犬はきなこを食べても大丈夫?|犬にきなこは与えていい?食べてはいけない?

犬はきなこを食べても大丈夫?|犬にきなこは与えていい?食べてはいけない?

きなことは、大豆を焙煎して製粉したものです。大豆をまるごと粉にしたものなので、大豆の栄養がそのまま含まれているといっても過言ではありません。

きなこの歴史は長く、お菓子作りが盛んになった江戸時代ごろから庶民の食べ物として広まったといわれています。

私たち人間は、きなこを餅につけたり焼き菓子に入れたりして食べることが多いですが、はたして犬はきなこを食べても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER きなこは犬に食べさせても大丈夫です。

きなこは栄養価の高い食べ物なので、犬に与えても大丈夫な食材です。パウダー状なので、大豆の摂取よりも栄養を吸収しやすい利点があります。

ただ、栄養価が高いからといって大量に与えてはいけません。愛犬がきなこを欲しがる場合は、今回紹介するきなこの与え方をぜひ参考にしてみてくださいね。

きなこの主な成分や栄養素

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作る上で欠かせない成分です。不足すると健康面でさまざまな支障が起きることから、毎日継続的な摂取が欠かせません。

食物繊維

食物繊維は水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維に大きく分けることができます。腸内環境鵜を整えたり蠕動運動を活発化して排便を促進したりする働きがあります。過剰摂取すると、消化不良を引き起こすおそれがあるため与える量に注意が必要です。

ビタミンE

脂溶性ビタミンであるビタミンEは、体内の脂質の酸化を抑制する抗酸化作用を持ちます。細胞の老化を防ぐ効果も期待できることから、免疫力の向上や動脈硬化予防につながるといわれています。

カリウム

体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持ち、血圧の安定・維持に効果的だといわれています。また、心筋や筋肉の機能維持、さらには神経刺激の伝達などの働きもあります。
しかし、血中カリウム濃度が上昇する高カリウム血症の危険性から、過剰摂取に注意しなければなりません。

きなこを犬が食べた際の犬への効果・影響

きなこには体をつくるタンパク質や細胞の老化を防ぐビタミンEなど、健康促進効果のある栄養素が豊富に含まれています。正しく摂取すれば、犬の健康に役立つでしょう。

犬に与えてよいきなこの量は?

小型犬の場合 約大さじ1/2
中型犬の場合 約大さじ1
大型犬の場合 約大さじ2
子犬の場合 消化器官の弱い子犬には与えなうようにしよう
老犬の場合 少しずつ与える

犬にきなこを与える際の注意点
きなこのおすすめの与え方

砂糖を加えずに与えよう

人間が食べる用のきなこには、砂糖が含まれているものもあります。砂糖の含有率が低いものであっても、犬にとっては砂糖の過剰摂取になってしまう場合があります

購入する際は原材料を確認し、きなこ(大豆粉末)以外何も含まれていないものを選んでくださいね

犬用のきなこやきなこ入りおやつなども販売されています。原材料や与える量に不安な飼い主さんは、犬用きなこを購入すると良いですよ。

水などで溶いてから与えると摂取しやすい

きなこをそのまま犬に与えると、犬の鼻にきなこが付いたり、気管に入ってむせてしまったりする場合があります。少量の水できなこを溶かしてから与えるのがおすすめです。きなこを摂取しやすくなります。

また、栄養価の高い牛乳やヨーグルトに混ぜるのも良いでしょう。タンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取できますよ。

ただ、牛乳とヨーグルトの摂取で下痢を引き起こしてしまう犬も中にはいます。普段から胃腸が弱い愛犬には、水で溶かしたきなこを与えるほうが良いでしょう。

きなこ餅を与えるのは危険

きなこといえば餅を思い浮かべる人は多いでしょう。人間はしっかり噛むことで餅を上手く消化できますが、犬は食べ物をよく噛んで食べる習慣がありません。

餅を犬に与えてしまうと、丸呑みしてのどに詰まらせてしまうおそれがあります。たとえ小さくカットしても同様の危険があります。

犬にきなこ餅は絶対に与えてはいけません。

賞味期限に気をつけよう

きなこは常温保存できます。ただ、比較的賞味期限が長いからといって開封後に放置していると、カビが生えてしまう場合があります。

もともと黄色い見た目をしているので腐っているかどうか見た目では判断付きにくいですが、賞味期限が切れたら愛犬に与えないようにしましょう。

開封後は、密閉できる容器や袋に入れて保存し、なるべく早めに消費するよう心がけてくださいね。

こんな時は犬にきなこを食べさせないこと

大豆アレルギーのある愛犬にきなこを与えてはいけません。皮膚が赤くなる、体がかゆくなる、目が充血するなどの症状が出たら、すぐにきなこを与えるのをやめましょう。

症状がひどい、または長引く場合は、動物病院で診察を受けましょう。

まとめ

きなこは栄養価の高い食材なので、与えても問題ありません。少量の水で溶かし、愛犬が摂取しやすいようにしてから与えましょう。

砂糖入りのきなこやきなこ餅は、愛犬に与えてはいけません。今回紹介したきなこの与え方を参考にして、愛犬との食生活を楽しんでくださいね。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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