セツサ チアキのワンコが読む絵本 Onestory 第38話 知ってほしい。聴導犬のこと

「え!ハルちゃんは保護犬だったの?」
「そうよ」「でも・・・」
「聴導犬さん・・・だよね?」
「盲導犬や介護犬と違って聴導犬は保護犬出身が多いのよ」
「ちなみに聴導犬って何をするの?実はよく知らなくて」
「盲導犬は目が不自由な人をサポートするワンコ」
「介護犬は手足が不自由な人をサポートするワンコ」
「そして耳が不自由な人をサポートするワンコが私たち聴導犬なのよ」
「でも耳が不自由な人をどうやってサポートするの?」
「例えば目覚まし音を教えたり」ピピピピピピ ガシガシ
「インターフォンや電子レンジ、冷蔵庫のしめ忘れの音など」ピンポーン ガシガシ
「生活のための音を教えてあげるの」「すご!」
「でもね、もっと大切なお仕事は」
「障害があることを周囲に教えることなの」
「聴覚障害って見えない障害と言われているの」「?」
「ぱっと見では障害があるように見えないから」プップープップー
ドライバーに何か言われる聴覚障害の人
悲しそうにバッグをぎゅっと掴む姿
悲しそうにバッグをぎゅっと掴む姿
悲しそうにバッグをぎゅっと掴む姿
「愛想がないとか無視しているなど誤解されやすい障害でもあるの」
「でも聴導犬のケープを着た私がいると」
プップー「クラクション音を教えてあげられるし」
「障害があることを周囲に伝える役割にもなるの」
「聴導犬さんは音を教えるだけでなく」
「ユーザーさんと周囲の間にかけ橋を作るお仕事もしているのですね」
「さすがマスター!その通り!」カランカラン
「マスターちーっす」「いらっしゃいませ」
「聴導犬・・・ってなに?」
「聴導犬を知らないなんて意識低いなー」「まじ!」
「聴導犬のこと知りたい?」「はい!教えてください!」「シュナさん・・・」

One Storyについて

One storyは、「カフェ わんこのわ」を舞台に
ゴールデンレトリバーのマスターの元に集う
個性豊かなワンコたちが繰り広げるストーリーです。

どのおうちにもワンコと家族のストーリーがあると思いますが、
きっと共感できるストーリーが見つかるはず。

そして、明日「カフェ わんこのわ」に訪れるのは、
あなたのおうちのワンコかもしれません。

いらっしゃいませ。
心がホッとするコーヒーと物語をどうぞ。

Profile

セツサ チアキさん

犬と暮らすイラストレーター、デザイナー。盲導犬チャリティーグッズ全般のデザイン、イラストをはじめ、キャラクターデザインなども手がける。亡くなったペットの思い出をオリジナル絵本にする「お守り絵本」の絵本コラボレーターとしても高い評価を得ている。

セツサ チアキさん 公式HP https://www.setsusachiaki.com

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