【迷子犬を見つけた時のガイド】迷子犬を見つけたらどうしたらいいの?

迷子犬を見つけた時のガイド

ある日突然、目の前にリードなどに繋がれていないワンコが現れたらどうしますか?
都市部であれば野犬がいる事は考えられませんから、きっと飼い主さんと一緒に暮らしていたワンコでしょう。何かのトラブルでお家から飛び出してしまったのか、お散歩中に飼い主さんとはぐれてしまったのか・・・。心細いであろうワンコを、必死に捜しているであろう飼い主さんの元へ返してあげるために、私たちがとるべき対応をぜひ、知っておきましょう。

迷子犬を見つけたら飼い主さんのために 気をつけて保護してあげよう

犬も落ち着いた様子で安全な環境にいて、自分にも余裕がある場合は、心細いに違いない犬を安心させてあげるためにも「保護してあげる」ことを検討してみましょう。

その際はくれぐれも、「自分の安全」と「迷子犬の安全」に注意してください。
自分の安全を守るという観点からは、保護するために怪我をしないことが最も大切です。犬に近づこうと車が行き交う道路へ出て行く、足元の段差に気付かないで転ぶ、また迷子になった犬は緊張状態にある可能性が高いので犬から噛まれないようにするなど、気を付けることが大切です。
同時に犬の安全についても考えましょう。不安な状況で知らない人から追いかけられると怖がり、逃げようとした迷子犬が交通事故に遭う危険性もあります。もし愛犬との散歩中に迷子犬に出逢ったら、愛犬の安全も考えてあげてください。

もし急いでいて時間がない時や、自分が安全に保護することが難しいと思う場合は、無理せずに「通報する」選択をしましょう。
通報先は近隣の保健所です。電話でどこに、どういう犬が居るのかを伝えてください。繋がれていない犬がいる場合、自治体は捕獲する義務が狂犬病予防法によって定められていますので、職員さんが捕まえにきてくれるでしょう。もし時間的に余裕があれば、職員さんに引き継げるまで犬を見守ってあげてください。

安心して保健所に連絡を

皆さんの中には「保健所に収容されたら殺処分されてしまうのでは?」と心配になる方がいらっしゃるかも知れませんが、東京都のように「殺処分ゼロ」を掲げている自治体では、迷子犬を飼い主さんに返還することに熱心ですし、万が一飼い主さんが見つからない場合でも、即刻「殺処分」が行われる可能性は高くありません。安心して行政サービスを利用して良いと思います。

迷子犬を見つけたら 01 安全確保を行い、身元を確認しよう!

安全な場所で保護する

犬を保護したら、次は安全な場所に係留しましょう。係留とは柵や檻など逃げ出さない囲いの中に入れたり、固定された物にリード等で確実につなぐことです。万が一に備えて、ワンコの散歩の際には、もう1本リードを持っておくと簡単に係留することが出来ます。

ワンコの首輪や服から身元の手がかりを探す

保護した犬が首輪やハーネスをつけていれば、鑑札や注射済票、迷子札があるかを確認しましょう。首輪に鑑札や注射済票が付けられていれば、保健所か動物愛護センターにその情報と共に迷子犬を保護したことを通報してください。
迷子札が無くても、首輪の裏や犬が着ている洋服などに、連絡先が書いてある場合もありますので確認してみましょう。連絡先が書かれていれば、その場から電話して飼い主さんに犬の居場所を知らせてあげるといち早く飼い主さんの元へ返してあげる事ができます!

もし、首輪やハーネスが無く、身元を確認するものが付いていない場合でも、マイクロチップが挿入されている場合もあります。動物病院や警察署にはマイクロチップの情報を読み取るためのリーダーが配備されているので、連絡を入れた上で連れて行ってあげると良いでしょう。
家を飛び出してしまった、散歩中にはぐれてしまったなど場合には、すぐに飼い主さんが探しにくる場合もありますので、保護した場所から遠くへ移動しないことをおすすめします。

迷子犬を見つけたら 02 どこで保護してあげるのかを決めよう!

犬の身元が分からない、飼い主さんもすぐに迎えに来ないなどの場合は、一定期間その犬を保護してあげることが必要になります。

迷子犬を自宅で保護する

自宅へそのまま連れて帰る場合でも、必ず警察、保健所、動物愛護センターに、犬を保護したことを連絡してください。
情報を伝えておかないと飼い主さんが探していても見つけられなくなってしまい、結果的に「誘拐」してしまったことになります。警察署は、近隣するエリア(3〜5ヶ所)にも連絡しておきましょう。自宅から離れた場所で保護される犬もたくさんいます。
その上で、迷子犬を保護していることをSNSなどで発信する、ネットの掲示板などに書き込む、近隣でチラシを配る、許可をもらって張り紙をするなど、元の飼い主さんの目に留まるようにできる限り努力をしましょう。

※もし飼い主さんが見つからなければ、そのワンコに関する全責任を負うことになりますので、最終的には自分が飼う覚悟で家に連れて帰ってください。(もちろん飼い主さんが見つかったら、速やかに返してあげましょう。)
先住犬や先住猫がいる場合は要注意です。保護した犬が感染症を持っている場合もありますし、相性が良いとも限りません。その場合も想定しておきましょう。

行政に任せる

自宅へ犬を連れて帰れない場合は警察署へ拾得物届を提出し、犬を預けましょう。警察署内に数日間いる場合もあれば、すぐに保健所や愛護センターへ移されることもあります。
この場合、その後の犬の行方については知る事ができません。早く飼い主さんが迎えに来てくれることを願いましょう!

大切なワンコのために 飼い主さんは、自分のワンコを
迷子にさせないように気をつけよう!

これまでご紹介したように、1頭の迷子犬を保護し、飼い主さんの元に戻るまでには多くの人の時間と労力を要します。ワンコと暮らしている皆さんは、愛犬を迷子犬にさせない飼い方を徹底しましょう。
また狂犬病予防法で義務付けられた鑑札、注射済票の装着だけでなく、動物愛護管理法に定められた所有者明示を行うマイクロチップ、迷子札の装着を行いましょう!そうすれば万が一の際にも、少しでも早く自分の元へ愛犬が帰って来られます。
迷子にしない準備、迷子になっても戻ってこられる準備を愛犬のためにしておきましょう。

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