犬はもやしを食べても大丈夫?|犬にもやしは与えていい?食べてはいけない?

犬はもやしを食べても大丈夫?|犬にもやしは与えていい?食べてはいけない?

お財布にも優しい価格帯で販売されていることもあり、節約したい時の救世主的な存在のもやし。

近場で入手しやすく、炒めてもよし、スープにしてもよしと、なにかと頼りになりますよね。シャキシャキした食感もあって、満腹感もあり、ダイエットにも最適です。

そんなもやしは、はたして犬に与えても大丈夫な食べ物なのでしょうか。

ANSWER もやしは犬に食べさせても大丈夫です。

もやしは犬にとって有害な成分が含まれていないため、与えても良い野菜です。

低カロリーということもあり、ダイエットが必要な犬には、フードのかさ増し食材として与えることもできます。しかし、もやしの細長い形状や、ひげ根が原因で、のどに詰まらせてしまったり、丸飲みしてしまうと消化に負担がかかってしまったりする危険もあるので、注意も必要です。

健康にいい成分を効率よく摂取するためにも、与え方や与える量を正しく学んでおきましょう!

もやしの主な成分や栄養素

カルシウム

健康な骨や歯を形成するのに欠かせないカルシウム。
元気には歩いたり走りまわったりするには、丈夫な骨であることが大前提ですので、犬には欠かせないミネラル分です。

欠乏してしまうと、骨折や発育異常などにつながる危険もあります。ただし、カルシウムは多ければ多いほどいいというわけではありません。過剰摂取してしまうと、骨の石灰化や結石になることもあるため、バランスよく摂取するよるようにしましょう。

食物繊維

腸内のお掃除をする効果がある食物繊維。
もやしの食物繊維は不溶性食物繊維の方が圧倒的に多く、便秘気味の場合には特に有効に働きます。

水分

もやしの成分の大半が水分でできています。
水分は犬が生きていく上で必要不可欠なもの。脱水症状になると、皮膚病や食欲低下、最悪の場合、命に係わる危険も!

食べ物のカロリーや量には気をつけている飼い主さんは多いものですが、愛犬が1日に必要な水分量をしっかり取れているかも把握しておく必要があります。

カリウム

カリウムには、犬の健康に欠かせない必須ミネラルのひとつ。

  • 体内の老廃物を体外に出す作用
  • 酸塩基平衡(体内の酸性とアルカリ性のバランス)を正常に保つ
  • 血圧の安定
  • 正常な神経伝達、筋肉反応

など、健康的な暮らしには欠かせない作用があります。

もやしを犬が食べた際の犬への効果・影響

水分と食物繊維が多いため、整腸作用が期待できます。

また、カリウムも豊富であることから、体内の水分調整ができ老廃物が出て代謝アップにも貢献してくれることでしょう。

水をあまり飲まない子などには、食べることで水分補給ができるため、食べることで水分補給ができるのもメリットのひつです。

結果、水分調整と整腸作用が揃うため、体内デトックスの効果も期待できます。低カロリーであることから、ダイエットが必要な子のフードのかさ増しアイテムとして使用するのもおすすめです。

犬に与えてよいもやしの量は?

小型犬の場合
(10kg未満)
157.5g~520.8g
中型犬の場合
(10kg以上~25kg未満)
525g~1,040g
大型犬の場合
(25kg以上)
1,043.3g~1,342.5g
子犬の場合※1 少量ずつ与える。ただし、消化機能が低い子犬には与える必要はありません。
老犬の場合※2 少量ずつ与える。ただし、消化機能が落ちてきている子には無理に与える必要はありません。

与えてよい量は、以下を想定して算出したもの
避妊・去勢手術済みの成犬
一日に必要なカロリーの10%以内と考えた場合の目安(おやつで与える際は、一日の必要カロリーの10~20%分が許容量とされるため)

  1. 子犬の定義
    小型犬は、生後9ヶ月まで
    中型犬は、生後1年前後まで
    大型犬は、生後1年半前後まで
  2. 老犬の定義
    小型犬・中型犬は、7歳以降
    大型犬は、6歳以降

犬にもやしを与える際の注意点
もやしのおすすめの与え方

サッと湯がいて与える

もやしは生で食べてもいいとされているのですが、消化しにくい食材でもあるため、サッと湯がいて与えるようにしましょう。

ただし、茹で過ぎには要注意!もやしには熱に弱い成分が多いため、加熱し過ぎてしまうとせっかくの栄養素が壊れてしまったり、流れ出てしまったりしてしまいます。もやしそのものが火が通りやすい食べ物ですから、1分未満の加熱でかまいません。

また、もやしを茹でる時には切らずに茹でるようにしましょう。切ってから茹でてしまうと、一層栄養素が流れ出ていきやすくなってしまいます。もちろん、茹でる際には味付けは不要です。

新鮮なものを与える

もやしは暑さに弱く、傷むのが早い食材です。そのため、犬に与える際は、必ず購入したその日中に加熱調理するようにしましょう。特に暑い日には注意が必要です。

また、加熱調理した上で冷蔵保存しておく場合も、「茹でたから大丈夫!」というわけではありません。もやし自体が水分を多く含む食べ物ですから、茹でた後であっても傷むことがあるため、早めに食べきるようにしてください。
冷蔵保存しておいた茹でもやしを与える際には、

  • ぬめりが出ていないか
  • 嫌な香りがしないか

などを確認の上、常温に戻して与えるようにしましょう。

ひげ根を切って与える

もやしは消化しにくい食べ物でもあるので、与える際には食べやすいサイズに切って与えるようにしましょう。細長い形をしているので、噛み切りにくいこともありますし、丸飲みしてしまうと消化に時間がかかってしまうこともあります。

特に注意したいのが、もやしのひげ根です!
もちろんひげ根も食べられないわけではないのですが、歯に挟まってしまったり、のどに突っかかってしまったりしてしまう危険があります。

少量でOK!与え過ぎに注意

もやしを食べることで得られるメリットがあるとはいえ、与え過ぎには注意してください。

もやしに含まれる不溶性食物繊維は、水を吸い込んで膨らみます。そして、不溶性食物繊維はプロバイオティクス(ビフィズス菌などの善玉菌)のエサになってくれるため、結果、善玉菌と繊維量のバランスがよくなり、整腸効果が期待できるメカニズムです。

逆にいえば、不溶性食物繊維はプロバイオティクスとのバランスがよくないと、うまく機能しません。ただ不溶性食物繊維が増えてしまうだけで、消化不良を起こしてしまう危険がありますので注意してくださいね。

こんな時は犬にもやしを食べさせないこと

大豆にアレルギーがある犬には与えないようにしましょう。

もやしは大豆が発芽した状態のものですので、大豆にアレルギーがある子の場合、もやしにもアレルギー症状が出てしまうことがあります。

もし、現時点で大豆にアレルギーがあるかわからない場合でも、もやしを与えてから、

  • 涙が出るようになった、涙やけするようになった
  • お腹を崩すようになった
  • かゆがる素振りをするようになった、皮膚炎になった

などがあれば、ただちに与えるのは止めるようにしてくださいね。

また、カリウムが多いことから、腎不全などの腎臓トラブルに悩んている子にも不向きです。カリウムには利尿作用があるため、腎臓にトラブルがある場合、カリウム排泄がうまくできず、高カリウム血症が起こる危険があります。

まとめ

もやしは犬に与えてもいい野菜です。

しかし、与える量や与え方によっては体に悪影響をおよぼす危険性もあります。食べ慣れないうちは少量ずつ与えて様子を見るようにしつつ、今回ご紹介した注意点やメリットを参考にして、愛犬の健やかな食生活に活かしてみてくださいね!

Advisor

Yuka Torikai

愛犬に涙やけが起きたことをきっかけに、犬の食べ物に興味を抱くようになりました。もともと人間の栄養学にも興味があったこともあり、犬の管理栄養士の資格も取得。飼い主さんと愛犬の健やかな日々のお手伝いができたらと考えています!

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