ワンコnowaでは、2021年7月に【「引退犬」とハッピーに暮らそう!もう一つの選択肢「引退犬」を迎えるメリット】という記事をご紹介しました。そして、それと同時に姉妹サイトのチワワnowaで、ブリーダーさんの愛情を引き継いでくれる引退犬の里親さん募集をスタートしました。
今回はそこで新しい家族と運命的な出会いを果たし、幸せなセカンドライフを満喫しているこんぶくんと、里親・伊田さん夫妻のインタビューをご紹介します。
サイトを通じてのこんぶくんと出会うまで、トライアルやお迎えしてからのこと。お迎えしたばかりだから聞けるリアルな声を、詳しくお聞かせいただきました。引退犬に少しでも興味のある方の参考になれば幸いです。
引退犬・こんぶくんとの出会い
ワンコを家族に迎えようと思った理由を教えてください。
ゆかりさん愛犬のチワワのクレアを14歳で亡くして、去年でちょうど5年が経ちました。5年という節目ですし、そろそろ次に踏み出そうなかなと思っていた矢先に、夫のお父さんが亡くなって、それを機に住んでいた千葉から夫のお母さんの住む埼玉へ引っ越すことになったんです。それで心が決まったというか、このタイミングで絶対新しい家族を迎えようと思いました。
なので、引っ越しの際の物件探しも埼玉の実家に近いことと、ワンコが飼えるマンションというのが前提条件で探したんです。
引退犬を迎えようと決めていたんでしょうか?
ゆかりさん実は私はワンコが、夫はネコが良いと言っていて(笑)。でも、お互い意見が一致していたのは迎えるなら「保護犬・保護猫」にしようということでした。
実際にネコも見にいったんですがその時は決まらなくて。保護犬を探しているとどうしてもクレアのことが忘れられなくてブラックタンのチワワにばかり目がいくんです。そんな中でたまたま「チワワnowa」さんのサイトを見つけて、そこで初めて「引退犬」というものの存在を知り、そしてその時募集されていたアンキモちゃんを見て、この子を迎えたいと思ったんです。(※アンキモちゃんの引退犬レポートはこちら)
アンキモちゃんはこんぶくんのママですね。その時は見学予約をされたんですか?
ゆかりさんいいえ。実は引っ越し先のマンションは決まったもののリフォームの打ち合わせや準備などが思いのほか大変で、この状況で迎えても、その子を幸せにできないねとその時は見学予約をしなかったんです。
ようやくリフォームの件が落ち着きはじめた頃、気になってチワワnowaさんのサイトを見に行ったら、可愛いブラックタンの男の子の募集が始まっていて、すぐに見学予約をしました。
ネコちゃん推しだった旦那さんは反対されなかったんですか?
明弘さん実は、見学予約に行ってこんぶを見た瞬間に「この子じゃなきゃだめだ」と直感で感じたんです(笑)。
雰囲気もそうですし、人見知りで遠慮がちなとこや目が大きいとことか、なぜか僕と共通点が多くて。こんぶは食べ物のアレルギーがあるんですが、実は私も食物アレルギーを持っていて、だから理解しあえるかなと思いました。そしたら、なんとこんぶと僕の誕生日も一緒だということが見学の際にわかって。もう運命だねって。
それはすごいですね。食べ物アレルギーも一緒で、誕生日も一緒なんて確かに運命のようなものを感じますね。
トライアルからお迎えまで
トライアルを迎えるまでに不安だったことはありましたか?
ゆかりさんいいえ、全く。以前にチワワと暮らしていたこともありますが、こんぶを迎える上で、不安だったことはないですね。見学が11月だったのですが、年明けに落ち着いたところでトライアルをスタートしようとブリーダーのす〜し〜ずさんと話していたんですが、夫がこんぶと一緒に年を越したいって。それでトライアルを10日ほど早めてもらって、こんぶと一緒に年を越しました。
トライアルをしてみて、何日目くらいで、こんぶくんを家族に迎えようと決められましたか?
明弘さんもう、私たちはトライアルで迎えに行く前から、絶対この子を家族に迎えると決めていました。トライアルはむしろブリーダーのす〜し〜ずさんに、ちゃんとこんぶを幸せにできると信頼してもらうためのテストだと思ってのぞんでいました。なので、妻は本当に緊張してましたね。
でも、実際に迎えたら困った事は一つもなかったです。こんぶを車に乗せたらすでに、「うちの子」みたいな顔をして乗っていたんです(笑)。
トライアルをしてみて、苦労したことなどはありますか?
ゆかりさんほとんどないですね。おトイレを覚えていないということだったので、それを教えてちゃんとできるようになりましたし、こんぶは吠えないし、噛まないし、お留守番も2〜3時間程度なら上手にできますし、本当に困ったことがないんです。人見知りですが、時間が経つと慣れてだれにでも抱っこされてくれますしね。
こんぶくんもこのおうちなら大丈夫と安心していつも通り過ごせたのかもしれないですね。
家族に迎えてから、こんぶくんの変化について
こんぶくんに初めて会った時はもう少しおどおどしていた気がしますが、今は本当に楽しそうです!迎えてからこんぶくんの変化で気づく事はありますか?
明弘さん最初はケージの近くだけ、それからソファーという風に、行動範囲が狭かったのですが、今は朝リビングを何周も駆け回るのがルーティンになっているくらい、おうちの中どこでもリラックスして過ごしてくれるようになりました。
あとは、最初の頃はお外に行っても怖がって固まって動けなかったんですが、今は結構な距離お散歩できるようになりました!
嬉しい変化ですね。だんだんできることが増えて、ご家族の協力のおかげですね。
ゆかりさんそうですね、いろんな人に可愛がられたり、外にでかけるようになって少しずつ変わっています。
私の千葉の実家に一緒に里帰りすることがあるんですが、その度にできることが増えていきますね。お散歩も千葉での里帰りの際のお散歩がきっかけで、できるようになったり。外でも名前を呼べばくるようになったり。最初は逃げてたんですが、今はうちの母の膝でも寝るくらいになりました。両方の実家の家族が受け入れてくれて、可愛がってくれたのが良かったんだと思います。
愛情を感じると何歳からでも成長できるんですね。
こんぶくんを迎えてからの生活の変化
こんぶくんをお迎えして、逆にご家族に変化はありましたか?
明弘さんはい。もう生活が大転換しましたね。全てがこんぶ中心になりました。なるべく一人にしたくないので、仕事や出かける際も私と夫で時間をずらすように工夫しています。
後は、一番大きな変化は両家の実家とのコミュニケーションもこんぶ中心になったことですね。家族みんなでグループLINEをしているんですが、話題はほとんどこんぶで、会話も増えた気がします。
ゆかりさん母は「亡くなったクレアを思い出す」と言って可愛がってくれますし、父も千葉の実家に里帰りすると、こんぶを連れて海に散歩に行ってくれたり、一緒に遊んだりしてくれて、良い刺激になっていると思います。
両家の実家ともに、こんぶのケージやトイレシーツなどを準備してくれたり、こんぶは本当に愛されていて、最近では「今回は家族勢揃いでくるの?」と聞かれることが増えて、私たちよりこんぶがくるのを待っているみたいです(笑)。
こんぶくんは、伊田さんご夫婦だけでなく家族全体のコミュニケーションを豊かにしてくれているんですね。
ワンコを家族に迎えたいと考えている方へ
これからワンコを家族に迎えたいと考えている方へ、何かアドバイスやメッセージをお願いできますか?
ゆかりさん実際に見学やトライアルをしてみて、ブリーダーのす〜し〜ずさんの愛情をとても感じましたし、並大抵の覚悟でブリーダーという仕事をされていないこともわかりました。こんぶはこんな方に大事にされてきたんだなと嬉しかったし、今でも細かいことでも気にかけてくれて、何かあると相談にのってくれます。それに、同じ引退犬でこんぶのママにあたるアンキモちゃんとインスタで繋がったり、こんぶのおばあちゃんのムラサキちゃんをみれたり、こんぶの親族とも繋がりを持てるのは心強いですね。こういう関係はペットショップから迎えるとなかなかないと思うんです。
今回の経験を通して、その子を育てている人がどんな人で、どんな環境で育ててきたのかが、家族に出会う上でとても大切だと感じました。「ワンコ」だけではなく「ブリーダーさん」も選ぶ時代なんだなと。なので、もし引退犬やブリーダーさんのところのワンコを家族にと考えられている方は、是非見学してまずはブリーダーさんに会ってみることをおすすめします。
明弘さんコロナ以降、ペットブームだとは思いますが、家族に出会う一つの仕組みとして、ブリーダーさんや保護犬、引退犬という出会い方があることをまずは知って欲しいですね。私たちも引退犬の存在は知らなかったのですが、良い出会い方の仕組みだなと思いました。
あとは、「可愛い子犬を買う」という形ではなく、「自分の家族に出会う」という意識で探されるとうまくいくと思います。こんぶは3歳だったし、アレルギーもありましたが、性格もうちの家族と合っているし、すでに成犬なので子犬より健康面も安定していて逆に安心でした。そんな風に、自分の家族にぴったりの子がいると思うんです。なので、自分の家族に出会うという気持ちで探してみて欲しいですね。
取材を終えて
少し怖がりで、食物アレルギーと斜視を持っているこんぶくん。
それらの個性を全て「自分たちに似ていて愛しい」と受け止めてくれるご家族に出会えたこんぶくん、本当に幸せそうでした。
リビングを駆け回る姿は自信と喜びに満ちていて、編集部も幸せな気持ちになりました。こんな素敵な出会いに立ち会えたことを嬉しく思いますし、改めてこんな出会いに繋がるきっかけをもっともっと作っていきたいと感じました。
こんぶくんの現在の様子も是非、インスタでのぞいてみてください!
名前を呼ばれて、本当に嬉しそうにママ・パパのもとに駆け寄る
こんぶくん。