ワンコと迎える防災の日

万が一その時のために ワンコと迎える防災の日

9月1日は防災の日です。
災害に対する知識を深め、対処する心構えを準備する日とされています。
今年も各地で豪雨災害が発生するなど、災害がいつ私たちの身に降りかかって来てもおかしくありません。愛犬との暮らしを守るために、事前に備えておきましょう。

今回は、東日本大震災、熊本地震などを受けて、環境省が作成した「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」「備えよう!いつもいっしょにいたいから」の中から、万が一のために準備しておきたい5つのポイントを紹介します。

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しつけ

愛犬の安全を確保するために、どんな状況でも「待て」や「おいで」が出来るようにしておきましょう。

家以外の環境への準備

クレートの中で過ごす、飼い主以外の人や他の動物がすぐ隣にいるなど、避難生活は愛犬にとってもストレスが大きいものです。
少しでも慣れさせておくことが大切です。

狂犬病予防・混合ワクチン・ノミダニ予防

多くの避難所では、狂犬病予防注射済票の提示が受け入れの条件になっています。
他にも混合ワクチン接種や犬フィラリア症予防はもちろん、ノミ予防・マダニ対策を徹底することが愛犬の健康を守ります。

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迷子札・マイクロチップなど身元がわかるような準備

災害時には愛犬と逸れてしまう可能性もあります。

万が一の時に、飼い主さんの元へ戻るためにも迷子札の装着、マイクロチップの挿入、マイクロチップ識別番号と飼い主名、住所、電話番号を「動物ID普及推進会議(AIPO)」に必ず登録しておきましょう。
引越しなどで情報が変わった際は、その都度更新が必要になります。

愛犬の全身が写った紙焼き写真を何枚か用意し、その裏に犬の名前、犬種、特徴などを書いておくことをお勧めします。パソコンやスマートフォンなどが使えない状況下で愛犬を探す時に役立ちます!

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クレート・ペット用キャリー

愛犬と安全に避難するためにはクレートやキャリーが必要になります。
スムーズに入れるように日頃から慣れさせておきましょう。(避難所などでは、そのクレートが犬の一時的な居場所になる可能性もあります)

フード・飲み物

愛犬のためのフードや水などの用品は7日分を目安に用意しましょう。
また、療法食や薬が必要な場合、入手するまでに更に日数がかかる可能性もあります。より多めに準備しておくと安心できます。

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避難所の場所とルートの確認

自宅近くの避難所を確認し、安全に現地まで歩けるルートを調べておきましょう。

避難所への犬の受け入れは市区町村によって対応が異なりますが、必ず「同行避難」しましょう。

ただし原則は同行避難別居生活(愛犬と一緒に避難場所へ行くが、避難所内で犬が過ごす場所は人とは別)になります。

東京都区部など大都市では「避難所不足」が問題となっています。
自宅に危険がない状況であれば感染症対策や動物福祉の観点から、在宅避難も想定して備えましょう。

避難所の一例

※「災害時におけるペットの
救護対策ガイドライン」より

ペット専用係留所(岩手県)
ペット専用係留所(岩手県)
屋内で飼育している様子(岩手県県南地域)
人とペットの同居テント(仙台市)
ペットとの車中泊(仙台市)

避難所は、市区町村によって様々です。
自分の避難先がどのような形か事前に確認しておくことをおすすめします。

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まずは自分の身の安全を

災害が発生したら、まずはご自身の安全を第一に行動してください。
また、愛犬も動揺して思いがけない行動をとることもあります。落ち着かせてから安全に避難しましょう。

周囲への配慮

避難所・仮設住宅には犬が苦手な人や、アレルギーを持った人もいます。
また、犬の吠え声や体毛・糞尿などの処理がトラブルを引き起こす可能性もあります。配慮を忘れずに。

車中泊時の注意点

愛犬と一緒に過ごすことを優先し、車中避難を選ぶ方もいらっしゃいますが、エコノミークラス症候群や季節によっては熱中症にも注意です。愛犬も熱中症になるので要注意!

災害に備えると聞くと、緊急持ち出し袋や備蓄と考える方が多いかも知れませんが、それと同じくらい日々の暮らしの中で心掛けることがたくさんあります。
それは特別な準備ではなく、しつけや健康管理、所有者明示などの「適正飼養」を確実に行うことです。
また、日頃から近所の人々と良好な関係を築き、素敵な飼い主さんと可愛いいワンちゃんだと認識されておくことで、災害時の避難所などでのトラブル回避にも繋がるでしょう。

最後に、災害時におけるペットの避難については市区町村と獣医師会の間で協定が結ばれている場合もあります。詳細は地域により異なりますので予め調べておきましょう。
また、避難所の運営については市民が参加して議論する機会や、愛犬と参加できる防災訓練が実施されている自治体もありますので積極的に参加し、飼い主としての意見や希望を伝えることで、ペットと暮らしている市民が存在する事について理解が進みます。

愛犬との暮らしを守るために出来ることはたくさんあります。
いつ災害に遭っても慌てないように、今日から準備をはじめましょう。

参考:
災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
備えよう!いつもいっしょにいたいから

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