セツサチアキのワンコが読む絵本 Onestory 第20話ぼく、病院が苦手なんです

ズズズ...

「タローちゃんと歩いて！」

「タロー君どうぞ」ブルブルブルブル

「帰る〜」「タロー！」

「タロー君お熱をはかろうね」ブルブルブルブル

ぷすっ

「キャーン」

「死ぬかと思ったよ」「熱をはかっただけでしょ」

「病院が苦手なワンコはたくさんいますからね」

「でもねマスター昨日さぁ」

「ぼく、ちょっとお腹をこわしてしまって」「先生よろしくお願いします」

「もしかしてまた病院！？」

ピンポーン

「先生どうぞ」

「お客さん？」「タローくんこんにちは」

「オモチャ見せてくれるの？」「あそぼ♪あそぼ♪」

「タローくんひっぱりっこ強いね〜」「楽しい♪楽しい♪」

「タローくんちょっとお腹さわるね」「いいよ♪いいよ♪」

「タローくんまた遊ぼうね」「先生ありがとうございました」

「それは最近人気の往診サービスですね」「え？先生だったの？」「フツーわかるでしょ！」

「タローさんのように病院が苦手なワンコでも自宅ならリラックスして診察を受けられますよね」

「うん！おうちだから緊張しなかった」「移動のストレスがないからシニア犬さんにもオススメよね」

昔は往診＝重病なイメージだったけど

往診サービスがもっと増えたら病気の早期発見にもつながるでしょうね

「先生と遊びたいからまたお腹こわさないかな」「いやいやそれは違うでしょ」