保護犬を迎えるということ。
ワンコのご家族インタビュー岡﨑晴子さん

日々変わっていく保護犬の表情が心を癒してくれる。

飼い主がいないワンコ「保護犬」を家族に迎え入れた飼い主さんに、そのきっかけや愛犬に対する思いをお聞きする『保護犬を迎えるということ。』
今回はご夫婦二人揃って犬が大好き、でも保護犬と暮らすのは今回が初めてという岡﨑晴子さんにお話を伺いました。

家族のように迎え入れた初めてのワンコ

私は近所でも外飼いされている犬がいると、「暑くないかな?」「寒くないかな?」と気になり、様子を見て回るくらいワンコ大好きな子どもでした。ワンコだけでなく動物全般大好きだったので、テレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』は毎回必ず観ていましたね。
初めて一緒に暮らしたワンコは、母の友人宅で産まれたヨークシャーテリアのベッキーです。私が中学生の頃に我が家にやってきました。

両親は「ベッキーは犬じゃない、3番目の子ども」と言い、一緒にベッドで寝るほど。それに毎月、動物病院で定期検診を受けさせ、20種類くらいのドッグフードを揃えて朝夕違うものを食べさせるなど本当に可愛がっていました。両親のベッキーに対する接し方を見て育ったので、私も『犬扱いしない』という考え方になったと思います。
その後、私と弟は独立し、母が亡くなってから父とベッキーの「ふたり」暮らしになったのですが、父が出張中にベッキーが体調を崩し、私が最期を看取りました。両親の愛情に応えて、ベッキーは18歳まで長生きしてくれました。

一人暮らしのパートナーに選んだ愛犬との日々

私が初めてパートナーに選んだワンコは、近所のペットショップで出会ったチワワのくるみです。社会人5年目で実家を出た私は、足元をチョロチョロする存在がいない暮らしが寂しくて、今考えると衝動買いだったと思います。

その後、結婚した夫は『犬はあまり得意じゃない』と言っていたのですが、一緒に暮らし始めると、くるみと夫は血が繋がっているんじゃない?とからかいたくなるほど仲良しに。くるみは撫でられるのが大好きだったので、夫はくるみが満足するまで毎日1時間くらい撫でていましたね。動物病院やトリミングに行く時も、いつも「3人」一緒でした。
健康優良児だったくるみが10歳で肺炎になり、獣医師の先生から『覚悟してください』と言われるほどの状態でした。自宅ではレンタルした酸素室で過ごし、注射のために1日2回の動物病院通いが始まりました。夫がその大半を担当してくれました。その頑張りが実を結んで元気になってくれましたが、1年後に肺炎再発。また同じように元気になって欲しいと願いましたが、3日後、くるみは2020年10月15日に11歳で亡くなってしまいました。

愛犬との辛い別れと保護犬との新しい出会い

夫はひどいペットロスになり「もう犬は飼えない」と毎日泣いていました。そんな夫が「百歩譲って飼うとしても、くるみと同じブラック&タンのチワワの子犬」と言うので、私は勝手に夫のSNSで保護団体をフォローして、新しい飼い主さんを募集している保護犬を見せるようにしました。
実はくるみが元気だった頃に私はSNSで保護犬の存在を知り、少しですが保護団体に寄付もしていました。2頭目に保護犬を迎えようと考えたこともありましたが「夫婦共働きはダメです」と言われたこともあり、その時は断念しました。でも夫婦で「次は保護犬にしようね」と話していたんです。

次の犬を迎えると言い出すまでには相当時間がかかるだろうなと思っていた矢先、夫が「この子だけどうしても気になる」と言い出したんです。正直、かなり驚きました。その保護犬はチワワではなく狆(ちん)だし、5歳と書かれていましたが見た目はおばあちゃんのようだったからです。

くるみが亡くなって以来、朝早く起きられなかった夫が、その日は早起きして会うだけでも会ってみよう!ということになりました。

出会うべくして出会った運命のワンコ

その保護犬はWANBOという保護活動にも熱心なトリミングサロンで保護されていました。トリマーさんが呼ぶとルンルンと弾むように元気な足取りで、尻尾をブンブン振りながら走って来たのが、今の愛犬「ルル」です。オーナーの猪野さんは書類を何も見ずに保護された経緯や体調のことなどをスラスラとお話しになるので、1頭1頭きちんと目をかけてくださっているんだと安心しました。

驚いたことに、ルルがレスキューされた日は2020年10月15日、くるみが亡くなった日でした。こんな運命があるんだと。その後、思い出したのですが、母が独身時代に飼っていたジュリーも狆でした。父と結婚するときに、ジュリーと一緒に嫁いだと聞いたことがあります。きっとご縁がある犬とは出会うべくして出会っているんでしょうね。

保護犬との生活で感じた、たくさんの愛情のバトン

その週すぐにトライアルが始まりました。前のくるみとの違い、体も大きく、食べ物に対する執着心が強く、おしっこも好き勝手にして、食糞もする・・・困ったなと思うことが多く、私は可愛いよりも先に大変だと感じる1日目でした。それにトリミングサロンではルンルンと楽しそうだったのに、すっかり大人しくなってしまって・・・。うちに来てこの子は幸せかな?と思うこともありました。

トライアル期間中は、WANBOのオーナー猪野さんに励ましていただいたことも力になりました。思い出してみると、くるみの時も最初は一生懸命で余裕がありませんでした。保護犬でもそうでなくても、人でも犬でも家族になるときはお互いのペースをつかむまではいろいろあるよなと考えられるようになると、なんて可愛いんだ!絶対ウチの子に!と気持ちが変わりました。決定的なことがあった訳ではないのですが、目が合った時の幸せな気持ちや寝顔の可愛らしさとか、そんな何気ないことが大切なんですよね。

保護犬はたくさんの善意の気持ちを乗せてやってきます。ルルの場合は、WANBOのオーナーさん、トリマーさんたち、お散歩ボランティアさん、避妊手術などのケアをしてくださった獣医師さんなど、皆さんがルルの幸せのために愛情を注いでくださいました。そのバトンを受け継いだのだと考えると、温かい気持ちになります。保護犬を迎えたことで皆さんと繋がることが出来ました。

保護犬を迎えようと思われている方へ

私が保護犬を迎える際に一つだけ不安だったことがあります。くるみの終末期に大変な医療費がかかりましたから、次に迎える犬はペット保険に加入したいと思っていたのです。当時の私は、保護犬はペット保険に入れないと思い込んでいました。よくよく調べてみると推定年齢で加入することができる会社もありました。もし同じように悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非とも知っていただきたいです!

あと、人間と同じようにワンコも毎日かけられる言葉で表情はどんどん変わります。ルルも最初はおばあちゃんに見えました。でも、毎日「可愛いね、可愛いね」と声をかけ、適切なケアをしているとキラキラしてきました。最初は子犬のようにフワフワと綺麗でなくても、どんどん変わりますから躊躇しないでください。

また、ワンコを亡くして「もっとこうしてあげれば良かった」という後悔が大きい方ほど、もう犬は飼いたくないと考えるのではないかと思います。そういう方こそ温かい気持ちの持ち主です。人間の愛情を待っている犬はたくさんいます。また、犬を亡くした悲しみは、やっぱりワンコが癒してくれるものだと思います。 私たちも保護犬を助けてあげるつもりで飼い始めたら、結果心を癒してもらうなどルルから助けられています。ご縁のある犬は必ずいると思います。ぜひ、ワンコとの生活を諦めないでください。

岡﨑さんとルルちゃんのご縁を結んだ
トリミングサロン

WANBOのオーナー猪野わかなさんが
代表を務める保護団体

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