セツサチアキのワンコが読む絵本 Onestory 第26話名前に込めた想い

「マスターいつものお願い」「カフェラテですね」

「もしかしてラテちゃんの名前って・・・」「そう！カフェラテのラテよ」

「毛色がクリーム色だから、パパとママがこの名前をつけてくれたのよ」

「はい、カフェラテどうぞ」「マスターありがとう！」

「そういうライフちゃんは？」

「ライフって命とか暮らしとかいろんな意味があるけど・・・」

「その中でも証（あかし）という意味を込めたんだって！」「ステキ！」

「保護犬出身の私はママがつけた名前じゃないけど」

でも毎日何十回もママが名前を呼んでくれるから、今ではこの名前が大好き「スピちゃんいい子！」

「私は呼びやすさから「はな」になったのよ」

「確かに呼びやすいし覚えられやすいですよね」「でもねえ・・・」

ドッグランに行くと・・「いやっほー」

同じ名前がいっぱいで・・「花ちゃん！」「ハナ！」「はな〜」だ誰のこと！？

「うちの近所にもはなちゃんがいるわ」「ほらね〜」

「そういうたまちゃんの名前の由来は？」

「うふふ、それはね・・・」

「たまらなく可愛いの「たま」なの！」きゃー恥ずかしい！

「どれもステキな名前ですね」「あ！ゆめちゃん」

「ユメちゃんの名前の由来は？」

「実は私、」

「昔、名前のない暮らしを送っていたんです。」

「名前のない暮らし！？」

全てをあきらめていた時

保護されました。「もう大丈夫だよ」

そして保護犬団体を通じて

今の家族に出会うことができました「一緒に暮らそうね」

「あなたの名前はユメよ。これから一緒に楽しい夢をたくさん見ましょね」

うれしい！私の初めての名前！

長い間「無」だった私が夢を見ていいんだ！

「ステキな名前をつけてくれたパパとママに感謝しているの」うるうる・・・

「名前は家族からの最初の贈り物ですね」

「でもただ名前をつけるだけでなく」

「愛情をもって呼んでくれることで本当の名前になるのでしょうね」「その通り！」

「近所にテレサちゃんとテンちゃんという姉妹犬がいるわ」「テレサとテン？」

「テレサ・テン！それってネタじゃん！」「まあいろんなセンスの方がいますから」