犬はわかめを食べても大丈夫?|犬にわかめは与えていい?食べてはいけない?

犬はわかめを食べても大丈夫?|犬にわかめは与えていい?食べてはいけない?

日本人の食生活に欠かせないわかめは、古くは縄文時代から食べられていたといわれています。主な産地は宮城県、岩手県、徳島県です。

普段何気なく食べているわかめですが、一般的にわかめとして食されている「葉体(わかめ)」、コリコリとした食感のある「中芯(茎わかめ)」、茎の下部にあるヌルヌルとした食感の「胞子葉(めかぶ)」に大きく分けられます。

私たち人間は料理に合わせてこれらを使い分けますが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER わかめは犬に与えても大丈夫です。

わかめには愛犬の健康を害する成分が含まれていないため、与えても問題ありません。わかめだけでなく、昆布、ひじき、海苔、もずくなどの海藻類も与えても良いといわれています。

ただ、わかめは噛み切りにくい・塩分が多いなどの注意すべきポイントがいくつかあります。与え方には注意が必要です。

愛犬にわかめを与えてみたいと思っている飼い主さんは、この記事をぜひ参考にしてくださいね。

わかめの主な成分や栄養素

ナトリウム

ビタミンのひとつであるナトリウムは、体内の水分量や細胞外液の浸透圧を調整する役割を持ちます。また、栄養素の吸収や輸送といった働きがあることも分かっています。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。

カリウム

体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持ち、血圧の安定・維持に効果的だといわれています。また、心筋や筋肉の機能維持、さらには神経刺激の伝達などの働きもあります。
しかし、血中カリウム濃度が上昇する高カリウム血症の危険性から、過剰摂取に注意しなければなりません。

ビタミンK

ビタミンKは出血を止める働きである血液凝固作用があります。ビタミンKが不足すると骨粗鬆症や骨折の治りが遅くなるなどの危険性があるため、骨を形成するうえで大切な栄養素です。

わかめを犬が食べた際の犬への効果・影響

わかめには、たくさんのビタミン・ミネラルが含まれています。血圧の安定や、骨や歯の健康に役立つでしょう。

犬に与えてよいわかめの量は?

小型犬の場合 約20g(戻したわかめの場合)
中型犬の場合 約40g(戻したわかめの場合)
大型犬の場合 約60g(戻したわかめの場合)
子犬の場合 少量ずつ与えよう
老犬の場合 少量ずつ与えよう

犬にわかめを与える際の注意点
わかめのおすすめの与え方

細かくカットし、塩分を減らしてから与えよう

犬は、食べ物を細かく噛み砕く習慣がありません。わかめを丸呑みしてしまうおそれがあるため、最初から細かくカットしてから与えましょう。消化器官に詰まるリスクを抑えられます。

包丁でカットするのも良いですが、フードプロセッサーやミキサーを使用するのもおすすめです。

また、わかめには塩分が多く含まれています。水でしっかり洗い、塩抜きをしましょう。乾燥わかめを戻す場合も同様です。戻した後に数回水ですすぎ、塩分を落としてくださいね。

茎わかめ・めかぶも与えてOK

コリコリ食感の茎わかめとヌルヌル食感のめかぶは、愛犬に与えても大丈夫です。

カットされていない茎わかめは、お湯で茹でてから冷まし、細かくカットして与えましょう。人間用であれば茹で時間は1分がベストですが、食べやすいように愛犬用は2~3分茹でましょう。

カットされていないめかぶが手に入ったら、約2分茹でます。茎わかめと同様、冷ましてから細かくカットしてくださいね。

人間用の加工されたわかめ料理は食べさせない

スーパーなどでは、わかめを使ったお惣菜がたくさん販売されています。これらを犬が摂取すると塩分・糖分の過剰摂取になる危険性があるため、与えてはいけません。

さらに、犬の健康を害するネギや香辛料などが含まれている場合もあります。

人間用の食べ物を与えないのはもちろんですが、「材料が把握できない食べ物は愛犬に与えない」と決めておくと良いですよ。

乾燥状態のまま与えるのはNG

乾燥わかめは保存がラクで日持ちしやすい利点があります。

ただ、愛犬に乾燥状態のまま与えてはいけません。乾燥わかめは愛犬の胃や腸の中で水分を吸って膨張し、消化器官を詰まらせるおそれがあります。

必ず水またはお湯で戻し、細かくカットしてから与えましょう。

乾燥わかめの置き場所にも注意が必要です。愛犬の手や鼻が届かない場所に保管しましょう。高い位置にある棚に保管したり、蓋付きの保存ケースに入れたりするのがおすすめです。

こんな時は犬にわかめを与えないこと

甲状腺に持病がある愛犬・尿路結石症の愛犬にわかめを与えてはいけません。
わかめにはヨウ素が豊富に含まれています。わかめを食べるとヨウ素の過剰摂取となり、甲状腺に影響する甲状腺ホルモンの低下を招くリスクがあります。

また、ミネラルが豊富なわかめを長期間摂取すると、尿路結石症の症状を悪化させるおそれがあります。

「持病があるけれどわかめを食べさせたい」と考える飼い主さんは、一度獣医師に相談してみましょう。

まとめ

わかめには、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、愛犬に与えることで健康効果が期待できる食べ物です。与える前にしっかり水ですすぎ、細かくカットしてから食べさせましょう。
甲状腺に持病がある愛犬・尿路結石症の愛犬に、わかめを与えないでくださいね。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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