【増田先生のワンコno世界】
保護犬を迎えた飼い主さんが体験できる喜びについて。

保護犬が教えてくれること。保護犬だけが与えてくれる幸せ。

東京農業大学教授の増田先生と一緒にお届けする、ワンコともっと良い関係を築くためのヒント。
ワンコから見えるモノゴト、ワンコの考え方、感じ方など、ワンコたちに見えている世界を私たちにも
見せてくれる増田先生シリーズ「ワンコno世界」。第8回は保護犬についてです。
新しい家族としてワンコを迎えようと考えた時に、「保護犬」の存在は知っているが、
迎えることに不安やハードルがあるという声もよく耳にします。
そこで、今回は保護犬について増田先生の視点から教えていただきました。

Advisor

増田 宏司 教授

東京農業大学 農学部 動物科学科 教授。東京大学大学院を修了後、同大学院で学術研究支援員を務め、2006年から東京農業大学で研究と学生への指導を行う。研究だけでなく、飼い主向けのカウンセリングやワンコのしつけに使えるグッズの開発など、ワンコと飼い主が幸せに暮らせる社会を築くため、幅広く取り組んでいる。

Question 01

保護犬の特徴や、
子犬を迎える際との
違いは何でしょうか?

保護犬とは、様々な理由で新しい飼い主を探すことになった、一時的に保護されている犬のことを言います。保護されている理由はさまざまですが、大型犬から小型犬、子犬から老齢犬まで、いろんな大きさや年齢の犬がいます。保護犬にみられる代表的な特徴は、年齢が完全には分からない犬が多いこと、すでに生活や行動の癖がついている犬が多いことなどですが、中にはトイレや散歩などのルールが身に付いている犬もいます。

待ってます 家族が人が 好きだから

多くは成犬ですので、子犬から飼い始めるよりも、ある程度性格と体の成長が落ち着いていていることが多いため、その子のリズムにある程度合わせてあげることを意識すれば、人間との暮らしに割とスムーズに溶け込めるといった利点があるでしょう。また保護犬の場合、保護をしてくださっているプロの方たちのアドバイスも期待できますので、初めて犬を飼いたいと思っていらっしゃる人や、子育て家庭には向いているかもしれません。

待ってます 家族が人が 好きだから

Question 02

保護犬を迎える際の
注意点や、準備、
心の持ちようを教えてください。

保護犬の中には、何かが原因で怖がりになった犬、警戒心を解いてくれない犬、心を閉ざしている犬も、いるかもしれません。しかし、それが何だというのでしょうか。そもそも犬と一緒に暮らすとは、犬の生涯に責任を持つということです。飼い主としての責任を果たすためには、犬の健康と幸せ、すなわち命に関わる全てのことを、覚悟をもって諦めず、ともに生活を送り続けることが必要です。決して楽しいことばかりではありませんが、日常に犬との些細なやり取りがあって、それらをかけがえのないものだと思える人であれば、その人は素敵な飼い主さんです。

かけがえない この子どもの子の なにもかも

そんな素敵な人ならば、愛犬が保護犬であってもなくても、必ず犬たちはその人に心を開き、幸せを感じ続けることが出来るに違いありません。この子と私の生涯に新しいページを付け加えるんだ。そんな気持ちを持って、時には遠慮せずプロに相談してください。犬だけでなくあなたも、幸せであり続けるために。

かけがえない この子どもの子の なにもかも

Question 03

保護犬を迎えた人だけが体験できる
幸せな瞬間はありますか?

私にとっては、やはりなんといっても、予想外の出来事に一喜一憂できることです。我が家に迎え入れてこのかた、一度も教えたことがないそれを、当たり前のように、いとも簡単にやってのけてしまった瞬間、えええ!!そんなことまで出来たのお!?と、感動に似た嬉しさがこみ上げてくる、あの状況。そう。ギャップ萌えです。それは同時に、「うちに来るまでに覚えてたことを、ちゃんと今でも覚えてるんだね?」と、なにか複雑にキュンとする瞬間でもあります。

あ 出来ます 前やってたんで それ出来ます

初めて自分の意志で近寄ってきてくれた瞬間、散歩中に嬉しげに振り返って見上げてくれたとき、さらにはご飯や遊びをおねだりするようになったなど、それまではぎこちなかったお互いの関係とその場の雰囲気が、じわっと暖かくほどけていくような感覚は、保護犬とともに暮らす人ならではの経験なのかもしれません。そうやって私たち人間は、愛することを犬から学んでいくのでしょう。

あ 出来ます 前やってたんで それ出来ます

Message for dog owners

保護犬を迎え入れるというのは、これからの生涯を共に送ってくれる人を探している犬と一緒に、人生という旅の新たな一歩を踏み出す、ということです。もしあなたが保護犬という新たなパートナーと巡り合って、お互いの歴史に新しい出来事を積み重ね、困難や苦労を犬と一緒に乗り越えながら、毎日の些細な出来事に幸せを感じることが出来るようになったら、ぜひ一度立ち止まって、犬とあなたが歩んできたそれぞれの道を振り返ってみてください。もしかしたら、確かに出会うまでは別々の道であったはずのお互いの歴史が、いつの間にか見分けがつかないくらいに混ざり合っているかもしれません。

募集中 ボクと人生 歩むひと

あれで一緒に遊んだね。ここに一緒に行ったね。この時も一緒だったね。あれ?いつから一緒だったんだっけ?まあいっか!ずっと一緒だったんだね!(笑)そんな風に思えるくらいに、あなたの愛犬との歴史を築いていただきたいと私は願っています。保護犬たちは、あなたと一緒なら、多少のトラブルを気にすることなく、喜んであなたとの旅に付き合ってくれるはずです。さあ、これから始まるあなたと保護犬の旅に、いったいどんな楽しいことが待ち受けているのでしょうか。

募集中 ボクと人生 歩むひと

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