DCC(DOG CREATIVE CAMP)は、
ワンコライフをよりいろどり豊かにしてくれるクリエイティブな
モノコトをご紹介していくシリーズです。
新しいワンコライフをクリエイティブする情報をお届けしています。
vol.09 Atelier Coccoが提案するワンコウェア
今回のDCCは、ワンコnowaフレンズでクリエイターの
Ayaさんのブランド「Atelier Cocco(アトリエ コッコ)」の、愛情溢れるワンコウェアです。
nowaチームのセツサチアキさんのご紹介でAtelier Coccoの作品を目にした時、
小型犬のファッションアイテムにしては珍しい大人っぽい色合いや生地に目を奪われました。
このプロダクトの世界観について是非お話を伺いたいと思い、
今回それが叶いインタビューさせていただくことできました。
それでは、Atelier Coccoのワンコクリエイティブストーリーをどうぞ。
このワンコウェアを作り始めたきっかけは、先代チワワのタロちゃんの心臓病
Ayaさんがワンコウェアを作り始めたきっかけは、先代チワワのタロちゃんがきっかけだとか?
初めて家族に迎えたチワワのタロが老犬になり心臓病を抱えるようになった時、寒暖差は心臓に負担がかかるので、身体への負担を軽くするために防寒着を着せて、暖かい部屋から暖房が効いていない廊下や玄関に5分以上ステイしてからお外に連れて行くようになりました。
でも、タロは普通のチワワより胸が張っていて既製品だとなかなかサイズが合うものがなかったんです。お散歩の度に脱ぎ着するのも大変でした。そこで、もっと着脱が可能でワンコに負担がないものができないかな?と思ったのがワンコウェア作りの始まりだったんです。なので、ただただ愛犬のタロに寒い季節でも元気に快適にお散歩して欲しい、という思いからでした。
我が子のためにと、ここまでクオリティが高いワンコ服を作ってしまう技術に驚きます。
昔から編み物や手芸はやってましたが、もちろん最初からそんな簡単にはいかなかったです。初期のポンチョなんて酷かったです(笑)。今の形まで仕上げられたのは、通信で通っていた武蔵野美術大学の教授の『途中でやめてしまうとやめ癖がついてしまうから、作品は必ず最後まで仕上げるように。』という言葉があったからです。その言葉に助けられ、何度も試作と失敗を繰り返して、今のようなワンコアイテムまで辿り着きました。
愛犬のためへの愛情から生まれた作品なんだなということを改めて感じました。
作品作りのきっかけとなった先代チワワのタロくん
自身の経験から生み出される
こだわりの品質と個性的なデザイン
どれも人が着ていてもおかしくないような大人っぽくて、品の良いデザインのAtelier Coccoの作品。他でみない形やデザインに、最初は愛犬のために作っていた服がお散歩友達たちの中で次第に話題になり「商品化したら?」という声をいただくように。
どんな部分にこだわって、ものづくりをされていますか?
着心地の良さや着やすさなど、やはり、大切な愛犬に負担がなく長く着てもらえることを一番大切にしています。また、チワワだけでもタロのように胸の張った子や胴の長い子など体格の個性がさまざまなので、その子のサイズに少しでも合わせられることも大事ですね。ウールポンチョやキルトラップコートは、被り物のお洋服が苦手な子でも大丈夫なように、首と胴のところで留めるタイプにしているんです。留め具のところもその子のサイズになるべく調整できるように工夫しています。また飼い主さんに合わせて、留め具もボタンタイプやマジックテープなど選んでいただけます。
ウールポンチョは、編み地をフェルト化させているので目が詰まって風を通しにくいんです。実はこれ、お友達のワンコがお洗濯の失敗で縮んだセーターを着ているのを見て思いついたんですよ(笑)。あ!こうしたらぎゅっとなって防寒性があがるなって。
ワンコファーストで細部までこだわりが詰まったAtelier Coccoの作品、日々、いろんなヒントを得て進化を続けているんですね。
着脱も簡単でワンコの防寒対策ができるウールポンチョ
ギンガムチェックにおしゃれな裏地のキルトラップコート
グラデーションカラーが素敵で、人用の上質なフェルトコートのようなウールポンチョなど、デザインについてのこだわりについても教えていただけますか?
デザインは、小型犬のワンコ服はラブリーなものが多くて、欲しいと思えるものがなかなかなくて。なので、自分があったらよいなと思うデザインを形にしています。なので、ウールポンチョもワンコより人用のフェルトコートをイメージして作っています。
ウールポンチョで使っている毛糸はそのまま編むと綺麗なグラデーションになる毛糸なんです。綺麗なグラデーションの毛糸を見つけたので、フェルト化できるか試したところ、上手くフェルト化してくれたので使うことにしました。
キルトラップコートは、裏地にこだわったキルト生地が市販品では見つからなかったので、表地、裏地の間にキルト芯を挟んでキルト仕立てにしました。
基本は自分が好きなデザインをワンコにきてもらうイメージですね。カウチンセーターもタロに着せたら暖かいだろう!と思って、伝統的な柄をワンコ服に合うように工夫して作りました。さすがにこれは相当な時間がかかりましたが。
カウチンセーターのトナカイや模様が本当に細かくてワンコの服とは思えないですね。
ワンコウェアのデザインをベースにするのではなく、自分の好きなファッションがベースになっていることで、これまでのワンコウェアにないようなデザインが生み出されているんですね。
作った服を着てくれて、喜んでもらえることが一番のやりがい
ワンコウェアの販売を始めたのはワンコ友達のお声がきっかけでしょうか?
はい。最初はお散歩で会うワンコ友達たちに似合う毛糸や生地を選んで作ってあげていたんですが、「これ、買うから、ちゃんと販売したら」と言っていただけたのがきっかけでした。
やっぱり、作った服を着ている子に会ったり、洋服嫌いだった子が来てくれているのを見ると嬉しいですし、やりがいになりますね。作るワンコウェアが、お洋服が苦手だったり、病気を抱えていたり、そんなワンコたちの役に立ってくれるといいなと思います。
時間と手間がかかるので、なかなかお安くはないと思いますが、一つ一つ、その子が着てくれることを考えて、ていねいに作っています。
ウールポンチョなどの他にはどんなアイテムが人気ですか?
夏用に作ったネッククーラーは評判がよかったですね。保冷剤をいれるポケットがついていて、ワンコの首に合わせてサイズ調整もできるものなんです。これも自身の経験から使いやすさなどを考えて作りました。生地もかわいいと思うものを選んで、何パターンが作成しました。
やっぱり、自身の体験などから生まれる商品がみなさんの共感を集めているんですね。
これからの作品作り
写真で出てきてくれているのは、今一緒に暮らされているチワワのコタロくん。
今は、コタロくんをベースにお洋服を作られているのでしょうか?
そうですね。タロが虹の橋を渡ったあとに迎えたコタロは、やっぱりタロ同様に甘え上手な男の子なんです。ただ、タロより胴が長くて細いので、やはり体の個性が全然違うので、コタロに合うものを今は作っています。
作品を作りを始めた2004年から、「愛犬のための幸せグッズ」を作ってあげたいという根本の部分は今も変わらないですね。うちの子を想って考えて作ったものが、いつかどこかのワンコと飼い主さんの「お気に入り」として選んで頂けたら嬉しいなと思います。
「Atelier Cocco」のコッコはコタロくんの愛称。
コタロくんと一緒にブランドも育つようにとの願いから。
今後「Atelier Cocco」として取り組んでいきたいことはありますか?
そうですね、小さいことで言うと、今度はパラコードのリードなんかも挑戦してみたいなと思っているんです。SAtelier Coccoとしての活動としては、飼い主さんとワンコのお揃いシリーズを作っていきたいなと思っているんです。
これも、自分のパンツと同じ生地を使ったお洋服を作ったりしているんです。同じTシャツなどを着るのは少し恥ずかしいですけど、ポイントで取り入れると意外にお揃いって気づかれないんです。でも、飼い主としてはやっぱり愛犬とお揃いコーデでお出かけすると、テンションがあがりますね!
実はウールポンチョも、お揃いのベレー帽があるんですよ!
ワンコの飼い主さんならではのこの喜びを、他の飼い主さん&ワンコにも広げていけたら嬉しいなと思います。
パンツとワンコウェアのお揃いコーデ。
お揃いのグラデーションカラーが可愛いウールポンチョとベレー帽。
素敵なこれからのチャレンジを語ってくれたAyaさん。
いつか、Atelier Coccoのワンコアイテムでお揃いコーデをしている飼い主さんとワンちゃんを街で見られるようになるのを楽しみにしています!