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【菌で愛犬の歯周病ケア】歯周病から犬の歯を守るデンタルケアをKINS WITH動物病院 岡田先生が解説!

【菌で愛犬の歯周病ケア】歯周病から犬の歯を守るデンタルケアをKINS WITH動物病院 岡田先生が解説!

犬の健康を菌で守る愛犬の健康寿命を菌ケアで支える「KINS WITH」

“菌と生きる”をコンセプトに、体内の菌の状態を適切に保つサプリメントや化粧品を手がけている「KINS」。「KINS WITH」はそんな菌ケアのプロである KINS が獣医師とともに共同で開発した、愛犬・愛猫のためのトータルケアサービスです。2021年8月にの菌ケアブランド「KINS WITH」を立ち上げ、翌2022年8月には東京・二子玉川にKINS WITH動物病院をオープンしました。

KINS WITH動物病院では歯科診療科を設け、ワンコの口腔ケアに力を入れています。こちらの院長兼歯科医の岡田純一先生に病院の特徴をはじめ、デンタルケアの重要性やおうちでできるケア方法について、お聞きしました。

KINS WITH動物病院とは?KINS WITH動物病院ってどんなところ?

健康寿命を常在菌から見つめる新しい動物病院

KINS WITH動物病院は“常在菌”に着目している動物病院です。そのため、一般診療だけでなく、愛犬や愛猫の細菌叢(フローラ)である口腔や皮膚の診療科を設けています。

細菌叢とはさまざまな細菌の集団を指す言葉で、腸内フローラや口腔フローラという形で聞いたことがある方もいると思います。

歯科診療科も専門皮膚科も、人間の病院と同等のクオリティを目指して設備を揃え、愛犬や愛猫の健康寿命を支えられるような診察、治療を心がけています。

また、病気の診療だけでなく、予防医療にも力を入れ、皆さんの大切な家族の健康を維持することも目指しています。その一環として、KINS WITHの製品を活用したおうちでのケアのサポートやオンライン診断などを行っています。

病気の時けでなく、愛犬の健康寿命をトータルでサポート。元気な時の予防医療、KINS WITHプロダクトによるセルフケアサポート、不安な時のオンライン相談、定期的な歯科検診、歯磨き習慣化サポート。病気の時の最善治療、検査による健康の見える化、最先端の機器や治療の提供、歯科・皮膚の専門医による最適な治療。

犬の歯科診療科とは?犬の歯科診療科ではどんな診療をしてもらえるの?

犬の歯周病治療

「3歳以上のワンコの8割は歯周病」という研究結果があります。それだけ多い症例で、実際に歯周病を診る件数も多いです。

ひと口に歯周病といっても進行具合はさまざまで、日常の歯みがきなどのケアで改善するケースもあります。その場合は、おうちでのケア方法を教えていきます。

場合によっては、歯肉や歯のまわりの骨の炎症を抑えるための手術を行うことも。中には、抜歯が必要になるケースもあります。歯周病の手術では鋭利な道具を使うため、ワンコの目や顔を傷つけないよう、麻酔をかけて行います。

歯周病治療のひとつとして歯石除去を行う際も、麻酔下で行うことを推奨しています。

犬の歯の再生治療

犬の歯の根幹治療個人的な意見として、ご飯を噛む機能などを残して生活の質を守るために、10歳の時点で10本以上の歯を残す治療を行っていきたいと考えています。

そのため、KINS WITH動物病院では、できるだけ歯を抜かずに残す治療に注力しています。愛犬の歯が折れてしまった際に、抜歯ではなく、抜髄治療(神経を抜く治療)をご提案します。そして折れた歯を修復し、再び食べ物を噛める状態を目指していきます。

抜髄治療を行うため、人間の歯科でも導入件数が少ないといわれるマイクロスコープ(高性能顕微鏡)を導入しています。

マイクロスコープを用いることで直径1ミリメートルほどの小さな穴も鮮明に見えるようになるので、ワンコの小さな歯の中を見たり、すき間の汚れを取ったりする手術もスムーズに進められます。軸となる常在菌ケアはもちろん、先進の歯科医療機器を用いた歯科治療が受けられます。

軸となる常在菌ケアはもちろん、専門器具を用いた歯科治療が受けられる。

犬の口腔ケア

ワンコの口腔ケアの第一歩は、日々のお手入れです。おうちでの歯みがきはとても大切なので、歯ブラシの使い方やみがき方を飼い主さんにお伝えしています。

院長兼歯科医 岡田純一先生

犬の歯周病ケアとは?なぜ犬の「口腔ケア」は大事なの?

愛犬の健康寿命の支えになる

人間も、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという「8020運動」が推進されています。20本以上の歯が残っている70歳以上の8割以上の人が、食事を噛んで食べられているという調査結果があるからです。

ワンコも同じだと捉えています。獣医師としての経験から、10歳までに10本以上の歯を残してあげたいと考えています。そうすることで、愛犬の健康寿命が延び、より長く楽しい日々を一緒に過ごせるのではないかと感じています。

さまざまな病気の予防につながる可能性があります

人間の研究では、口腔環境が心臓病や腎臓病、肝臓病、糖尿病、脳の病気などに関連があるといわれています。口は全身の入り口であり、口腔内の細菌が血管を通って全身に回る可能性があるからです。歯周病菌を飲み込むことで、腸内フローラが乱れ、病気を引き起こすことも考えられます。

ワンコの研究においても、心臓病のワンコの体内から歯周病菌が採取されたという報告がありますし、ワンコの歯周病が腎臓病になる確率が高いという論文も出ています。まだ研究段階のものではありますが、関連性は高いと捉えています。

海外では、小まめに歯石除去をしているワンコの死亡リスクが、していないワンコと比べて2割低いという論文もあります。口腔ケアを行うことで、ワンコの健康を維持できる可能性が高まるといえるでしょう。

愛犬のQOLを上げる

人間も歯が痛いと、食事がしにくかったり仕事に身が入らなかったりしますよね。ワンコも同じで、歯に痛みを感じると、食事をうまく取れなくなります。

ワンコにとってごはんが食べられない状況は深刻なので、そうなる前にケアして、楽しく食事を取れるようにしてあげましょう。

愛犬のためにも年1回は歯科での検診を

健康で毎日歯みがきをしているワンコでも、年1回は歯科での検診や歯石除去を行うことをおすすめします。歯周病の治療を行っている場合は、一般的に3カ月~半年に1回は診てもらうことになるでしょう。

犬の歯磨きのポイントおうちでできる愛犬の口腔ケア。
歯磨きのポイントは?

基本は「歯ブラシでみがく」

おうちでできるケアは、歯みがきです。歯ブラシを使って歯の表面に摩擦をかけ、汚れを取り除いてあげましょう。

理想は毎食後の歯みがきですが、1日3回となると難しい家庭も多いと思うので、少なくとも1日1回は歯をみがいてあげてください。

歯みがきのコツは「口を閉じる」こと

飼い主さん自身が歯を磨く時と同じように、ワンコの口を開けて磨く方が多いと思いますが、口を開けた状態でワンコの顔を支えるのは難しいですよね。

おうちではワンコの口を閉じ、頭を支えやすい状態にして、歯の表側の表面を磨きましょう。ワンコの体勢は仰向けでもうつ伏せでも、飼い主さんが抱っこした状態でも問題ありません。ワンコが受け入れやすく、飼い主さんが歯みがきしやすい体勢で行いましょう。

歯の裏側は、みがくのが難しい部分です。まずは表側を重点的に行い、裏側は獣医師に診てもらうようにしましょう。上手にできるようになってきたら裏側にも挑戦してください。

歯みがきは1日にして成らず

ワンコの歯みがきは難しい作業です。1日でできるものではないので、焦らずゆっくりできる範囲で始めましょう。ワンコも急に口の中を触られるとびっくりしてしまうので、まずは牙1本を磨くだけでも十分です。

歯みがきをした後に褒めたりおやつをあげたりして、「歯みがき=いいこと」と覚えてもらう工夫も大切。ワンコが歯みがきに慣れ、習慣化してきたら、食後に歯をみがくようにしましょう。

半年~1年かけて練習し、ワンコも飼い主さんも徐々に慣れていくものと考えましょう。

犬の歯磨きジェルおうちケアの効果を高めるためには?

歯周病菌を抑える犬用デンタルジェルが有効

デンタルジェルを使って歯をみがくことで、歯周病菌を抑制しやすくなります。愛犬の好みに合うものを探してみましょう。

KINS WITHの「DENTAL GEL for dogs」は成分とテイストにこだわり、1年ほどの開発期間を経てできあがったデンタルジェルです。菌を取り入れて育てる成分で構成しています。

「DENTAL GEL for dogs」に入っているクリスバタス菌、ロイテリ菌という乳酸菌は口腔内の善玉菌を増やし、歯周病菌の活動を止める働きがあります。悪影響を与える菌だけを選択的に抑制し、善玉菌には影響を与えないところが特徴です。

悪い菌にこのデンタルジェルを塗った実験では、抗生剤よりも悪い菌を抑える働きが高いという結果が出ています。

また、ジェルに含まれている乳酸菌などの成分は腸にもいい影響を与えるので、使い続けることでおなかの調子が良くなるワンコもいます。

口臭を抑える効果も期待

「DENTAL GEL for dogs」には、植物性プランクトンのクロレラや甘味成分のエリスリトールも含まれています。これらの成分も悪い菌の活動を抑えるため、口臭抑制につながります。

口臭が気になっていたワンコに2週間使い続けてもらった結果、ほとんどニオイが気にならなくなったケースもありました。

歯みがきを習慣化するテイスト

歯みがきは習慣化することが大切です。そのためにも、デンタルジェルはワンコが受け入れやすいテイストであることが重要だといえます。

「DENTAL GEL for dogs」は、さまざまなフレーバーを試した結果、やさしい甘みのヤギミルク味を採用しています。ユーザーさんから、「いままでジェルを拒否していた愛犬が、これは受け入れてくれた」という声もいただいています。

ちなみに、着色料や合成香料、酸化防止剤などは使用していません。

デンタルジェルの使い方4ステップ

まずはデンタルジェルに慣れるため、ジェルを舐めさせるところから始めましょう。

ジェルの味に慣れたら、指で上下左右の歯茎に塗ってみましょう。このステップを踏むことで、ワンコが歯や歯茎を触られることに慣れるだけでなく、飼い主さんもワンコの口の中の状態や歯の並びなどを理解することができます。

指で塗ることにも慣れたら、ジェルを塗った指サックで歯をみがいてみましょう。ジェルを塗ったガーゼを指に巻く方法でも問題ありません。

最後のステップが、歯ブラシでの歯みがきです。

各ステップは、それぞれ2週間程度の時間をかけて行いましょう。急いで慣れさせようとするとワンコがイヤがってしまい、歯みがきを拒否してしまいかねません。2~3カ月かけて4つのステップを踏み、ゆっくり進めていくことがカギです。

ステップ1 ジェルを舐めることから。ステップ2 指で上下左右の歯茎に塗ってみましょう。ステップ3 ジェルを塗った指サックで歯を磨いてみましょう。ステップ4 歯ブラシでの歯みがき。

犬の歯周病が心配愛犬の口腔ケアで不安な時はどうしたら?

病院での診察だけでなくオンライン相談も

KINS WITH動物病院に来てくださる場合は、初診・処置の後、1~2週間後、1カ月後、3カ月後という間隔で来ていただき、必要に応じて再処置していく流れになります。

ただ、遠方に住んでいて頻繁に来られない、ワンコがおでかけが苦手といった場合のため、オンライン相談も行っています。事前予約制にはなりますが、20分間、獣医師の私が相談に乗っています。北海道の方や海外の方が使ってくださったこともあります。

日々の何気ない疑問であれば、コンシェルジュが対応する専用LINEでも受け付けています。

今後は、オンライン歯みがき講習会も予定しています。歯みがきの習慣化のお手伝いができるよう、オンラインでもオフラインでも飼い主さんたちとコミュニケーションを取っていけたらと考えています。

犬の歯周病をトータルでKINS WITH動物病院を通じて広げたい輪は?

菌ケアと歯みがきの大切さをもっと伝えて、愛犬の健康寿命を延ばす輪を広げていきたいですね。悪くなる前にケアする予防医療を当たり前のものにしていきたいです。

例えば「ワンコには骨を与えるといい」という話を聞いたことがありますが、実は骨を噛むと歯が折れやすいので、おすすめできません。ワンコや歯に関する知識や情報は日々新しいものが出てきているので、私も勉強し続けていきますし、飼い主さんにも知っていただきたいと思います。

KINS WITH動物病院

電話番号
03-6447-9230
公式サイト
https://kinswith-vet.com/
診察時間
午前9:00~11:30
午後16:30~18:30
  • 午前予約制、午後予約優先制
  • 受付は診療終了時間の30分前まで
  • 専門皮膚科は毎週火曜日、隔週金曜日
休診日
水曜日
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