しそうなものを置かないこと=「整理整頓」です。

お困り行動を改善していくには行動面と共に、環境を整えていくことも実は大事な要素です。

口にして欲しくないものを床やワンコの届く場所にそのまま置いている、目に付く、届いてしまう位置にある状況はワンコにとってワクワクワンダーランド状態!

私たちより目線が低いワンコは、人の目線の高さに入らないような物もより目に付きやすいですよね。ワンコ目線の位置に自分の目線を合わせて周囲を見渡し、低い目線から見える景色を確認しながら安全対策を行っていくのもオススメです。

お散歩など屋外の場合にはワンコの歩く方向、周辺をしっかり確認し、拾い食いしそうなものや危険なものにワンコよりも先に気付くこと、対応することが大切です。万が一、口にしてしまいそうな時や口にしてしまった時のために呼び戻しやアウトなど、いざという時に安全管理ができるよう、日頃から楽しみながら練習しておくことも大切です。また、下ばかりに意識が向きすぎないよう、飼い主さんへ意識を向けられる練習やお散歩がマンネリしないような工夫も行っていきましょう。

拾い食いはワンコの身体に危険が及ぼす可能性がある行動です。周囲の安全管理、ワンコがどんなものに興味を持ちそうか等を先読みをしながら、拾い食いをする前に飼い主さんのマネジメント力UPを目指して対応していきましょう。

飛彈さんにご相談したい方大募集!

うちの子の「早食いを治したい!」「怖がりを治したい!」「お泊りでも眠れるようになりたい」などなど…そんな飼い主さんの願いを叶えるお手伝いを飛彈さんと一緒にお手伝いしたいと思います。

飛彈さんにご相談したい方は、お気軽にワンコnowa公式インスタグラムのDMからご連絡ください!

実施方法
直接対面 or オンライン(直接対面の場合:東京原宿)
日程
平日のみ

「Stand by you.」へのご感想やご意見、ご質問も受け付けております。ワンコnowa公式サイトのお問い合わせか、公式インスタグラムのDMからお気軽にお送りください。

参考リンク

Inumanic 飛彈樹里さんに愛犬について相談したい方はホームページをご確認ください。

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