【都内で大型犬たちと触れ合える場所】 Dog Cafe Florence（フローレンス）の魅力を徹底取材！

Dog Cafe Florenceとは？完全予約制の犬と触れ合えるカフェ「Dog Cafe Florence」

千代田線の「綾瀬駅」（もしくは東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」）から、東武バスに乗り約20分ほど「花畑4丁目」というバス停で降りると、ちょうど目の前に見えるクラシックブルーのおしゃれな建物が「Dog Cafe Florence」です！

Dog Cafe Florenceは、いわゆる「犬と触れ合えるカフェ」です。まず、犬と触れ合える犬カフェというものを知らない方のために、簡単に最初にDog Cafe Florenceの利用方法やシステムについてご説明したいと思います。

触れ合えるカフェとは、もちろん通常のカフェ利用も可能ですが、メインはカフェにいるワンコたちと触れ合うことを目的としたカフェです。住宅事情や年齢など、なにかしらの理由でワンコと暮らせない方や愛犬をなくしてペットロスの方など様々な方がワンコとの触れ合いを求めて訪れます。

Cafe Florenceの予約方法・利用の流れ

Dog Cafe Florenceの場合、小型犬と触れ合える「小型犬ルーム」と大型犬と触れ合える「大型犬ルーム」があり、いずれもLINEから予約して来店するシステムになっています。LINEでDog Cafe Florenceをお友だち登録をしてトーク画面に進むと予約ボタンがありますので、そちらから簡単に予約が可能です！

料金や支払い方法

料金は平日30分で大人（中学生以上）1500円、子供500円。土・日・祝日は、大人2000円・子供800円です。もちろん、2時間など連続で予約を入れることも、最初の1時間は大型犬ルーム、もう1時間は小型犬ルームという形で予約をとることも可能です。

お子様（0歳〜10歳まで）は、小型犬ブースでの触れ合いのみとなります。

カフェに入ると自動精算機があり、事前に料金を支払ってからの入場となります。お支払い方法は現金・クレジット・電子マネー・QRコードから選べます。

こちらで、触れ合いメニューの他に、ドリンクやフードのオーダーができます。ドリンクやフードも充実していて、ワンコとのチェキなども無料で撮影してもらえます！

カフェ入店前には注意事項に確認し、同意書にサインを！

犬と触れ合えるカフェには、ワンコもお客さんも安全で快適に過ごすために大切な利用ルールがあります。

Dog Cafe Florenceにも「怪我をする恐れがあるので、ワンコを抱っこはしないでください。」「店内を走り回ったり、大きな声をだしたりしないでください。」「ワンコは優しく撫でてあげてください」など、ワンコとお客さんを守るための最低限のルールがありますので、入店時に注意事項を確認し、同意書にサインをしましょう。

ここまで終えたら、いよいよカフェに入店です！！それでは、ここからはDog Cafe Florenceの魅力を存分にお伝えしたいと思います。

Dog Cafe Florenceの魅力 1大型犬だけでも9頭！都内でこんなにたくさんの大型犬に会えるのはここだけ

なんと言っても魅力的なのは、触れ合える大型犬の多さです。セントバーナード、グレートピレニーズ、スタンダードプードル、オールドイングリッシュシープドッグ、ゴールデンレトリーバーなど、さまざまな犬種の大型ワンコたちが迎えてくれます！もしかしたら都内で、こんなに多くの大型犬たちに会える場所はDog Cafe Florenceだけかもしれません。

大型犬ルームに入ったらまずはゆっくりベンチに腰掛けましょう。ドッグトレーナーさんが1頭1頭ワンコを紹介してくれ、ご挨拶をさせてくれます。

動画には音声が含まれます。

その後は、最低限のルールを守りながら、自由に大型犬たちと触れ合うことができます。お目当ての子と思う存分戯れるのも良し、いろんなワンコと触れ合うのも良し！周りを気にせずワンコたちとの時間を過ごせます。

ここで、大型犬ルームのワンコたちをご紹介します。とにかくみんなフレンドリーで笑顔の可愛い子ばかり！座っていても遊びにきてくれます。

完全予約制なので、周りを気にせず思う存分ワンコと触れ合うことができるので、遊びに行った際には、是非たくさんの大型犬と触れ合いを楽しでみてください！

Dog Cafe Florenceの魅力 2小型犬ルームは可愛くて甘え上手ぞろい！小型犬ルームはなんと0歳の赤ちゃんから一緒に楽しめます！

大型犬に注目が行きがちですが、小型犬ルームは甘えん坊で可愛いトイプーやミニチュアダックスフンドたちが出迎えてくれます。犬と触れ合えるカフェは子連れNGのお店がほとんどですがDog Cafe Florenceでは、小型犬ルームはなんと0歳の赤ちゃんからお母さんと一緒に楽しむことができます。お子さんに犬との触れ合いを体験させたい方にもおすすめです！

甘えん坊で穏やかな子たちばかり！座っていてもお膝に乗ってきてくれたり、上手に甘えてきてくれるので、あっという間に小型ワンコたちの虜に。30分があっという間に感じます。初めてもお子さんでもきっと上手にワンコとの触れ合いデビューができると思います。

動画には音声が含まれます。

それではここで、小型犬ルームのワンコたちもご紹介します。きらきらお目目の甘えん坊揃いです！

是非、お子様連れの方や小型ワンコさん好きの方は、小型犬ルームでまったりと癒される時間を楽しんでみてください。

Dog Cafe Florenceの魅力 3実はカフェのワンコたちは医療現場や介護施設で活躍するセラピードッグたち！

カフェのワンコたちには実は秘密が！とてもフレンドリーで穏やかなワンコたち、実は病院や高齢者賃貸住宅などに出張し、セラピードッグとして活躍しているワンコたちなのです。

通常の犬カフェとは異なり、Dog Cafe Florenceには6人のドッグトレーナーさんが在籍し、ワンコたちのお散歩やシャンプー・トリミング以外に、セラピードッグとしてのトレーニングも行っています。なぜ、セラピードッグのカフェが誕生したのかは後ほどご紹介します。

セラピードッグとして、トレーニングしているので、フレンドリーで穏やかなワンコが多いのも納得です。そして、トレーナーさんがいてくれることでお子様連れの方も安心ですし、大型ワンコたちと集合チェキの撮影も可能です！手際よくささっとワンコたちを整列させてくれるトレーナーさんたち。これはトレーナーさんなしにはできません。

チェキ（ワイドサイズ）は無料で撮影してもらうことができ、もちろんお気に入りのワンコと撮影することも可能です！最高の思い出になるので、是非試してみてください。

Dog Cafe Florenceの魅力 4美味しいカフェメニューが満載！

Dog Cafe Florenceのフード・ドリンクは、犬カフェとは思えないほどメニューが豊富で、クオリティも高いのが特長。これも「また来たい」とリピートしたくなる魅力の一つです。

カフェメニューにはワンコの名前にちなんだ、「オレオ」「チーズ」「ベリー」などのクレープメニューや、カフェのキャラクター「羊ちゃん」が人形焼になった「ようちゃん焼き」のほか、あんみつなどもあります。

特に「ようちゃん焼き」は、あんこ、カスタード、マロンなど味が選べ、焼きたてが最高に美味しいと人気で、テイクアウトして帰る方も！編集部スタッフは持ち帰ってから、レンジで少しあたためてトースターで焼くという方法でいただきましたが、もちもちの生地に餡がたっぷり入っていて、とってもおいしかったです。

Dog Cafe Florenceの始まりのお話「犬が持つ力」を多くの人に感じて欲しい。クリニックの院長が患者さんのために始めたカフェ

Dog Cafe Florenceのすぐ隣にはクリニック

Dog Cafe Florenceのたくさんの魅力を知っていただいたところで、ここからはセラピードッグと触れ合えるDog Cafe Florenceができるまでのお話をご紹介したいと思います。

カフェの隣には、カフェと同じ「羊のようちゃん」がキャラクターとなった「はなはた羊クリニック」があります。実は、Dog Cafe Florenceはこのはなはた羊クリニックの岸院長がはじめたカフェ。では、はなはた羊クリニックとはどんなところなのでしょうか？

はなはた羊クリニックのアニマルセラピーの取り組み

2021年4月に開院したはなはた羊クリニックは、クリニック以外に「住宅型有料老人ホーム SheepLia 壱号館」「Dog Cafe Florence」を展開しており、それぞれの施設でアニマルセラピーを体験できるという、新しい試みをしているクリニックです。

クリニックの訪問診療患者さんから希望があればセラピードッグと一緒に診療に行き、通院患者さんはカフェでセラピードッグと触れ合えるようになっています。住宅型有料老人ホームには毎日交代制で大型犬のセラピードッグが2頭勤務しているそうです。

どうして医療や介護の現場にセラピードッグを導入することになったのでしょうか？

アニマルセラピーを通じ「犬の力」をもっと多くの人に体験してもらいたい

患者さんにプラスアルファの医療を提供できないかと考える中で、岸院長が取得したのが「アニマルセラピスト」の資格だったといいます。資格取得を通じ、岸院長はどんどん犬の魅力にのめり込んでいったのだとか。

最初はレトリーバーのローズちゃんとデイジーちゃん、ダックスフンドのくるみちゃん、ボーダーコリーのレモンちゃんの4頭で、訪問診療でのアニマルセラピーをスタートしました。

すると、アニマルセラピーを始めてすぐに、この取り組みは成功だったと実感できる体験があったのだとか。末期の癌で薬でも痛みがなかなか抑えられずに苦しんでいた患者さんのところに、セラピードッグを連れて行った時のこと。その患者さんがワンコを見た途端、起き上がってワンコをなではじめたのです。このような体験から「犬が持つ力」を感じた先生は、その力をたくさんの患者さんに感じて欲しいとより強く思うように。

クリニックの隣の建物を購入し、そこを通院患者さんや、入院患者さんが立ち寄れるセラピードッグと触れ合える場所に。それが今の「Dog Cafe Florence」の始まりです。

いろんな犬種のセラピードッグがいた方がいいよねと、どんどん育てているうちに、気づけば大型犬9頭、小型犬12頭の合計21頭までになっていたのだとか（笑）。

日本でも医療や介護現場でセラピードッグが活躍することが当たり前になるように

取材中、岸院長がドッグカフェにやってくるとセラピードッグたちが大はしゃぎ。無邪気に戯れる姿に本当にワンコが好きなんだと感じました。そして院長先生自身もワンコから力をもらっているようです。セラピードッグの導入には、緊迫した医療現場で働く看護師さんたちにも癒されて欲しいという目的もあったそう。「緊迫した医療現場で働くスタッフの心にゆとりがないと、患者さんに優しくできませんからね」と先生。

アニマルセラピーは、海外では保険適用内の「診療」として行われていますが、実は日本ではまだあまり認知されておらず、患者さんがアニマルセラピーを受けたい場合には、自費診療という形で費用がかかってしまうのが現状なのだそうです。

はなはた羊クリニックでは、現在患者さんや老人ホームの入居者さんに無料でアニマルセラピーを提供しています。そのため「Dog Cafe Florence」は、ご飯やお薬、トイレや洋服など、少しでもセラピードッグたちの生活費にあてられるように運営しているそうです。

いつか、海外のように日本でも医療や介護の現場、そして職場などで、セラピードッグのアニマルセラピーが受けられることが当たり前になる日が来るかもしれません。セラピードッグから穏やかな時間や前向きな気持ちを、より多くの人が受け取れるようになると想像するとワクワクしますよね。

「Dog Cafe Florence」は、「はなはた羊クリニック」のみなさんの挑戦の大きな1歩だということが今回の取材を通してわかりました。そして改めて、この取り組みを応援しにまたカフェに行きたいと、そう思いました。

是非、ワンコたちと触れ合いたい！そんな気持ちで「Dog Cafe Florence」に遊びに行ってみてください。たくさんのワンコたちから、あたたかくて幸せな時間がもらえます。そしてワンコたちに会いにいくことが、そんな「幸せな時間」をより多くの人に届けるための支援になるかもしれません。